大人的玩具(翻译小说)
念願の宝物「結婚しよう。」大学のサークルで知り合った5つ下の沙織。沙織の卒業と就職を期に同棲を始めてもうすぐ一年。研修先の病院からうちが経営している病院にもすっかり慣れた冬に、総合商社で事務をしている彼女にプロポーズした。「はい。よろしくお願いします。」「安物でごめん。」箱から指輪をつまんで、沙織の細い左手の薬指に通す。「綺麗。大きすぎるのはつけにくいから、これくらいがいいよ。ありがとう。すごくうれしい。」「十年後にはもっと大きなのを買おう。」「ふふっ、期待してます。」「どんな時も、君を、ずっと大切にするから。」店が用意してくれたシャンパングラスを軽く当てると、高い澄んだ音が響いた。
少し潤みがちの沙織の瞳がテーブルの灯りを写して光り、街のイルミネーションが窓の結露で少し滲んで、更にキラキラしていた。「ちょっと寒いけど、気持ちいいねぇ。」ワインで少し紅くなった頬をして、少し先を軽い足どりで歩いていた沙織が歩道でクルリと振り返った。コートから見える綺麗な花柄のワンピースの裾がヒラヒラ揺れて、足首にはフワフワのファーが付いた細めで華奢なヒールのショートブーツが踊る。「気をつけないと転ぶよ?」「だーいじょうぶ。ヒールは毎日履いて慣れてるもん。ほら、見て?すごくキラキラするよ?フフッ」後ろ向きで歩きながら、左手の指輪を街頭にかざすように上げて、ヒラヒラ揺らす。「久しぶりに結構酔っぱらってるよね。ちゃんと前見て歩けって。転ぶよ。」「潤くん、早く早く!」クルリと正面を向いた時、フラッとよろけて街路樹の根元にドサッと座り込んだ。
駆け寄って背中に手を添えると、うるうるとした瞳で俺を見上げている。「ほーら、言わんこっちゃない。大丈夫?」「潤くん…痛い…」「どこが痛い?」「右足…動けない」「ほら、首につかまって。しっかりバッグ、持っててよ。」沙織の脇に片腕を通して、しがみつかせると、膝の裏に腕を入れて抱き上げた。「いったー」「ちょっと歩くよ。揺れて響いたらごめん。」駅前のロータリーの街灯近くのベンチに沙織を座らせた。「ちょっと見せて。ブーツ、脱がすよ。」沙織の右足のスカートを膝上までめくり、赤く擦りむけている膝をそっと触る。ブーツのジッパーを外そうと、右足を持ち上げ
ようとすると、沙織が右足を押さえた。「痛い痛い!ムリムリ!」「早く外さないと、腫れて脱げなくなるから。ちょっと頑張って。病院でブーツを切りたくないだろ?出来るだけそっとやるから。な?」そっとブーツのジッパーを下げてから、ゆっくり足を持ち上げて、ブーツを脱がしていく。「ううっ…」「ごめんなぁ。あー、もうスゲー腫れてきてんじゃん。これ、多分折れてるよ?」「やだ…どうしよう。」「とりあえず、病院行こう。他に痛いところは?」「肘かなぁ。動かすのがちょっと辛い。」「わかった。左手で右手を抱えてて。」「こう?」「そうそう。ちょっとここにいて。タクシーの場所取りしてくるから。」右手を抱える沙織を残し、タクシー乗り場に走って、タクシー待ちの列の人に声を掛けて沙織の所に戻った。「場所取りしてもらってる。行こう。」沙織の右手を自分の身体で固定できるように、身体抱え上げた。「重くない?」「大丈夫。沙織なんて軽いもんだよ。…もっと食べて、もう少しおっぱい大きくしてよ。」「もうっ!」抱き上げて近くなった耳元で囁くと、少し青白かった顔がほんの少し赤くなった。
タクシー乗り場まで歩いていくと、場所取りしてくれた人が場所を譲ってくれた。「ありがとうございました。ちょっと気分悪そうだね。貧血かな?」「ん…少し目が回る。」「目を閉じていて。大丈夫。落とさないから。」あと二人の所で、様子を見ていた前の人が順番を譲ってくれた。「すみません。ありがとうございます。」二人でお礼を言って、車に乗り込んだ。
十数分の待ち時間だったが、沙織の身体は少し温かい。「親切な人だったね。」「そうだな。沙織、少し熱が出てるね。寒くない?寝てていいよ。」「うん。大丈夫。ありがとう。」沙織を抱いたまま、スマホで病院に連絡して、準備をお願いしておいた。
座席に上げている右足は、タイツの上からでもわかるくらいに、足首と膝の下あたりが腫れて熱感があった。
自分の身体で押さえている右手も熱感があり、よく見れば手首も腫れている。沙織を抱いて、病院の時間外入口から入り、処置室に入って診察台に長座で座らせた。
ワンピースを切りたくなくて、夜勤のスタッフに手伝ってもらってコートとワンピースだけは脱がせ、病院の検査着を着せて診察台に寝かせた。「ごめん、タイツは切るよ。レントゲンとCTを撮りに行くからね。」一通り診察していると、沙織がもじもじしている。ピンときたが、わざと聞いてみた。「どうした?どこか痛い?」「あの…なんでもないよ。」「そう?すぐには動けないから、遠慮しないでいいから、言うんだよ?」「うん…」「移動が辛いだろうから、このままストレッチャーで移動しようね。」沙織はレントゲン室に移動する間も時々もぞもぞしていて、こっそりと看護師におむつの準備を頼んでおいた。
レントゲン室に入る前のエレベーターの中で、もう一度沙織に声を掛けた。「CT撮るのに時間が20分くらいかかるからね。お酒飲んでるけど、トイレ、大丈夫?」「う、うん。」「本当に大丈夫?途中では止められないよ?」「…我慢できるとは思うけど、もしかしたらちょっと、…出そうかも。」「それ、早く言ってよ。」「だって、恥ずかしいよ。」「近くの処置室に寄るよ。」エレベーターを降りてすぐに、近くの処置室に入った。もじもじしている沙織にダメ押しをする。「今、ここで尿器でおしっこするか、我慢できると思うなら、万が一に備えておむつをしておく、のどちらかだね。」「我慢できる。」「なら、今からおむつをしておこう。レントゲン室を水浸しにしたくないからね。」「まさか、潤くんがするの?」「今日は看護師がやるよ?」「よかった…」「ちょっと連絡してくるから、その間に頼みます。」「わかりました。」処置室を出て隣の部屋に移動すると、看護師の声が聞こえた。「今ならこのままできますよ?」「だ、大丈夫です。」「わかりました。じゃ、急いでおむつしておきましょうね。ごめんなさいね、下着を切りますね。」看護師が沙織の検査着の裾を開いて紙おむつをお尻の下に敷き、ハサミでショーツを切って、手早くおむつのテープを止めた。「これで大丈夫ですからね。もし、出てしまったら、動かないほうがいいですよ。瞬間吸収はしないので、動くと吸収しきれなかったものが漏れますからね。」「わかりました。」「じゃ、行きましょう。先生まだかしら。」隠れていただけだけれど、ドアの開け閉めだけして、処置室に入った。「終わった?」「終わりました。」「よし、急ごうか。なんか寒そうだな。」処置室にあったブランケットを広げて沙織に掛けた。「お願いします。」レントゲン室に入り、担当の技師に声を掛けた。一緒に来た看護師に、病棟の部屋の確認と骨折の処置の準備を頼み、沙織の様子を観察しようと、モニターのある前室に入った。通常のレントゲンを手足各数枚を撮った後、CT室に移動した。
機械に乗せられ、撮影される直前、沙織が怪しい動きをした。
モニター前のマイクをオンにして、中に声を掛けた。「沙織、大丈夫か?これから撮影するから、しばらく動かないで。いいね?」動かなくなった沙織の表情が泣きそうになっていて、技師に声を掛けて中に入った。「どうした?」「ごめんなさい…出ちゃった…」ブランケットに手を入れて、沙織のお尻と股あたりを触った。紙おむつがぷっくり膨らんで、生暖かい。「大丈夫…だな。全部出た?」「まだ…」「我慢はできる?」「もうほとんど出ちゃったから…」「ちょっと気持ち悪いだろうけど、撮影が終わるまで、しばらく我慢な。終わったら替えてもらおう。大丈夫。漏れてないから。泣くと写真がぶれるから泣くな。」沙織の頭を撫でて、外に出た。
半泣きの顔で撮影されている沙織とモニターを見ながら、ほんの少し口角が上がっていたことは誰も見ていなかった。“我们结婚吧。”在大学的小组相识了的5个下的沙织。从沙织的毕业和就职开始同居快一年了。她从研修的医院搬到了我们经营的医院,在医院也习惯了的冬天,向在综合商社做事务的她求婚了。「是的。请多关照。“对不起,便宜货。”从箱子里抓住戒指,穿过沙织纤细的左手无名指。“真漂亮。太大的不容易戴,就这点好。谢谢你。我太高兴了。“十年后我要买更大的。”“呵呵,我期待着。”“无论何时,我都会一直珍惜你。”轻轻地碰一下店里准备的香槟酒杯,响起了高亢的清澈的声音。稍微湿润的沙织的瞳孔映照桌子的灯光闪亮,街的灯饰由于窗户的结露稍微渗出,更加闪亮着。“虽然有点冷,但是很舒服呢。”用葡萄酒稍微变红了的脸颊,以稍微前头轻的脚步走着的沙织在人行道咯吱回头看了一下。从大衣能看见的漂亮的花花样的连衣裙的下摆晃动着,脚踝附有了软绵绵的fafer的细小奢华的鞋跟的短靴跳舞。“不小心就会摔倒的?”“很结实。我习惯每天穿高跟鞋。看,看?非常闪亮哟?页脚一边向后走,一边将左手的戒指举到街灯上,晃来晃去。“好久没喝醉了。好好地看着前边走。摔倒了。“小润,快点!”与库瑞利正面相对的时候,突然摇晃地坐在路边的树根上。跑到背上帮手,用湿润的眼睛看着我。“你看,我不是说的。没事吧?“润君……好痛……”“哪里疼?”“右脚……”动不了”「你看,抓住你的脖子。好好地拿着包吧!”一只手通过沙织的腋下,紧紧抱住她,将手臂伸进膝盖内侧抱了起来。“我走了”“我走一会儿。如果摇晃着回响的话对不起。在车站前的路灯附近的长椅上坐着沙织。“让我看看。把靴子脱了。将沙织右脚的裙子翻到膝盖上,轻轻地触摸红地擦破的膝盖。为了取下靴子的拉链,举起右脚沙织打算按住右脚。“好痛!不行!”“不快点摘掉的话,肿了脱不掉了。稍微努力一下。不想在医院剪靴子吧?我会尽量悄悄地做的。是吗?”轻轻地拉下长筒靴的拉链,慢慢地抬起脚,脱下长筒靴。“呜呜……”“对不起。啊,已经超级肿了啊。这个可能折了吧?”“讨厌……”怎么办呢?“先去医院吧。还有其他疼的地方吗?“手肘吧。挪动有点儿辣。“知道了。用左手抱住右手。“这样吗?”“是啊。在这儿待一会儿。我去找一辆出租车。留下右手抱着的沙织,跑到出租车乘车场,打招呼等候出租车的队列的人返回了沙织的地方。“我在找地方。走吧!为了能用自己的身体固定沙织的右手,抱起了身体。“不重吗?”“没关系。沙织什么的好轻啊。…再吃一点,把胸部放大一点。”“哎呀!”我抱起它在靠近的耳边低声私语,脸上微微发红。走到出租车乘车处,占位置的人给我让了地方。“谢谢。好像有点不舒服。贫血吗?“嗯……有些眼花缭乱。“闭上眼睛。没关系。我不会丢的。还有两个人,我看着情况的前一个人给我让了顺序。“对不起。谢谢您。两个人道谢后,坐上了车。是十数分的等待时间,不过,沙织的身体稍微暖和。“你真是个热心人。”“是啊。沙织,稍微发烧。不冷吗?可以睡了。“嗯。没关系。谢谢你。”抱着沙织,用手机和医院联络,拜托她做好准备。坐在座位上的右脚,从紧身衣的上面也能明白的程度,脚踝和膝下附近肿有热感。用自己的身体按住的右手也有热感,很好地看的话手腕也肿着。抱着沙织,从医院的时间外入口进入处置室,让她长时间坐在诊察台上。不想剪连衣裙,让值夜班的工作人员帮忙脱下外套和连衣裙,穿上医院的检查服躺在诊察台上。“对不起,我把紧身裤给剪了。我会和X光去拍CT的。大致检查了一下,沙织扭捏捏的。我打听了一下,故意问了一下。“怎么了?哪里疼吗?“那个……没什么。“是吗?因为不能马上行动,所以不要客气,我说“嗯……”“因为移动很辛苦,就这样做伸展运动员移动吧。”沙织在去X光室的时候也时不时地毛骨悚然,悄悄地拜托护士准备尿布。在进入X光室之前的电梯里,再一次向沙织打了招呼。“拍CT要花20分钟左右。我喝酒了,卫生间没事吧?”“嗯,嗯。”“真的没事吗?不能中途停下来?”“…虽然觉得可以忍受,但是可能有点……也许会出来。「那个,快点说吧。」「因为,害羞啊。」“到附近的处理室去。”我一下电梯就进了附近的处理室。对扭捏捏的沙织加以否定。“现在,如果想在这里用尿器尿尿,能忍耐,是预备万一预先尿布,哪边呢。”「可以忍受。」“那么,现在开始尿布吧。因为我不想把X光室浸水呢。“难道,润君会做吗?”“今天护士要做哦?”“太好了……”“我去联系一下,那段时间拜托你了。”“我知道了。”出了处置室走到隔壁房间时,听到了护士的声音。“现在的话可以这样做吧?”“没关系。”“知道了。那我们赶紧尿布吧。对不起,我把内衣剪了。护士打开沙织的检查衣服的下摆,在屁股下铺纸尿布,用剪刀剪短裤,很快地停止了尿布的带子。“这样就没问题了。如果出去了,最好不要动。因为瞬间不吸收,移动的话没吸收完的东西遗漏。”“我知道了。”「那我们走吧。老师还没来吗?虽然藏了起来,但只是开关门就进了处理室。“结束了?”“结束了。”「好,快点吧。总觉得冷啊。打开处理室里的毯子,挂在沙织上。“拜托了。”走进X光室,向负责的工程师打招呼。请一起来的护士确认病房和骨折的处理的准备,打算观察沙织的情况,进入了有监视器的前室。拍摄了通常的X光线各数张手足之后,移动到了CT室。被机器装上,被摄影的紧接之前,沙织做了可疑的运动。把显示器前的麦克风打开,向里面搭话。“沙织,你没事吧?现在开始拍摄,暂时不要动。可以吧?变得不动了的沙织的表情快要哭了,向工程师打招呼进入了。“怎么了?”“对不起……出来了……”把手伸进毛毯,摸了摸沙织的臀部和胯部。纸尿布丰满地膨胀,微暖。“没关系……哎呀。全部都出来了吗?“还……”“能忍耐吗?”“因为几乎都出来了……”“虽然有点恶心,但是在拍摄结束之前,暂时忍耐一下吧。结束后给我换吧。没关系。因为没有泄漏。一哭照片就抖,别哭了。抚摸着沙织的头出去了。看着用半哭的脸摄影的沙织和监视器,一点点嘴角提高了的事谁都没看。
沙織side「この後、おむつを替えてもらうから、残ってるなら全部出しちゃえよ。」撮影が終わって、ストレッチャーに移された私の耳元で潤くんが囁いた。「で、でも…」「この後、処置したら入院だ。右足も右手も使えないから、当分トイレに行けないから、おむつか尿器だし。」「え?入院?トイレ、行けないの?」「腫れが落ち着いてギプスを巻けるようになるまで一週間かな。あ、仕事は1ヶ月は無理だぞ。」「そんな!」「仕方ないだろう。右足は足首から太ももまで、ギプスだよ。右手は手首から二の腕までギプス固定になるから、松葉杖は使えないし、移動は車椅子ね。それも自分では動かせないんだよ?どうしてもって言うなら、電動の車椅子をレンタルするか買うか。あとは、歩行器にすがってケンケンするしかないね。在宅でできる仕事でも、右手は指のほんの先しか使えないから、パソコンも無理だろ?」「うわ、どうしよう…」「ギプスが取れてもリハビリがあるから、片松葉で自力で歩いて出勤できるようになるまで1ヶ月半かなぁ。とりあえず、病棟に上がってから上司に連絡だな。個室にしたから、電話はできるよ。診断書も作るから、大丈夫。」処置室に戻って診察台に移されたけれど、仕事のことで、頭が一杯だった。「画像チェックしてきます。すみません。失禁しているので、おむつを替えてもらえますか?あ、尿検査のサンプルも取ってください。」「わかりました。」潤くんが何の躊躇いもなく、お漏らししてしまったことを話して、おむつ交換の指示をするから、恥ずかしくて顔が赤くなったのがわかった気がした。「すみません…」「先生の指示がないと私達も動けませんから、恥ずかしいでしょうけどごめんなさいね。」「はぁ、こちらこそすみません。」「これから処置もありますし、失礼しますね。」看護師二人でそっと足を開いて、おむつのテープを剥がされた。
処置室の空気に晒されたお股がひんやりした。「まだおしっこは出そうですか?出来たら尿検査のサンプルが取りたいんですけど。ちょっと尿器を当ててみますから、頑張ってみてもらえますか?ダメなら別の方法で取りますから、大丈夫ですよ。」横になったまま下腹に力を入れたり抜いたりと試してみたけれど、うまくいかなかった。「ちょっとダメみたいです。」「わかりました。導尿で取りましょう。」「え?ど、導尿?」「尿器で取れるとよかったんですけどね。洗ってから消毒しますね。ちょっとヒヤッとしますよ。」お漏らしで濡れた股間をきれいに洗われてから丁寧に消毒しているみたいだ。「お薬を使いますけれど、ちょっと痛かったらごめんなさいね。」ひとりがシリンジに入っていた薬を(XXXXX)に入れて、もうひとりがパッケージからピンセットで取り出したカテーテルにチューブの薬を塗って、(XXXXX)に差し込んだ。「いたっ、ううっ」「ごめんなさいねぇ。もうすぐですからね。はい、入りました。すぐに終わりますからね。」チクチクとした痛みはすぐになくなったものの、股間の違和感とトイレに行きたいような感覚を感じていると、カチャカチャと音がして、何かしているみたい。「まだおしっこがたくさん残っていましたよ。ほら。」尿器には少し濃いめの黄色のおしっこが入っていた。「おむつだと余計に我慢してしまうかもしれませんけど、身体に良くないので嫌だとは思いますけれど、ちゃんと言ってくださいね。」「はい。ありがとうございます。」おむつしますね、って声がしてから、さっきより少しふんわりした感じのおむつが当てられた。「あ、排便っていつもどんな感じですか?毎日あります?」「毎日とか1日おきくらいでしょうか。」「そうですか。寝ていることが多いと、便秘になりやすいんです。便秘が続くと浣腸とか摘便とか、患者さんには少し辛い処置になるので、早めに言ってくださいね。」「はい。」おむつが当て終わったあたりでタイミングよく潤くんが戻ってきた。「終わった?」「はい、終わりました。」「じゃ、今の状況を説明しようか。」机のPCの画面からレントゲンの画像を出した。「これが足首。ここ、黒い線、見えるかな?これが骨折ね。ちょうど関節で細かい骨だから、手術した方が早く治りそうだね。」「手術?」「そう。それと、こっち。これが、膝。ここすぐ下の太い方の骨のここ。ここも黒い線あるよね。それと、こっちの細いほうの骨のここ。見えるかな?線、あるでしょ。これも骨折。転んだ時、縁石に当たったのかなぁ。こっちはMRIの画像ね。膝がこれ。これが靭帯。切れてるの、わかるかな?」「うん。」「これも手術でつなぐから。ね?結構な大怪我でしょ?」「酔っぱらって転んだだけでこのケガって…。超恥ずかしいんだけど。」「だから、酔っぱらってはしゃぐと危ないって言ったじゃん(笑)それから、こっちは右腕ね。これ、手首。ここの小さな骨。これが折れてるから、ボルト入れるよ。んで、ここが肘。肘の上のここの関節ね。ここが折れてるんだよ。んで、ここも手術。」「はぁ。」「今日はシーネで固定して、明日手術ね。普通なら一週間もあれば退院できるけど、身体の右半分使えない沙織は家で日中ひとりでは生活できないから、ギプスが外せるまで入院ね。ギプス外して、装具になったら退院して、リハビリしながら自宅で安静。出勤は1ヶ月後だね。これも状況次第だけど。」「潤くん…」少しずつ痛みが増してきていて、まぶたの奥が熱っぽい。「大丈夫。時間はかかるけど、ちゃんと治るから。な?」「うん…」「痛くなってきた?薬、入れような。」「うん。寒い…」看護師さんが当てたばかりのおむつをベリベリと開いた。「お薬、入れますね。」返事をする間もなく、問答無用でグローブをつけた看護師さんに坐薬を入れられた。
その間ももうひとりの看護師さんは潤くんを手伝って処置の準備をしていく。白い綿っぽいものを腕や足に当てて長さを測って、水に浸けて絞ったと思ったら私の足に当てて、包帯でぐるぐる巻いていく。
潤くんは足首と膝に微妙な角度をつけて押さえている。「少し温かくなるよ。火傷するほどにはならないから大丈夫。」腕も足もズキズキと脈打つように痛むけど、固定してから台にのせて、少し高くされて、大きな保冷剤みたいなものを乗せられると、少しだけ痛みは引くような感じがした。足が終わったら次は腕の番。肘を90度で固定して、脇から指先がほんの少し出る位の所まで固定された。
身体の脇に置かれたクッションの上に腕をのせて、足と同じように冷やされた。「病棟の準備も出来たみたいだから、行こうか。」ストレッチャーのまま、看護師さん二人と潤くんでエレベーターに乗り、4階の病棟でドアが開いた。
時間外で薄暗い病棟の廊下を進んで、奥の個室に入った。それほど大きくないけれど、個室の中にトイレも洗面所もあって、ソファーベッドも柔らかそうだった。「ベッドに移るよ。」掛け声でストレッチャーからベッドにスライドして、右足はベッドに置いてあった台に乗せられ、右腕は硬めのクッションに乗せられてベルトで固定された。
左手に点滴されて、ベッドに張りつけになった。「この点滴は明日の手術の為の水分補給と感染症対策の薬が入ってるからね。手術が終わったら、腫れが落ち着くまでこれで手足を吊るから、当分寝たきりだよ。不便だし、いろいろ嫌だろうけど、早く治して退院したいだろうから、我慢な。」「うん。」潤くんがベッドの周りにある支柱から垂れていたワイヤーや幅の広い帯状のものを触って、ゆらゆらと揺らした。「これから着替えとか必要なものを取って来るから、痛かったり、おしっこの時は遠慮せずに看護師さんに頼むんだよ。」「わかった。お願いします。」『点滴があるから、おしっこは早めに言わないとダメだよ。俺、沙織がおしっこの我慢しにくいの、知ってるんだよ?ちょいちょいお漏らしもしてるでしょ?まだ看護師には言ってないけど。』潤くんは、私のおでこにキスを落としてから、小さな声で囁いて出ていった。いつから?いつから知ってるの?尿もれパッドを使ってるのも知ってるのかしら。
思わず心臓がドキドキと早くなって、左手が股間のおむつを触っていた。沙織side私のおもらし、やっぱり潤くんにバレてるの?
私の年齢でお漏らしするなんて、ましてや、同棲している彼女がお漏らしなんて…
幻滅してるかしら。それならもう同棲なんかしていないと思うけど…。知られないほうがいいけれど、これは私の身体のことで仕方ないことだから、特に隠さないといけない訳じゃない。おむつをするのは恥ずかしいけれど、それほど抵抗はなくなっている。子どもの頃から、トイレは近かったけれど、小学校の低学年の時に鉄棒から落ちて腰を打ってから、しばらくはパンツ型の紙おむつをはいて学校に通っていたくらい、お漏らしをしてしまうようになった。
おもらしというよりも、チビるという感じまで治ってきたが、パンツのクロッチがしっとりと濡れてしまう事はよくあった。高校生、大学生になってもおしっこの我慢がしにくくて、尿もれパッドは欠かせなくなって、よくトイレに駆けこんでいた。旅行では朝からおむつをスパッツで隠したり、夜にこっそりトイレでおむつをはいて寝たりもした。
膀胱炎にも何回もなって、その度に病院にかかって、おしっこを貯める訓練とおしっこをしっかり出す訓練もしたけれど、それほど劇的な効果は得られなかった。年頃になってもお漏らしが治らない状況に、心配した両親に連れられて大きな病院で検査を受けたこともある。
鉄棒から落ちて腰を強く打った時に、神経を痛めている可能性があって、漏らしてしまうのはそのせいではないか。何回も繰り返す膀胱炎も、尿をしっかり出しきれていない為に多く残る残尿のせいでしょう、と診断もされている。学生時代は定期的に病院に通って、診察を受けていたけれど、就職して、今まで行っていた大きな病院にはなかなか行けず、今まで以上によく膀胱炎になった。会社の近くの病院に行くと、「また?」と度々注意を受けた。そのうちに、冷えたり体調がよくなかったりすると、今までなかった程の量の尿が漏れるようになった。最近は日常的にお漏らしをしてしまい、尿もれパッドも一番大きなサイズになっていて、それも漏れる時が時々あって、そろそろおむつの使用を真剣に考える程になっていたのも事実だ。同棲していて、この状況がバレてないなんてあり得ないとも思う。
いつも当てているパッドでかぶれることもよくあるから、デリケートゾーンは脱毛処理もして極力毛量を減らすようにしているし、かぶた時の薬もトイレに置いてあって、隠していないから、ドクターの潤くんなら薬を見たらすぐにわかるだろう。
また泌尿器科に行ったほうがいいのかと、真剣に考えていた所だった。ズキズキと痛む手足が冷やされているせいか、身体もなんだか冷えてきたのかゾクゾクと寒気がしてきた。
それと一緒に股間もムズムズし始めて、おしっこに行きたい衝動が急激に増していた。
左手でナースコールを押すと、看護師さんの声がした。「どうしました?」「すみません、お、おしっこが…」「わかりました。すぐに行きますね。」すぐに来てくれる、その安心感に、益々出そうになってくる。
足を台に乗せているから、足を閉じて我慢できない。今にも出そうで冷や汗まででてくる。(まだ?まだなの?早くきて!)祈るような気持ちでいると、看護師の足音がしてドアが開いた。「お待たせして、ごめんなさいね。夜は人が少なくて。」「あ、あのっ!早く、早くしないと…」「もうちょっと頑張って。」急いでくれていることはわかるけれど、限界は目前だった。
おむつに手をかけて、開く直前に沙織の堤防は決壊した。「あ、あ~」「あー、ごめんね。間に合わなかったね。」看護師さんは、おむつの隙間から漏れないように、しばらくおむつを軽く押さえてくれていた。「すぐにきれいにしましょうね。」「ごめんなさい…」「いいのよ。私が来るのが遅れちゃったし、熱も高くなってて、辛かったでしょう。こちらこそごめんなさいね。あなたは何も悪くないわ。」看護師さんは手早くおむつを替えてくれた。「点滴で量も増えてるから、ちょっと厚目のパッドを当てておきましょうね。」検査前は薄かったおむつが、検査後に少し厚くなって、その後よりも更にふんわりしたおむつに包まれた。「熱が高いけれど、寒気はしますか?」「はい。さっきからゾクゾクして…」「まだ熱が上がるかもしれませんね。寒気がするなら、これ以上冷やすのは止めましょうね。お腹も冷えていたから、少し温めてみましょう。」一旦出ていった看護師さんが、ホットパックをお腹に当ててくれた。じんわりとした温かさがお腹から広がっていく気がした。
看護師さんに話しておかないと、と思っても恥ずかしくて、声が小さく途切れがちになった。「あの…私、昔から、お、おしっこの我慢ができなくて…普段から…ちょっと…。最近、あの…前より悪くなってるような気が…。昔から…ざ…残尿…が、多いみたいで…よく膀胱炎にもなるし…その…これからも、迷惑をかけると…思うんです。すみません。」「言いにくいことを話してくださって、ありがとうございます。こちらでも気をつけるようにしますね。先生にはご相談されてます?」「いえ、してはいないんですが、なんとなく察しているようで…さっきも帰り際に、早目に言うようにって…。病院にもなかなか行けてなくて…。早く行かなきゃって思っていたんですけど。」「わかりました。しばらくは入院ですし、こういうことは恥ずかしいと思われるでしょうけど、この際、ちゃんと先生に相談して、検査したり治療しましょう?私達からもお話しておきますから。」「はい。お願いします。」「遠慮しないで呼んでくださいね。呼んでもらっても今回みたいに私達もすぐに来れないこともあるので、そういう時は、気持ち悪いでしょうけれど、そのまま我慢せずにしてしまっていいですよ。我慢するのは身体にもよくないし、辛いでしょう?」「あ、はい。」「明日は手術なので、朝、術前の処置で剃毛して浣腸して、カテーテルを入れます。カテーテルは明後日までだったかしら。改めて、朝にご説明しますね。」「はい。」「ゆっくり眠れるように、お薬を出しましょうか?」「お願いします。」看護師さんがお薬とお水をストローで飲ませてくれた。「ゆっくり休んでくださいね。」「ありがとうございます。」看護師が出ていって病室が静かになると、濡れたおむつの不快感が無くなり、睡眠導入剤が効いてきたのか、ふわふわとした眠気の中、お尻を包まれる久しぶりの感覚を味わっていた。 検査前から絶対におしっこしたいはずなのに素直に言わないから、沙織におむつを当ててやったら、案の定、思ったより早くお漏らしした。それもすごくいい顔で。苦しさから解放された安堵感とやっとおしっこが出せた解放感、漏らしてしまった罪悪感、おむつから溢れてしまうかも知れない不安感、おむつに広がるおしっこの温かさと少しずつ冷えてくる不快感など、いろいろな感情が混ざって、大きな瞳が少し潤んでこっちを見ていた。看護師には少し厚いパッドを当てるように指示しておむつを替えてもらった。画像を見ると、手足の何ヵ所か骨折していたけれど、手術しなければいけないほどの骨折は2ヶ所で、後はギプスで保存してでもなんとかなりそうだった。手術したほうが予後が良さそうな所もギプスにする予定でいた。
大学生の沙織と知り合い、運良く付き合うことになって、沙織が俺の理想に限りなく近い女性という予感、いや、理想に限りなく近くなり得る女性であることが日々確信に変わっていく喜びは例えようもなかった。俺は昔からどこかしら不自由のある女性に好意を感じるらしい。
健康な女性のではなく、どこかしら不自由のある弱っている女性の、不自由な弱った様子を恥じらう姿に興奮するのだ。
もしかしたら、子どもの頃から病院の中を歩き回って、探検と称してあちこちにもぐりこんで、そういう患者さんをたくさん見ていたからかもしれない。ギプスをして松葉杖でおぼつかなく歩く姿、三角巾で吊られた腕と、反対の手で不器用に食事をする姿、車椅子を押されている姿、ベッドでおむつを当てられている姿、病衣の裾から伸びるカテーテル、それにつながる尿バッグを点滴スタンドにぶら下げて、手すりとスタンドにすがってヨロヨロと歩く姿等々、あげ始めたらきりがない。そんな弱っている彼女の姿に興奮し、そんな彼女を治療しながら日常的に管理したいという少しばかり片寄った医療フェチ。医者になりたいと決心した理由はいくつかあるが、数ある理由のひとつだ。そういう人の近くに自然に居られる環境が欲しかったのだ。基本的に、沙織は健康なほうだ。同棲してわかったことだが、多少虚弱な傾向もあるようが、その分、本人も健康には気をつけて生活している。
だが、俗に言う「天然ボケ」と言うか、少しおっちょこちょいでうっかりしていることも多いので、細かいケガも多い。どこかしら包帯を巻いていたり、湿布を貼っていたり、大きめの絆創膏が貼られていたりする。
帰宅したらマスクをしている沙織がいて、聞けば、学校で転んでぶつけたら切れたとかで、アゴを数針縫うケガをしたそうで、大きな絆創膏を貼っていた。女子大生だと言うのに、少し恥ずかしそうに、でもおおらかに笑っていて可愛らしかった。彼女を大切に治療したい。ずっと身近で世話したい。
必死で口説いて彼女にして、彼女が大学を卒業して就職したタイミングでプロポーズもして、同棲までこぎ着けた。
もちろん両親にも挨拶して、了解ももらって、日にちを決める所まできた。沙織の両親から、子どもの頃の鉄棒からの転落事故から排尿障害があることは聞いている。沙織はすっかり忘れているようだが、鉄棒は鉄棒でも高鉄棒で、転落の時に近くに置いてあった踏み台で股間を強打していたらしく、(XXXXX)にも損傷があったようで、軽い形成手術をしたことも聞いている。排尿障害もそれが原因のようだ。同棲してから見ていると、ご両親が言われていたよりも失禁がひどくなっているように思う。トイレには大容量の尿もれパッドの在庫がたくさんあり、ゴミ袋が重いので気をつけていれば、もうおむつにしたほうがいいだろうという位の重さになっているパッドが毎回棄てられている。時々飲んでいる薬は膀胱炎ものらしく、話を聞く限りなく、
尿パッドでかぶれるのか、会社近くの診療所で処方されたかゆみ止めの軟膏がトイレには置いてあって、在庫が切れたことがない。
ベッドを共にしてわかったことは、所謂デリケートゾーンの体毛がほんの少しだけ残して、ほぼツルツルに処置されていることだ。おそらくはかぶれ対策だろう。そんな時にこのケガは渡りに舟だ。
右腕は手術しない。長期間ギプスで固定ですることで、筋力と握力低下や痺れ、感覚麻痺等の症状が出る可能性があり、リハビリにも時間がかかるだろう。右足の靭帯の部分断裂はそのままにすることで骨折は治っても関節が不安定になり、再び靭帯を損傷しやすくなる可能性がある。普段から装具をつけて生活させて、痛む時は杖をついて出勤させるのもいいだろう。会社まで送迎するかな。右腕が不自由な間に日常的におむつを使用することと毎日自己導尿することに慣れさせなければ。できれば排便もおむつでさせたいけれど、元気な時は難しいかな。
退院しても手が不自由な間の毎日の導尿は俺がするし。あれこれ考えながら、自宅に戻って荷物の準備をする。
入院中の病衣は、ギプスもあるし、おむつのこともあるから病院のレンタルでいいだろう。当分寝たきりだから、暇潰しはテレビかDVDか。タブレットなら助ければ使えるかな。
履き物はちょっとダサいけど、リハビリでも使えそうな履きやすい靴を買うか。
退院した後の車椅子、どうしよう。始めはレンタルするかな。いや、沙織を座らせるのに、あんなダサイのはダメだ。あれしてこれしてと想像しながら、沙織のスーツケースに詰めていく。
必要になったら改めて用意すればいいかと当座に必要そうな物だけを用意した。
「おかえりなさい。お疲れ様です。」「戻りました。どうだった?失禁はどんな感じ?」「点滴もあるので量がありますね。厚いのを当ててます。我慢しないようにと伝えています。」「時間があれば、ちょっと情報の共有をしようか。」「あと10分待って下さい。次のラウンドが終われば時間が取れます。」「わかりました。ちょっと病室に行ってきます。」ゴロゴロと音が響くので、スーツケースを持ち上げて病室まで歩き、病室のドアを静かに開けたら、ベッドの沙織がこっちを見ていた。「潤くん?」「起きてたの?眠れない?痛む?」「手や足じゃなくて…寝返りとかできないから、腰と背中が少し…」「前から腰痛ってあった?」「腰は疲れたりすると少しね。背中は初めて。」「明日からもしばらくは寝たきりだからなぁ。明日からエアマットを入れてもらおうね。」「うん。あのね?潤くん、あの、私がお漏らししてること、知ってた?」「前に挨拶に行った時に、お母さんから聞いたよ。それに、あれだけパッドがあればわかるって。」「ごめんね、言わなくて。」「言いにくいことだし、気にしなくていいよ。」「最近、量が多くなってきてて、病院に行かないとって思ってたの。仕事が忙しくてなかなか行けなかったけど。」「痛みはないの?」「うん。いきたくなったらすぐに出ちゃうの。」「だったら、現在の時はもうヤバかったじゃん。おむつしてよかったー。」「ごめんなさい…」「しばらく入院だし、いろいろ検査してみよう。ちょっと嫌な検査もあるだろうけど、これからのこともあるし。な?」「うん。」「あと、膀胱炎が多いのは残尿が多いからかもしれないよ。1日一回か二回導尿して、膀胱の中を空にするようにしよう。」「それは、これからずっと?」「それはいろいろ検査してからね。普段から出せるなら必要ないし、難しかったら自分でできるように練習だね。その辺りもきちんと調べようね。大丈夫。お漏らししてたって、病気だって、俺は沙織が大好きだよ。」「潤くん…」「熱がなかなか引かないね。薬を足そうか。あ、おむつは平気?」「少し前に替えてもらったよ。」「点滴して薬も入れてるから、たくさん出るけど、膀胱炎がひどくなるから我慢したらダメだよ。」「うん。」「じゃ、少し待ってて。」沙織のおでこにチュッとキスを落として部屋を出た。この調子なら、おむつ生活をさせるのは問題無さそうだ。
(XXXXX)が少し狭窄してそうだから、導尿と(XXXXX)のブジーを毎日しようかなぁ。おむつの上で恥ずかしそうに足を開いて、ブジーの刺激にもじもじとするだろう沙織を想像する。下半身に血が集まるような感覚に、必死で耐えてスタッフステーションに向かった。
2.不自由な甘い生活
沙織side
朝の検温が終わってしばらくしたら、手術の準備が始まった。
「熱が下がってよかったですね。これから術前の準備で、まず浣腸から始めますね。」
失礼しまーすと明るく声をかけてから、おむつを開き、しっかり濡れてしまったパッドを抜き取った。
「お薬入れますからね。少し我慢して下さいね。」
お尻の穴に何かが塗られてすぐに、何かが差し込まれて、生温かいものがお腹に入ってくるのがわかった。
お尻の穴から薬を入れていたものが抜かれ、お腹がぐるぐるゴロゴロとし始めた。
うんちが出そうでもじもじしてしまう。
「もう少し我慢して下さいね。今だとお薬しか出なくて、やり直ししないといけなくなりますから。」
「でも、もう、出そう!」
「おむつしておきますから大丈夫ですよ。もう少し頑張ってね。」
看護師さんがおむつの上からお尻を押さえて、私の下腹をマッサージし始めた。
「そろそろ準備しますから、もう少し待って下さいね。」
数分我慢したところで、看護師さんが手を離した。押さえてくれていたおかげで遠ざかっていた便意が押し寄せてきた。
看護師さんはおむつを開いてお尻に便器を入れて、タオルをかけてくれた。
「お待たせしました。いいですよ。」
「は、はい。」
看護師さんがまたお腹をマッサージして、少しずつお尻の力を抜くと、固めのうんちが出た後、ゆるいうんちが勢いよく出ている。何回か波が来て、その度にゆるいうんちが出て、少しお尻が痛くなってきた。
「そろそろ終わりみたいですね。きれいにしてから、カテーテル入れますよ。今回は留置カテーテルなので、動いても抜けませんからね。おむつも変えますね。」
前に導尿された時と同じように消毒されてから、また何度か痛みを感じながら、カテーテルを入れられた。なんとなくお股がむずむずして気になる。
お尻の下にあったおむつが抜かれて、パッドがのったT字帯というふんどしみたいな布地がお尻の下に敷かれた。おむつとは格段に違う頼りなさに、少し不安になった。
「大丈夫ですよ。カテーテルは抜けませんから、浣腸したので、パッドは予防です。これから手術する周りを剃毛しますね。」
ぐるぐる巻きになっていた腕と足の包帯が外されると、内出血で足首と膝周りが赤紫に腫れていて、腕も肘の上まで腫れあがっていた。一人の看護師さんが足に泡を塗り、太ももから順に毛を剃られた。脱毛処理はしてあるけれど、念のためということらしい。腕は手術しないけれど、鎖骨は手術するので、上半身と肩も剃毛されて、腕はきれいに清拭された。
「おはよう。もう準備中だった?」
「おはよう。潤くん。眠れた?」
「寝た寝た。どこまで済んだ?」
「おはようございます。後は剃毛だけです。」
「ホントだ。あー、内出血も腫れもすごいねぇ。おしっこもちゃんと出てるね。カテーテル、痛かったんじゃない?」
「少しね。今は大丈夫。」
「ちょっと(XXXXX)が狭くなってるみたいだから、カテーテルも入れにくいんだろうね。そこもちゃんと検査するからね。」
「うん。」
「じゃ、手術室でね。」
看護師さんがいるのに、潤くんはおでこにチュッとキスしてから出て行った。
「朝からラブラブですこと。」
「なんか、すみません。」
「もう少しで準備が出来るはずなので、連絡がきたら呼びにきますね。」
急なことで、家族は手術に間に合いそうになかったけど、今日中には来てくれるみたい。
本当に数分でお迎えがきた。
「結城さん、準備できたみたいなので移動しますよ。」
ストレッチャーに移動させてもらい、手術室に移動した。何度も名前を確認されて、注射をされたりして、ぼんやりしているうちに手術室に入って、ぼんやりと目が覚めて見えたのは手術室のライト、もう一度目が覚めたのは病室で、両親の顔があった。
口元にはまだ酸素マスクがあった。
「おか…さ…」
「よかった。無事に手術は終わったわよ。」
「おと…さんも?」
「潤くんから連絡もらってびっくりしたよ。手術が無事に済んでよかったよ。」
「後は潤くんに聞くから、あなたはゆっくり休んでなさいね。」
「うん…」
まだ薬が効いているのか、話をしていてもぼんやりとしていて、目を閉じたらふわふわとすぐに眠気が訪れた。
目が覚めたのはどのくらいたっているのかわからないけど、酸素マスクはなくなって、鼻にチューブがついて酸素が出ているみたい。枕元には潤くんがいた。
「潤くん…」
「よく寝ていたね。痛みは?」
「少し…まだ我慢できるくらい。」
「無理しなくていいからね。気分はどう?悪くなければ、説明しようかな。」
「気分は悪くないよ。少し熱っぽいくらい。どうなったか教えて?」
「わかった。鎖骨はね、ボルトで止めてるよ。つけてるバンドは寝るときもしばらくこのままね。右腕ね。見えるよね?肩の近くまでギプスにする予定だったんだけど、まだ腫れが強いから、ずれないようにシーネで固定して吊ってる。一週間後にギプスをすることにしたからね。右足の足首と膝下は手術してボルトで固定したよ。靭帯は部分断裂だったし、そのままになってる。ひどい捻挫だと思うとわかりやすいかな。ギプスで安静にして治そうね。」
「ボルトはいつ取れるの?」
「一年後かな。二泊三日で帰れるからそれほど大変じゃないよ。」
「入院はどのくらいになりそう?」
「来週、腕がギプスになるから、二週間かな。でも、家に帰っても基本、自宅で安静だよ。足のギプスは二週間後に外して、装具にするから、ギプス外して退院できるけど、まだ歩けないよ?車椅子はレンタルしてるから大丈夫。」
「ギプス外してるのに歩けないの?」
「右腕のギプスを忘れてます。鎖骨は1ヶ月で大丈夫だけど、肘から先は下手すると1ヶ月以上ギプスだから両手で松葉杖は使えないんだ。リハビリして、片松葉で歩けるようになるまで1ヶ月は車椅子だよ。」
「はぁ…」
「退院してから二週間、俺、休み取ったから、生活は問題ないよ。俺が面倒みるからね。」
「は?休み取った?」
「そう。ずっと使ってなかった有休をまとめて取る許可、親父にもらったもん。」
「もらったもんって…。他の先生達のローテーションとか、大丈夫なの?」
「俺一人抜けたって大丈夫だって。どうしても、どーしてもダメなら出るって言ってあるし。代わりのある病院より、代わりのいない沙織のが大事だから。」
「潤くん」
「現実問題、沙織は右腕が使えるようにならないと、日常生活が無理だからね。」
「左手は動くんだから、いろいろできるよ?」
「よく考えて?右腕、脇から手首まで直角ギプス。肩は手術後。髪、触れる?」
「直角…あ、届かない。ってことは縛れない!」
「その通り。それだけじゃなく、頭もきれいに洗えないんだな、これが。俺も昔、肘と肩は痛めたことあるから、わかるんだ。俺、中学生だったから、丸ぼうずにされたから。」
「潤くんが丸ぼうず?!」
「そう。五分刈り。」
「か、可愛い。」
「沙織、ショートにする?俺はふわふわのこのくらいが好きだけど。」
「うーん、悩むわー」
「着替えとかも、慣れるまでは難しいよ。足も真っ直ぐだし、いちいちいろんなことがやりにくいの。だから、今回、俺が手助けできるんだから、俺が助けるよ。」
「ありがとう。」
沙織side
潤くんはゆっくりと正直に、わかりやすく話してくれる。
「あとね、トイレのこともあるんだ。そこも相談したかったんだ。俺が一緒に過ごせるから、万が一の時のために、下着代わりにおむつをしててもらうけど、昼間はトイレに行けるよ。申し訳ないけど、夜は沙織と一緒に眠りたいから、おむつをするか、カテーテルを入れることになるけど。」
「潤くんにそんなことをさせちゃうのが申し訳ないわ。」
「気にしなくていい。そうは言っても気になるだろうけど。沙織が鉄棒から落ちた時ね、(XXXXX)も傷ついたの、知ってた?」
「知らない。そうなの?」
「お母さんに聞いたんだけど、高鉄棒から落ちたんだろ?落ちた時に、近くにあった踏み台に股が当たったらしくて、(XXXXX)が損傷していたんだって。(XXXXX)を手術したから、しばらくおむつをしていないといけなかったんだって。」
「そうなんだ。お漏らししちゃうからだと思ってた。」
「で、手術終わりに泌尿器科の先生と調べたら、(XXXXX)がずいぶん狭くなっているみたいだ。残尿が多い原因の一つかもしれない。細目のカテーテルを使うように指示しておいたけど、このカテーテルも痛かっただろ?」
「うん。」
「膀胱は大丈夫だけど、(XXXXX)の狭窄を治療しないと、残尿が多いから膀胱炎にもよくかかるし、あまり膀胱炎を繰り返すと腎臓にも負担がかかる。そこで、残尿を無くすように時間で導尿することと、狭くなった(XXXXX)を少しずつ広げる治療をすることになった。」
「どうやるの?」
「(XXXXX)に細いブジーっていう器具を入れて、少しずつ太くしていって広げるんだ。」
「自分でやるの?」
「いや、これは危ないから、家では俺がするよ。病院では泌尿器の先生が病室に来てくれるから。ちょっと…いや、かなり痛いと思う。麻酔の薬は入れてくれるはずだけどね。」
「家では…潤くんがするの?」
「そうだよ。病院にいる間は一週間に一度、それでそのままなら終わりだし、戻ってしまうならもう少し繰り返して、それでもダメなら(XXXXX)の形成手術をしないと。ちゃんといい太さに安定するまで、家では根気よくやるからね。」
「わ、わかった。」
「なんか、新婚さんみたいだね?朝から晩まで、ずっと一緒なんて。身体も毎日きれいにしてあげるから、楽しみにしててね。」
「潤くん、なんか、楽しんでる?」
「当たり前じゃないか。可愛い沙織の身体を心置きなく隅々まで可愛がれるなんて、こんなチャンス、もうないかもしれないだろ?」
覆い被さるように潤くんが顔を寄せて低い声で耳元で囁いた。
「アッチのほうも、昼夜関係なく、いっぱい気持ちよくなろうよ。沙織は寝てればいいから、何回でも大丈夫だろ?なんなら子ども作ろうか。」
そうたった。潤くん、アッチのほうはとってもパワフルなんだった…。
「そ、それはまだ早いって!結婚式もしてないし、順番だけは守ってって約束したでしょ?」
「じゃあ、この入院中と自宅安静でいろいろ考えようよ。俺はもう、一緒に住む家のレイアウトも考えてるんだよ?まさかとは思うけど、沙織は結婚まで考えてなかったとか…」
「そんなことないよ!ちゃんと結婚はしたいもん。指輪だって、凄く嬉しかったの。」
「なら、時間はたっぷりあるから、ちゃんと考えよう。ほら、もう楽しみが増えただろ?治療とリハビリを頑張って、しっかり身体を治そうな。」
「うん。」
検査の結果、膀胱の容量が大きくなりすぎていて、神経の問題で意識とは関係なく収縮したり、尿閉したりを不規則にしている複雑な状況らしい。
伸びてしまった膀胱を小さくするために、時間でおむつ替えをして、出ていなければその都度導尿することになった。
「手が使えるようになったら、自分で自己導尿することになりますから練習しましょうね。」と明るく言われて、多少ショックは受けた。
初めてのブジーの時は、薬を入れてもらったのにあまりに痛くて泣いてしまった。あれで一番細いなんて、どうしたらいいのかしら。最後に入れてくれたお薬でお股が熱くて痛くて、しばらくお股に氷のうを当てていた。よくあることらしいが、ブジー後のおむつには血尿が出ていたらしい。
これもしばらくは週1回はすることになりそうで、潤くんは、家に帰ったら、毎日ブジーを入れて、スムーズに導尿できる(XXXXX)にする!とか言ってる。
一週間経って、右腕が脇から手首までギプスを巻かれた。指先は出ているものの、ほんのすこし出ているものの、ほぼ使えない事を実感した。鎖骨の手術後でもあるので、三角巾と幅の広いバンドで身体に固定されて、身動きしにくい。左手が自由でも、上半身は起こせない。腹筋不足かしら。
右足のギプスは一度外されて、装具の型取りをして、きれいに清拭されてからまたギプスに包まれた。腕の牽引がなくなったので、ベッドが起こせるようになって、食事も自分でできるようになった。
おしっこはほぼおむつにしている。というか、まるっきり我慢できなくなってしまっている。「出そう」と思った時にはもうおむつが濡れ始めていて、止めようと思っても止められなくなっている。
もしかしたら、転んだ時に背骨を痛めているかもしれないと、精密検査もしたが、大きな骨折などはなかった。
ただ、昔の転落の影響は多少あるだろうという診断だった。
時々発熱したり、腰痛もあって、ブジーの時に泌尿器科の先生に診察してもらったら、尿路感染症と慢性腎盂腎炎になっていると言われた。
抗菌剤の服用と、ブジーの時やおむつ替えの時の消毒を徹底すること、尿量を増やして膀胱の中を洗浄するように常時かなりの量の点滴をしている。
我慢すると、治療中の(XXXXX)や膀胱、腎臓にも良くないのと、抗菌剤の影響で下痢になってしまい、おむつ替えが頻繁になった。
下痢になっても抗菌剤を止める訳にいかず、少し身体を動かすだけで腹圧で便が出てしまい、水様便なのに肛門は切れて出血し、肛門周りが爛れて、おむつに当たっている、お尻が赤くなってしまった。
おむつ替えの度に座浴して薬を塗ってもらい、看護師さんの優しい手指の動きが気持ちいい。
潤くんも心配してくれて、看護師さんの手が気持ちいいと言うと、潤くんの手が掛布団の中に入って、おむつの上から股間を揉むように擦った。
「退院したら、薬は俺が優しく念入りに塗り込んであげるからね。」
潤くんはニコニコと、少し企むように笑っていた。しばらくお股を擦られ続けて、おむつの中がおしっこではないもので少しぬるぬるしてきたような気がしたことは言わなかった。
手術室に入って、足首の骨折と膝下の骨折をボルトで固定した。骨のズレを整復し、ボルト固定する時に、膝下の骨折部の近くの神経を切った。これで、足に麻痺が出る。膝の3本の靭帯は完全断裂していないものの、思ったよりたくさん切れていたが、予定通り、つなぐことはしなかった。麻痺や痛みも少し出て、かなり膝が不安定になるから、装具や杖無しの歩行は難しくなるだろう。
手術後でまだ麻酔が効いていた時に、泌尿器科の先生に診察をしてもらった。
「慢性腎盂腎炎だね。慢性膀胱炎もある。膀胱もずいぶん伸びてしまっているね。(XXXXX)狭窄が進んでいるし。これは厳しいなぁ。入院中は持続点滴で根気よく殺菌して、(XXXXX)狭窄は手術したほうが早そうだが、まずはブジーだね。ブジーで改善しなかったら、手術だね。残尿は厳禁だよ。」
「ブジーの間隔はどのくらいがいいでしょうか。」
「始めは辛いだろうから、週一回か二回だね。その後は少しずつ増やして、退院したら毎日ブジーをするか、留置カテーテルを入れたらどうだい?二週間留置して、それでも戻ったら、手術だね。」
点滴は絶え間なく落ち、ベッドには尿バッグが下がり、つながったカテーテルから尿が少しずつ貯まっていく。少し発熱して、赤い顔をして眠る沙織を病室で見ながら、いろいろ考えていた。
これで、自宅でも病院でも沙織をベッドで世話できる。おむつにお漏らしする沙織を毎日ブジーを入れて、摘便で、浣腸で恥ずかしがらせてやる。夜も恥ずかしさに悲しむ沙織をたくさん慰めて、失神するほど愛して、清拭したり、身支度を整えたりして、心置きなく可愛がるんだ。
退院の時は足乗せつきの車椅子に点滴スタンドをつけて、留置カテーテルも入れて、尿バッグをぶら下げて帰ろう。
これから通院の時はカテーテルと尿バッグにしようかな。
仕事に復帰するなら、絶対おむつで通勤させよう。厚いパッドを重ねて当てて、右腕と右足には装具をつけて、両手にロフストランドを持たせよう。慣れたら片手にすればいい。リュックには替えのおむつも持たせないと。
沙織の両親が着いて、麻酔から覚めた沙織の様子を見てから、相談室に移って手術の結果と今の様子を説明した。
「そもそも、どうしてこうなったの?」
「沙織が酔っぱらって、道で転んだんですよ。ホテルでプロポーズして、シャンパンとワイン飲んで、駅に向かう途中でスッ転んだんです。」
「沙織ならやりそうだな。」
「あの子ったら…」
「楽しそうにクルクル回ってはしゃいでて、場所が街路樹の根元で、ヒールが歩道のコンクリートに引っ掛かったのか、思い切り転んで尻餅ついて。」
「あー、やっぱりちょっとトロいわね、あの子。」
「縁石とか土とかで足元が不安定だったんでしょう。足首と膝下を骨折していて、膝周りの靭帯も切れてます。突いた右手首と肘上、鎖骨も折れました。」
「転んだだけで?」
「そうなんです。びっくりするくらい思い切り派手に転んだんですよ。で、今日の朝から手術して、足にはボルトをいれて、腕はまだシーネで固定しています。その事なんですが、折れた骨で足の神経が切れていたんです。しびれや痛み、麻痺するかもしれません。歩くのに装具と杖は必要で、調子が悪い日には車椅子が必要になるかもしれません。」
「なんてこと…」
「あとですね、これは転んだのとは関係ないと思うんですけど、慢性腎盂腎炎と慢性膀胱炎になっていて、(XXXXX)狭窄があります。これはすぐに治療に入ります。」
「(XXXXX)狭窄っていうのは?」
「文字通り、(XXXXX)が狭くなって、尿が出にくくなるんです。泌尿器科の先生によると、沙織の場合、昔のケガで(XXXXX)が損傷して狭窄があるところに、慢性膀胱炎でずいぶん膀胱が伸びてしまっていて、残尿も多くなって、膀胱炎がひどくなって、と悪循環になってしまうんです。それで腎臓にも負担がかかって、慢性的な腎盂腎炎になっているようです。」
「治療は?」
「(XXXXX)にブジーという棒状のものを入れて、少しずつ広げます。これで伸びて定着しなかったら、手術して再形成だそうです。慢性腎盂腎炎と慢性膀胱炎は投薬と残尿管理で様子をみます。
あとですね、最近、尿意がうまく伝わってないみたいで、尿漏れがひどくなっているんです。
今回、転んで尻餅をついていますし、もしかしたら、と思って画像診断もしたのですが、脊髄損傷のような骨折はありませんでした。沙織は普段からよく腰が痛いって言っていて、腎盂腎炎のせいかもしれないんですが、排尿障害が出ているので、どこかの神経が傷ついているかもしれません。
腎臓と膀胱に負担がかかるので尿は我慢させられないので、普段からおむつや時に留置カテーテルを使うことになると思います。おむつのこと、足のこともあるので、早めに障害者手帳の申請をしようと思います。等級は低いでしょうが、医療費や他の補助も出ますからね。」
「まだ若いのに…障害者って。」
「きっとよくなりますよ。僕も助けますから。」
「潤くんには迷惑ばかりかけて、申し訳ないわね。」
「気にしないでください。僕には沙織が必要なんです。来年の春、結婚式をしようかと、話しています。」
「本当にいいの?あの子、障害者になるのよ?」
「障害なんて、関係ないです。俺は沙織を愛してるし、必要としています。それだけで十分です。」
「ありがとう。本当に…。」
沙織の両親の許可ももらって、心置きなく沙織で遊べる。さっさと障害者手帳の申請しよう。内臓疾患でも取れるかな。急げば車椅子も安く買えるな。
沙織の治療が始まった。ブジーが痛いらしくて、毎回泣いている。退院したら、次の受診まで自宅でもずっと点滴して、1日中ベッドから出さずに、毎日ブジーを入れて拡張してから、留置カテーテルを入れておこう。左足も弱るから、歩けるようにリハビリするのは大変だろうな。
やっぱりバリアフリーの部屋に引っ越そう。結婚したら、マンション買おう。沙織の介護にぴったりの改築をしよう。
仕事の休憩時間に、沙織の大好きなプリンをお土産に部屋に行った。今日のブジーが昨日よりも痛かったと涙目で訴えてきた。
「そっか、そんなに痛かったんだ。頑張って偉かったね。」
「今日はまだ痛いの。あとね、足が痛いの。。」
「わかった。痛み止めを入れようね。お股は冷やす?冷やすと少しは痛みがひくんだろ?痛み止めの薬、塗る?」
「お薬、塗って欲しい。それから冷やしたい。」
「じゃ、ベッド倒すよ。薬、取ってくるね。」
「うん。」
起こしてあったベッドを倒して、沙織を寝かせると、スタッフステーションに行き、薬の処方を出した。棚から出した痛み止めの薬とアイシングのパックを持って病室に戻った。
「薬をもらってきたからね。看護師さんが忙しそうだったから、俺が塗ってあげるよ。」
病衣の裾を捲って、おむつを外すと、少し血尿が出ていた。
「ちょっと出血してるね。薬、塗るからね。」
グローブをつけて、シリンジに入れたくすを(XXXXX)に差し込み、注入した。
「うう、痛い…」
「今入れたからね。すぐに楽になるよ。周りにも少し塗っておこうか。早く効くかもしれないよ。」
指先にたっぷりと痛み止めのゼリーを取ると、(XXXXX)口と小さく蕾に塗りつけて、クルクルと優しくマッサージした。
「あ、あっ…」
「あれ?沙織?どうかした?」
「じゅ、潤くんがくるくるするから…」
「沙織が痛いって言うから、薬を塗ってるんだろ?周りにもよく塗り込んでおいたら、痛みも早くひくだろ。」
手を止めずに、ふっくらと膨らんだマメを軽く潰すようにくにゅくにゅと揉むと、左手を口元に持っていって、声を抑えている。
「んふっ…あふ…」
蕾の近くからは、おしっこではないものが溢れてきている。溢れた蜜を絡めて、蜜壷に指を1本、2本と差し入れた。
「んんぅ、じゅっ潤…く。ダメ…」
「昨日の夜、楽しみにしてたのになぁ。」
「わっ、私だって、はぁ…あぁ、あっ、ダメッ…も、もうっ、ぁはあ…」
「ほら、イカせてやるよ。」
沙織のいい所は知ってる。ピンポイントで刺激し続けてやると、身体を何回か痙攣させてからくったりと脱力した。
呼吸は荒く、顔を真っ赤にして潤んだ瞳で俺を見ている。
肛門にもゆるゆると薬を塗ってから、痛み止めの坐薬を人差し指がすっぽり入る位まで深く挿入して、おむつを当て治した。病衣を直し、掛布団を直したところで看護師が入ってきた。
「どうですか?あら、ちょっと熱出てませんか?お顔が赤いわ。」
「そうなんだよね。ちょっと息苦しそうで気になるんだよね。坐薬は入れたから、痛みは大丈夫だと思うけど、熱は計ろうと思っていたんだ。な?」
おでこを出すように撫でると、少し怒ったような顔をして俺を見ていた。
沙織side
薬を塗ってくれた潤くんにいたずらされて、身体は火照るし、声を我慢するのに必死で息苦しくなっているところに看護師さんがきてしまった。
潤くんは澄ました顔して心配している風に装った。
熱を計ると微熱より少し高めで、酸素飽和度も少し低かった。きっと声が出ないようにできるだけ口を塞いでいたからに違いないけど、そんなことは言えるはずもない。
「少し苦しそうだから、酸素しよう。鼻カニューラでいいよ。」
潤くんの指示で看護師さんがテキパキと動く。
「薬は効いてきたかな。痛みは少し引いた?」
「…熱をもってる感じでまだズキズキする。」
「あ、冷やすの忘れてたよ。冷却パック持ってきたのに。氷、溶けちゃったかなぁ。新しいの、持ってくるわ。」
「先生、私持ってきますよ。」
「いいよ。俺、行ってくる。その間におむつと導尿、頼むね。」
「わかりました。」
爽やかな笑顔で病室を出ていった潤くんを見送って、ひとつため息をついた。
「大丈夫ですか?苦しかったりします?」
「ブジーの後の導尿が…痛いんですよ…。泌尿器科の先生のブジー、も、痛くって…。その後入れる薬もすごく滲みて痛いんです。」
「ちょっと細いカテーテルにしましょうか。ブジーの件は先生にもお話しておきますね。」
看護師さんがおむつを外すと、ああって声がした。
「やっぱり血尿出てますね。今までもブジーの日は大抵出てますからね。そろそろ出なくなってもいい頃だと思うんだけど。先生はお薬、入れてくれました?」
「はい。」
看護師さんが入れたカテーテルでも身体がビクッとするほど痛かった。
「ごめんなさいね。痛かったわね。でも、前よりは残尿の量も減ってきてますよ。」
「よかった~。あの、痛み止め、追加で入れてもらえます?」
「わかりました。消毒しておむつしますよ。」
おむつ替えの度に、丁寧に洗って清拭され、消毒される。赤く肌荒れしている所には薬を塗られ、(XXXXX)にも痛み止めを注入してもらって、パッドでふんわりしたおむつを当てられた。
「お待たせ。ちょっとお茶飲んで来ちゃった。」
冷却パックを持った潤くんが入ってきた。
「ちょうど終わったところなのでいいタイミングでしたよ。」
看護師さんが冷却パックを受け取って、タオルに包んでお股の所に置いてくれた。
「そうだ。さっき、プリン持ってきたんだったよ。食べる?」
「先生、もうすぐお昼ですよ。お食事が食べられなくなります。」
「それはマズイ。じゃ、プリンはおやつにしようね。ブジーがキツくて疲れただろ?食事まで休みな?」
「うん。」
潤くんと看護師さんたちが出ていって、大きく深呼吸した。
潤くんにいたずらされて、久しぶりに身体に芯が灯って、まだ熱く疼いている。おむつの上から触ってみても、疼きが増すばかりで切ない。
左手をおむつの中に入れて、埋もれた蕾を触ると下半身に大きな快感の波が広がった。
薬が塗られているから、ぬるぬるとした蕾を撫でていると、隠れていた蕾が膨らんで少しずつ顔を出してきた。
まだズキズキ痛む(XXXXX)の下からはヌルリとした蜜がもう溢れている。
蜜壷と蕾を往復しながら撫でているうちに、少しずつ呼吸が早くなってきて、股間がドクドクと脈打つような感じがした。
弾けそうに脈打つクリと(XXXXX)口を一緒に擦ったら、刺激が一気に身体を突き抜けて下半身がびくびくと痙攣して、同時に溢れた液体が左手を濡らした。
動悸を抑えて呼吸を整えるように早めの息をして、おむつから手を抜いた。べっとりと濡れた左手をみて我に帰った。
枕元のタオルを右手の指先に引っかけて、左手を拭いていった。
まだゆっくりと脈打って疼いている股間に左手を当てると、まだ残る余韻が身体に広がって少し足が痙攣した。おむつのパッドが愛液に触れてぬるぬるとしている気がして、(XXXXX)したことがバレないように、溢れた快感が早く吸われるように、ヌルリとしたパッドを股間に押し付けた。
ドアがノックされて、潤くんが食事を持ってきた。
「お食事の時間ですよー。あれ?まだ苦しそうだね。」
テーブルに食事のトレーを置いて、近づいてきた。ちょっと意地悪な笑顔浮かべ、私を覗きこんだ。
「足りなかった?」
「な、なにが?」
「待ちきれないほど疼いちゃった?息が弾むくらいイったの?」
「そ、そんなこと…」
「ないなら、なんでそんな切ない目でみるの?まだ全然物足りないって顔をしてるよ?」
「…」
「ごめんね?俺も辛いんだけど、今は入れてあげられないからね。ごめんね。」
なぜだか涙がポロリとこぼれた。
「潤く…」
「夜、また来るよ。沙織がちょっと痛い思いするかもしれないけれど、俺もずいぶん溜まってるし我慢も限界なの。夜は寝かせないかもしれないから、昼のうちに休んでおいて?」
「う、うん。」
潤くんが助けてくれて、食事をしたけれど、あまり食欲がわかなかった。
潤くんが持ってきてくれたプリンはなんとか食べられた。
「あとね、ブジーなんだけど、しばらく中止になった。その代わり、明日の朝、ブジーをしてから留置カテーテルを入れて、一週間ごとにサイズを変えて入れ換えて様子を見ることになったから。退院後の診察まで続けて、改善していなかったら、残念だけど(XXXXX)の再形成を手術するからね。」
「このまま入院中に手術はできないの?ブジー、痛くて嫌なんだけど。」
「手術するには、カテーテルもブジーも止めて、傷ついている(XXXXX)を安静にするために、膀胱ろうっていう人工肛門の膀胱版みたいなのをお腹に作って、3ヶ月位過ごさないといけない。それから手術の前後合わせて約1ヶ月の入院だ。」
「トイレでおしっこ、できないの?3ヶ月も?」
「普通、留置カテーテルは(XXXXX)に入れるけど、お腹に穴を開けて、そこに入れて、バッグにつなぐっていうことになるかな。」
「…結婚式するなら、来年の春がいいなって思ってたの。仕事復帰は当分かかるし、またすぐに入院は困るなって。だったら、今から準備して、お仕事にも復帰して、秋か冬にもう一度入院して、春には元気になれるでしょう?」
「…そうだね。じゃあ、泌尿器科の先生に話してくるよ。で、膀胱ろうをつけて退院して、秋に手術かな。冬は二人でゆっくりお過ごしたいね。温泉とかどう?」
「うん。いいね。何回も手術したから、湯治しよう。」
「じゃあ、また夜にくるよ。今日の夜は二人ですごそう。明日の朝、身体中が痛くて泣くことにならないといいけど。」
「そ、そんなに…しないでしょ?」
「寝かさないよって言ったよね?ごめんね、両足とも痛くなっちゃうかな。右手は手術にならないように気をつけるけど、もしかしたら、そこもごめんね。たっのしみだなぁ~。じゃ、エネルギー補給してくるから!」
すごい笑顔で病室を出ていった潤くんを見送ったら、大きなため息が出た。
「…そんなにはりきったら、私の身体、壊れちゃうって。只でさえ…毎回朝まで終わらない位元気で…アソコが伸びそうなくらいおっきいのに…」
自分で言ったひとりごとに恥ずかしくなって、布団をかぶった。
息苦しくて顔を出したら、看護師さんがドアからこっちを見ていた。
「大丈夫ですか?」
「だっ大丈夫です。」
「食事は終わってます?」
「はい。ごちそうさまでした。」
「お昼のお薬です。」
「ありがとうございます。」
「手足の痛みはどうですか?」
「腕の痛みはほぼないです。指先が少ししびれたような感じがしますけど。肩もそれほど痛くないです。ただ、右足は鈍い痛みずっとが続いてます。我慢できないような鋭い痛みじゃなくて、正座して足が痺れたような痛みです。後は、足先の感覚が鈍いかな。布団のかかっている感じがわからないです。」
「明日、ギプスの巻き直しがあるので、その時に診てもらいましょうね。」
「まだギプスは取れないんですよね?」
「そうですね。腕は手術してないので、多分、まだギプスですね。足はうまく行けば外れるかもしれませんけど、装具になるかもしれませんね。熱がある間は酸素は継続の指示がありますから、何かあれば言ってくださいね。」
看護師さんがトレーを持って出ていき、やっと身体の疼きが落ち着いた途端に、眠気が増して、目を閉じたらあっという間に何も感じなくなった。
沙織side
何かの気配にふわふわと意識が浮上し始めて、意識の片隅で感じる嗅ぎなれた匂いは潤くんのもの。
目を開けたら、潤くんの高めの鼻が当たりそうな距離に顔があって、大きな瞳を彩る長い睫毛が触れそうになっていた。
「お、はよ?」
「よく寝ていたね。夕食だよ。」
「お腹、空いてないなぁ。」
「ダメ。少しは食べないと。今、お腹の調子が良くないから、柔らかご飯なんでしょ?夜はこれから。先は長いよ?ほら、あーん、してあげるから。」ベッドを起こして、首の周りにタオルを掛けてくれた。
あまり食べたくなくて、口を小さく開けたら、スプーンからこぼれたかぼちゃの煮物で口の周りがベッタリと汚れた。
「ほら、大きな口を開かないから。困ったちゃんだな。」
タオルで拭こうとしたら、左手を潤くんが離してくれない。そのまま立ち上がったと思ったら、顔を近づけてきて、口の周りを移動しながらキスをして、口の周りのかぼちゃをペロペロ舐めたり吸ったりし始めた。
「じゅ、じゅ…く…あの」
「思ってたより美味しいじゃん。お口の周りはきれいにしておかないと、お塩で荒れちゃうよ?」
かぼちゃがなくなった頃には、潤くんの唾液とかぼちゃの煮汁で口の周りがペタペタしていた。
「次は?お味噌汁、飲む?」
「あ、あの」
「ほら、大きなお口を開けて?またべちゃべちゃになるよ?あーん」
できるだけ大きく開けてみたら、スプーンを口に突っ込まれた。
お豆腐とワカメのお味噌汁で、ごくごく薄味だった。
「もう少し濃いときっと美味しいね。」
「ご飯もどうだい?これはお粥だね。お腹壊してたの?はい、あーん。」
「あー、んんぅ」
「あー、ほら、こぼれたこぼれた。」
また潤くんの顔が近づいてきて、口からこぼれたお粥をペロペロ舐めて、箸休めのように私の唇を啄んだ。
スプーンをひと匙私の口に運ぶ度に、潤くんのキスが降ってきて、全部終わる頃には唇が腫れそう。
「潤くん、もう、いらない。」
「どうして?」
「お腹いっぱい。潤くんがいっぱいキスして…唇が腫れそう…」
「そっか。キスしなかったら、もう少し食べられる?」
「お粥なら…」
「わかった。はい、どうぞ。」
潤くんから左手にスプーンを渡され、お粥の残りを半分くらい食べた。
「もういらない。」
意识开始浮现于某种气息上,在意识的角落感觉到的嗅熟了的气味是滋润的东西。
睁开眼一看,润君高高的鼻子碰到的距离里有一张脸,长长的睫毛上着大大的眼睛好像要碰到了。
“早上好?”
“睡得真好啊。该吃晚饭了。
“肚子不饿啊。”
“不行。不吃一点不行。现在肚子不舒服,是软的米饭吧?晚上从现在开始。前面很长哦?你看,我替你做。我起床后,把毛巾挂在脖子周围。
不想吃太多,嘴巴微微张开,用汤匙洒出来的煮南瓜,嘴周围的东西都弄脏了。
“你看,因为我不张大嘴。真为难啊。
想用毛巾擦的话,左手湿润不放。刚想就那样站起来,脸靠近,一边移动口周围一边做接吻,口周围的南瓜咯噔咯噔地舔开始吸。
“纯、纯……往…那个”
“比想象的好吃啊。嘴巴周围不弄干净的话,会因为盐而变粗糙的哦?”
南瓜消失的时候,用润的唾液和南瓜的煮汁嘴周围黏糊糊的。
“接下来呢?喝味增汤吗?”
“啊,那个”
“你看,张大嘴巴?又会喋喋不休了?啊!
尽可能大大地打开一看,把勺子塞进嘴里。用豆腐和裙带菜的酱汤,是非常薄的味。
“再浓一点肯定很好吃。”
“饭怎么样?这是粥。肚子坏了吗?是的,啊。
“啊,恩”
「啊,看,洒出来了。」
又挨近了润君的脸,舔着嘴里溢出的粥,像休息筷子一样啄我的嘴唇。
每次把勺子拿到我嘴里,润君的吻就会落下来,等到嘴唇都快要肿了。
“润君,已经不需要了。”
“为什么?”
“我吃饱了。润亲了好多次……嘴唇快要肿了……”
「这样啊。不亲吻的话,可以再吃一点吗?”
“粥的话……”
“知道了。好的,请。
从润君的左手拿着汤匙,吃了半碗剩饭。
「已经不需要了。」
「久しぶりで嬉しくて、ちょっと調子にのった。ごめん。」
「違うの。入院してから自分でベッドから動いてないから、全然お腹が空かなくて。お腹とか腰とか、地味に痛くて。右足がずっと痛いの。」
「右足は手術の前?後?」
「前も痛かったけど、後とは痛さが違う感じがする。」
「そっか。ご両親にはもう話してあるんだ。沙織にいつ言おうか、迷っていたんだけど、気づいているなら話そうか。」
「なに?怖いんだけど。」
「(XXXXX)の形成手術だけど、先生も賛成してくれた。明日はギプスの巻き直しがあるから、明後日に膀胱ろうの手術をすることになった。これから留置カテーテルを入れたら、明後日まではこのまま。膀胱ろうは約3ヶ月くらい。日々の管理とかの指導も明後日だね。あ、(XXXXX)の再形成をしても、排尿障害は治らないからね。あれは神経の問題だから。」
「残念。でもちょっとドキドキする。」
「それから右足の痛みのことだね。その痛みは、神経が切れてしまっていたからなんだ。膝のすぐ下の骨が折れた時に、近くにあった神経が断裂してしまったんだ。」
「…神経ってつながるの?」
「自然にはつながらないから、一応手術の時につなげたよ。それでも、損傷した神経が回復する訳ではないから、後遺症は出ると思う。」
「後遺症ってどんなの?」
「膝下で麻痺が残ると思う。足首や足の指が自分の意思では曲げられなくなるから、装具をつけないと歩けないし、正座もしゃがむこともできない。歩くには杖が必要になる。アクセルやブレーキが踏めないから、普通の車は運転できない。身障用に改造する必要がある。」
「身障…って」
「そう。そんなに高い等級ではないけれど、自力歩行が難しくなるから、身体障害者の認定を受けないと。
今も痛みがあると思うけど、無理をしたり、立ちっぱなしだったりすると、血流が悪くなって、右足全体が痛んで動かし難くなる。体調次第で杖では動けない日も出てくると思うから、車椅子も必要だよ。毎日のマッサージやストレッチも欠かせない。」
頭が真っ白って、こういう事を言うのか、なんて変なことを考えてボーッとしてしまった。
「あまりに急で、びっくりだよね。乗り越える問題はたくさんあるけど、大丈夫。お父さんやお母さん、もちろん俺も必ず助けるよ。」
「潤くん…」
「ついでだから話しておくけど、ギプスが外れたら、まだ1ヶ月は先だけど、右腕のリハビリ、しっかりやってね。握力は落ちてるし、筋肉落ちて関節固まってるから、結構辛いと思う。手首と肘は痺れとか痛みが残りやすいし、沙織の利き手だから、ちゃんと回復しないと生活にも仕事にも不自由だろうからね。」
「わかった。頑張る。」
「仕事だけどさ、会社といろいろ相談しないといけないと思うんだ。職場次第だけど、毎日杖で動いて仕事をするのは、身体的に無理かもしれない。排尿障害も前よりひどくなってるから、車椅子勤務の方向で考えて?
障害者雇用は企業側にメリットもデメリットもある。今回は仕事上の怪我じゃないから、残念だけど解雇もあり得るからね。」
「それは私も考えた。車椅子勤務の人、居ないけど、トイレとかは対応してるところはあるし、建物自体はバリアフリーのはず。」
「沙織ほどのスキルがあれば、在宅勤務ってのもアリかもしれないよ。体調と相談しながら仕事が出来るし。」
「通勤が困るよね。」
「確実に車通勤になるね。それもあるから、会社には早く話したほうがいい。診断書は用意するし、明日、ギプス外したら追加で筋肉と神経の検査をして、障害の申請も早くするから。」
「明日にでも連絡してみる。」
「そうだ。家なんだけど、マンションがいい?一戸建て?」
「いきなりなに?」
「車椅子とか杖使って生活することになるから、バリアフリー対応の家にしないと。賃貸じゃ改築は無理だから、買わないと。で、マンションがいい?一戸建て?って質問。」
「え?家買うの?」
「そうだよ。ローン組むんだよ!俺もローン組める大人になるんだなぁ。30年ローンで、おこずかいが減らされてさー、とか言ってみたいんだよね。」
“好久没这么高兴了,有点得意忘形了。对不起。
“不对。住院后自己从床上没动,所以肚子一点儿也不饿。肚子啦,腰啦,质朴地疼。我的右脚一直疼。
“右脚在手术前?之后呢?”
“之前也很疼,但是和之后的疼痛感觉不一样。”
「这样啊。我已经跟父母说了。我正犹豫着什么时候对沙织说,要是注意到的话就说出来吧。
“什么?虽然很害怕。
“虽然是(XXXXX)的形成手术,但是老师也赞成。因为明天有石膏的卷重做,后天决定做膀胱蜡的手术。从现在开始放入拘留导管的话,到后天为止就这样。膀胱蜡约3个月左右。每天的管理之类的指导也是后天吧。啊,就算是(XXXXX)的再形成,排尿障碍也不会治好的。那是神经上的问题。
“真遗憾。但是有点紧张。
“还有就是右脚疼。那疼痛是因为神经已经断了。膝盖下面的骨折的时候,附近的神经断裂了。
“…神经能连接吗?
“因为和自然不相连,所以大体上是在手术的时候连接起来的。即便如此,因为损伤的神经并没有恢复,所以会出现后遗症。
“什么是后遗症?”
“我觉得膝下会留下麻痹。脚踝和脚趾不能按照自己的意志弯曲,不戴上装饰品不能走路,也不能跪着蹲着。走路需要拐杖。因为不会踩油门和刹车,所以不能开普通的车。有必要改造成残疾。
“残疾……””
「这样啊。虽然不是那么高的等级,但是因为自力步行变得困难,不接受残疾人的认定。
我想现在也有疼痛,不过,如果勉强,一直站立的话,血流变得坏,右脚全体疼变得难动。我想根据健康状态用拐杖不能动的日也出来,轮椅也必要哟。每天的按摩和伸展运动也是不可或缺的。
脑袋一片空白,居然会这么说,想到什么奇怪的事情就发呆了。
“太突然了,太吃惊了。克服的问题有很多,不过,不要紧。爸爸妈妈当然我也会帮你的。”
“润君……”
“顺便说一下,如果石膏掉了,还要再过一个月,右腕的康复,要好好做哦。握力下降,肌肉掉下来关节凝固着,想相当辣。手腕和手肘容易麻痹和疼痛残留,因为是沙织的好手,不好好地恢复的话生活和工作都残疾。”
“知道了。我会加油的。
“虽然是工作,但是我觉得必须要和公司商量很多事情。根据职场情况而定,每天用拐杖工作,对身体来说可能不行。排尿障碍也比以前严重,以轮椅工作的方向考虑?
雇佣残疾人对企业也有好处和坏处。这次不是工作上的受伤,虽然很遗憾,但也有可能被解雇。”
“我也这样想。轮椅工作的人,不在,不过,厕所啦有对应的地方,建筑物自己应该无障碍物。」
“如果有像沙织那样的技能的话,在家上班也是有可能的。可以一边商量身体状况一边工作。
“上班真麻烦。”
“确实是开车上班啊。也有那样的情况,所以还是早点跟公司说比较好。我会准备诊断书,明天,如果脱掉石膏,会追加检查肌肉和神经,尽快申请残疾。”
“明天也联系一下吧。”
“对了。虽然是家,但是公寓好么?独门独院吗?
“突然什么?”
“因为要用轮椅和拐杖生活,所以必须用无障碍设施的房子。租赁的话不能改建,所以不买不行。那么,公寓好吗?独门独院的房子?这样的问题。
「诶?买房子吗?
“是啊。要贷款了!我也要成为贷款的大人了。想说用30年贷款,零花钱被减少了—,哟」
「そんなもの?」
「そうだよ。未だに、男は結婚して家族を養ってなんぼ、マイホーム持って一人前って考えの人、多いよ。とりあえず、一戸建てか、マンションかを決めよう!」
「潤くんは子ども、欲しい?」
「いたらいたで楽しみも増えるからいいし、沙織と二人で気楽に歳を重ねるのもいいよね。一戸建てのが希望を叶えられるのがいいな。部屋数、キッチン、水回りの配置とか。」
「そうだね。沙織の為に、手すりをつけて、部屋でも車椅子が使えるようにしたいからね。いい土地、見つけないと!」
「通勤しやすい所がいいね。」
「土地だけで結構な値段になりそう。」
「空いてる土地、ないかなぁ。」
「私の家にはそんなのないわよ。しがない公務員家庭です。」
潤くんが、第一報で事故で怪我をして、約1ヶ月入院するとだけしか連絡していなかったらしく、そろそろ正式に診断書を提出しないとまずいだろうと、口裏合わせをして、眠るまで新居の話をした。
翌朝、ギプスの処置の前に沙織の会社に電話をして、病状を話したら、今週末に現状把握と今後について話すために、上司が見舞いに来ることになった。
右腕は腫れが少しひいてゆるくなったギプスを巻き直し、右足は装具の型取りをしてから検査をして、こちらもきっちりギプスを巻き直した。
右足は想定通り、膝下で麻痺していた。
沙織には神経はつないだと話した神経は切れたまま、つないでなどいない。痛みを訴えている沙織には可哀想だが、今はギプスでマッサージもできないし、坐薬と注射の痛み止めで堪えてもらわないと。
右手の握力がほぼないこと、右手の指数本にも痺れがあるようで、リハビリは大変だろう。鎖骨は手術でうまく固定できたが、肩を使っていないので、右腕はほとんど動かなくなっている。
泌尿器科の先生の手で膀胱ろうが作られ、沙織のお腹にチューブが固定された。その先には尿バッグがついている。今はベッドサイドに固定されているが、退院した後はお腹や足に固定する。これで沙織の(XXXXX)は手術までお役ごめんだ。排便のことがあるから、おむつは当てているけれど。
週末に沙織の上司がきた。点滴と酸素の鼻カニューラもつけてベッドで横たわる沙織の様子に少し驚いていたが、冷静を装っていた。流石、総合商社のやり手営業マンといったところか。
まず、診断書の病名は右足複合骨折と靭帯損傷。右腕複合骨折と鎖骨骨折。仙骨骨折による脊髄損傷。骨盤骨折による(XXXXX)損傷。とんでもない重傷患者だ。
転んで、この大怪我って言うのは、あんまりなので、話す理由はほぼ嘘だが、診断書の病名に嘘はないし、症状にも嘘はないので、会社には交通事故にあったことにしようと沙織と相談してあった。
足の骨折の後遺症で足に麻痺があって、杖を使って歩けない訳ではないけれど、長い時間立って自由に動き回ることは無理で、基本、車椅子生活になるということ。
脊髄にも損傷があって、排尿障害があること、退院しても、時期をみて再入院して、再手術をする必要であるけれど、今後も定期的な受診が必要なことも言っておく。尿バッグをわざと見える所にぶら下げたのもその為だ。膀胱ろうの手術後で微熱があったこともあって、それほど必要ない酸素のカニューラもつけさせた。
ベッドで横たわったままの沙織が、障害者になってしまったけれど、会社での仕事は続けたい。勤務は車椅子になるけれど、働きたいということはしっかり伝えて、在宅勤務ができないかということも話していた。
上司も沙織の仕事ぶりはきちんと認めてくれていて、手離すのは惜しいと言ってくれていて、上とも相談して返事をすると言ってくれた。
“那种东西?”
“是啊。至今,男人结婚养家族之类,有自己的家一人前考虑的人,多哟。总之,先决定是独门独户还是公寓吧!”
“润想要孩子?”
“在的话快乐也会增加,和沙织两个人轻松地度过岁月也不错。能实现独门独院的希望就好了。房间数、厨房、水位等配置”
“是啊。为了沙织,想安上扶手,房间轮椅也能使用。一定要找到好地方!”
“最好是通勤方便的地方。”
“光是土地就有可能成为很好的价格。”
「没有空的土地啊。」
“我家里没有那种东西。公务员家庭。
润君在第一报上因为事故受伤,只和她联系了一个月左右住院,说如果不正式提交诊断书的话会很糟糕吧,就背着他的口实,直到睡觉为止都说新居的事。
第二天早上,在处理石膏之前,我给沙织的公司打电话,把病情告诉了沙织,这个周末为了把握现状和谈论今后的情况,上司来探望他。
右手重新缠上稍有肿胀而松弛的石膏,右脚取下装饰模具后进行检查,这边也紧紧地缠上石膏。右脚按照预想的那样,在膝下麻痹着。说对沙织神经连接了的神经断着,没有连接等。对诉说疼痛的沙织可怜,不过,现在用石膏按摩也不能,用坐药和注射的止痛不忍耐。
右手的握力几乎没有,右手的指数本好象也麻痹,康复严重吧。锁骨手术后能很好地固定,但是因为没有使用肩膀,右手几乎不能动了。泌尿科老师用手做膀胱蜡,沙织的腹部固定了管子。前面有尿囊。现在固定在床边,出院后固定在肚子和脚上。这样的话沙织的(XXXXX)到手术角色对不起。因为有排便的事情,所以尿布是敷着的。
周末沙织的上司来了。点滴和氧气的鼻子kakabura也安上在床横躺的沙织的情况稍微吃惊,不过,装着冷静。真不愧是综合商社的有才干的营业员。首先,诊断书的病名是右脚复合骨折和韧带损伤。右腕复合骨折和锁骨骨折。仙骨骨折造成的脊髓损伤。骨盆骨折引起的(XXXXX)损伤。是个出乎意料的重伤患者。摔了一跤,说这场大伤,因为太严重了,说的理由基本上是谎话,但是诊断书上的病名没有谎言,症状也没有谎言,所以和沙织商量,决定在公司遇到交通事故。脚骨折后遗症导致脚部麻痹,虽然不能用拐杖行走,但是长时间站着自由活动是不可能的,基本上是轮椅生活。脊髓也有损伤,有排尿障碍的事,出院,看时期再住院,做再手术的必要,不过,预先说今后也定期的受诊必要的事。故意把尿包挂在能看见的地方也是因为这个原因。膀胱蜡的手术后也有微热的事,那么不需要的氧的焦点也使之安上了。躺在床上的沙织,成为了残疾人,不过,想继续在公司的工作。虽然工作是轮椅,但是要好好传达自己想工作的想法,告诉对方能不能在家工作。上司也认可了沙织的工作态度,说舍不得放手,也跟上司商量后答应了。
病室の外に上司を見送りに出て、エレベーターまで歩いた。
「あんな大怪我だとは思っていませんでした。」
「本人にはまだ話していませんが、杖で歩けるのもおそらく屋内だけです。右腕がほぼ使えませんから。」
「えっ?!」
「指先は動くので、スピードは落ちますがPC作業は出来ます。しかし、両腕で杖を使って体重を支えることは多分できません。特殊な杖を使っても、絶えず痛みのある足で、歩ける距離は知れています。」
「仕事はできると思われますか?」
「仕事の内容によりますね。本人も、仕事を続けたいと強く望んでいます。それほど虚弱な体質ではないはずですが、事故後のストレスもあって体調が不安定なので、最初から長時間の勤務は難しいかもしれませんが、自宅では家族が面倒をみるので、在宅であるなら体調との折り合いをつけて、仕事はできると思います。体調が安定すれば、車通勤になりますが、会社に出勤することも可能だと思います。」
「そうですか。」
「これはあくまでも私の要望で、本人には話していませんが、あと二、三年、このまま仕事をさせてやりたいのです。私達は来年結婚するのですが、今回の怪我や後遺症もありますし、三年ほどで沙織には妊娠や体調を理由に退職させたいと考えています。
三年で妊娠しなかったとして、体調や仕事内容を理由に会社から退職を促してもらってもかまいません。三年後には退職するという期限付きの復職でも構いません。無理を承知で沙織に仕事をさせて欲しいのです。」
「私自身、結城さんの仕事に対する態度や姿勢、内容は重く見ています。手離すのは実に惜しいのです。三年と言わず、勤めて欲しいと思っています。会社ともよく話してみます。」
「よろしくお願いします。」
エレベーターを見送って、エレベーターのドアに映った自分の表情がゆるんでいることに気づいて、顔を引き締めた。
病室に戻ると笑った沙織と目があった。
「あんなにうまく行くとは思ってなかったね。」
「今の沙織はすごい重傷患者だからな。酸素はしておく?」
「あったらあったで呼吸が楽なのよね。」
「まだ熱があるけど、喘息は出てないよね?」
「咳は出てないけど、ちょっと胸が重い時があるわね。」
「なんか、また感染した?入院してから体力落ちてるよね。仕事したいなら、もっとしっかり食べて体力つけないと。今週から病室でリハビリも始まるからね。」
「わかった。とりあえず、今は痛み止め、入れて?足が痛くてダメ。」
「わかった。」
スタッフステーションで薬の処方をして、看護師の補助で沙織の足の何ヵ所かと腰に注射を打った。点滴にも安定剤を追加して、眠らせた。
来週にも装具が出来上がるし、杖も車椅子も出来てくるから、今月中には退院できそうだ。
ギプスが外せる予定の退院の1ヶ月後までは沙織のお母さんが泊まってくれるから、食事のこともリハビリに通うのも安心だ。
とにかく、もう少し元気にならないと退院させられない。夜のいたずらも少し控えないとダメか。
到病房外送行上司,走到电梯。
“没想到会受那么大的伤。”
“虽然还没和本人说过,但是能用拐杖走路的恐怕只有室内。我几乎不能使用右手。
“诶?!”
“因为指尖会动,所以速度会减慢,但是可以进行电脑操作。但是,用双手杖支撑体重可能做不到。即使使用了特殊的拐杖,也会不断用有疼痛的脚,知道能走路的距离。
“你认为我能胜任工作吗?”
“根据工作内容的不同。本人也强烈希望继续工作。应该不是那么虚弱的体质,不过,也有事故后的紧张状态健康状态不稳定,从最初长时间的工作说不定难,不过,因为家族麻烦,如果是在家与健康状态安上和谐,我想我可以工作。如果身体稳定的话,可以开车上班,也可以去公司上班。”
“这样啊。”
“这只是我的要求,我没有告诉他本人,但我还想让他继续工作两三年。我们明年就要结婚了,但是这次也有受伤和后遗症,三年左右沙织想以怀孕和身体状况为理由辞职。如果三年没怀孕的话,可以以身体状况和工作内容为理由催促公司辞职。三年后退休的限期复职也没关系。希望她明知无理地让沙织去工作。
“我自己对结城的工作态度、态度、内容都非常重视。舍不得放手。不管三年,都希望你能工作。我也经常和公司谈谈。
“请多关照。”
目送电梯,发现电梯门上映出的自己的表情松弛了,我紧绷着脸。
回到病房后,沙织和眼睛笑了。
“没想到会那么顺利。”
“现在沙织真是个重伤患者啊。氧气储存起来?”
“有的话因为有,所以呼吸很轻松。”
“虽然还发烧,但是没有哮喘吧?”
“虽然没有咳嗽,但是有时候胸口有些沉重。”
“怎么,又感染了?住院后体力下降了。如果想工作,要吃得更结实,增强体力。这周开始在病房进行康复训练。
“知道了。暂且,现在止痛,放入?腿疼不行。
「我知道了。」
在工作人员站开了药的处方,在护士的辅助下和沙织的脚打了针。点滴也追加安定剂,使之睡了。
下周也能完成装备,杖和轮椅都能做,这个月中快要能出院了。
因为到石膏取下的预定的出院的1个月后沙织的母亲住宿,吃饭的事和康复往来都放心。
总之,如果不再健康一点就不能出院。夜晚的恶作剧不稍微控制不行吗?
沙織の会社から復職の許可が出て、9月から復職することになった。極力通勤し、体調が良くない時は連絡の上で在宅勤務をすることもできる。多少、基本給が下がったが、その他の条件は前と同じで、破格な条件だった。
本格的に午前と午後のリハビリが始まり、復職をちらつかせて食事を促したら、少し食欲も出て、体調も安定し始めた。
手首の骨はまだついていなかったけれど、肘の骨はどうにかついたようで、手首まである上肢の装具に切り替えた。右腕はすっかり細くなって、鉛筆くらいの棒を持ち上げるのもやっとなくらいだった。肘から先には痺れや痛みがあるようで、リハビリが終わるとマッサージをして、日によって手首や肘に注射も打っている。
出来た右足の装具は足首から股関節まである長下肢装具で、金属と樹脂、皮で出来ていた。麻痺で下がったまま動かせない足首と足先はハイカットの靴を履くことで固定されていた。まだ膝は安静が必要だったので、膝の両側の金属は曲がらないようにロックがかかるようになっていて、これもしっかり固定された。
外出する時はこれをつけて、屋内は膝下がが靴ではなく樹脂で出来ているものをつける。
沙織の元々細い足が、装具を固定するにはベルトが余るほど、筋肉がすっかり落ちてしまっている。右足全体が重く鈍い痛みが常にあるのに、まったく力は入らないらしい。
夜の短い装具で立った時は、膝はぐらぐらととても不安定で、加えて膝全体に強い痛みがあって、とても立てたものじゃなかったそうだ。
右足の痛みを抑える為に、日に何度か坐薬を入れ、毎日腰か足のどちらかに注射を打ち、毎日欠かさずマッサージとストレッチをしている。そこまでしても、痛みが無くなる訳ではない。
左手で、痛むだろう右足をゆっくり擦っているのを見て、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、沙織が可哀想に思えた。
沙織side
9月から仕事復帰が決まった。解雇になるかも、と思っていたから、とても嬉しい。
ギプスを外した右腕と右足は、誰の手足かと思うほど、筋肉が落ち、関節が固まっていた。
手首の骨はまだついていないらしく、肘の装具に手首の装具がついている。
肘の骨はきちんと治ったけれど、曲がったまま固まっていて、リハビリでずいぶん伸ばせるようになったものの、先は長そう。
足の装具はゴツい。坐骨で支えるらしく、付け根まである。当然重い。
靭帯を損傷している私の膝は、時間がたてば多少動かなくなるらしいけど、まだすごくグラグラで、麻痺した膝から下と一緒で、歩くことの役に立たってない。
麻痺がなかったとしても、膝だけでも装具がいる程不安定になっているようだ。
太ももから足先まで、ロボットのように金属の包まれている。
ちょっとカッコいいような気もする。
車椅子は潤くんが、折り畳み式の小型のものと電動車椅子を用意してくれた。
復職の件を家族で話し合った時、通勤の時は定年退職したお父さんが車椅子のまま乗り込めるリフト付きの車を買って、自分が送迎すると言い張った。
電動車椅子は自宅の中で使う予定でいたけれど、通勤で使うことになったので、急遽通勤用に改めてもう1台注文する、と、潤くんが言い張った。自宅用よりも少し小さめでシンプルに、色も黒でスタンダードな感じになっている。
沙织的公司得到了复职的许可,从9月份开始复职。尽量上下班,身体不适时也可以联系上在家工作。虽然基本工资有所下降,但其他的条件和以前一样,是破格的条件。
正式开始上午和下午的康复训练,在复职的催促下吃饭的话,稍微有了食欲,健康状态也开始稳定了。
虽然手腕上的骨头还没有长好,但是肘骨好像已经筋疲力尽了,切换成了手腕上肢的装饰品。右胳膊都变细了,拿起铅笔左右的棒子也终于有些不耐烦了。从肘部开始前好像有麻痹和疼痛,康复结束后做按摩,根据日子的不同手腕和肘部注射也打着。
右脚的配件是从脚踝到大腿关节的长下肢配件,由金属、树脂、皮制成。由于麻痹而无法动弹的脚踝和脚尖是通过穿高帮鞋固定的。因为膝盖还需要安静,膝盖两侧的金属不弯曲地锁上,这个也好好地被固定了。
外出时要戴上它,室内不要穿膝盖以下的鞋子,要戴树脂做的。
沙织原本就纤细的腿,要固定装备,腰带越多,肌肉就全掉了。右脚全体有沉重迟钝的疼痛,好象完全没投入力量。
夜间短暂的装备站立的时候,膝盖摇摇晃晃非常不稳定,再加上膝盖全体有强烈的疼痛,据说不是特别能站起来的。
为了抑制右脚的疼痛,每天多次放入坐药,每天给腰或者脚注射,每天坚持按摩和做伸展运动。即使做到那种程度,疼痛也不会消失。
左手,慢慢地擦着右脚会疼吧,只是稍微,一点点,沙织觉得可怜。
沙织物
从9月份开始决定回归工作。因为想到可能会被解雇,所以非常开心。
解开石膏的右手腕和右脚,谁的手脚,肌肉掉下,关节凝固了。
手腕的骨头好像还没有附着,胳膊肘的装饰品上附有手腕的装饰品。
手肘的骨头虽然治好了,但是弯曲着凝固着,虽然通过康复可以伸展很多,但是前方看起来很长。
脚的装饰品很粗糙。好像是用坐骨支撑,连根都有。当然很重。
我的膝盖受了韧带的损伤,随着时间的流逝,好像多少会动弹不得,但还是很平滑,麻痹的膝盖和下面一起,走路一点用也没有。
即使没有麻痹,光是膝盖也有装饰品的程度变得不稳定。
从大腿到脚尖,都像机器人一样被金属包裹着。
感觉有点帅气。
轮椅是湿的,准备了折叠式的小型东西和电动轮椅。
在和家人商量复职的事情时,上班时他硬说要买一辆带升降机的车来接送退休的父亲。
原本打算在家里使用电动轮椅,但是因为要通勤,所以突然决定重新订购一台通勤用的电动轮椅。比自家用的稍微小一点,质朴,颜色也黑成为标准的感觉。
お腹に膀胱ろうが作られた。手術自体は簡単らしく、すぐに終わったけれど、見かけはちょっとリアル。なにしろお腹からチューブが生えてるんだもの。
根元はドレッシングシートで覆われているけど、初めてみた時はちょっとびっくりした。チューブの先はおしっこを貯めるバッグにつながっていて、ここからトイレに流せばいいらしい。やり方もきちんと覚えないと、膀胱ろうでも尿路感染症になってしまう。
これ以上、膀胱や腎臓に負担がかかると、膀胱そのものの損傷で使えなくなったり、腎不全になる可能性もあるので、食事や水分補給、感染症対策はとても大事。
今回の怪我のせいであれこれ検査して、私のお漏らしや便秘は子どもの頃の転落事故に端を発していることが確定した。
画像をみる限り、仙骨の一部に変形がみられるので、転落の時に折れていたのではないか。(XXXXX)の損傷の方が緊急だったのと、会陰部の感覚が鈍くなったのも、手術後の影響と診断され、脊髄の損傷を見落された可能性も大きいようだ。
膀胱ろうになったから、お漏らしの心配もほぼないだろうから、久しぶりに普通の下着をつけられる!と思っていたのに、残念ながら、お尻のほうの心配でおむつ使用は変わらなかった。
退院の前日、病室に潤くんが夜這いに来た。誰かに見られたら、という緊張感に満ちた営みは、家ではなかなかないから、という変な理屈で、全身を嘗め回され、所々噛まれたり、揉まれたり、散々焦らされた後、装具もなにもない私の下半身を、我慢できるギリギリまで動かしてことに至った。
ベッドにもたれた潤くんの、凶悪なほど硬くそそり立つ雄で串刺しにされ、潤くんの大きな欲望は私の最奥を何度も突いた。
一度くらいでは軟らかさを取り戻せない元気な潤くんに何度もイカされ、もちろん潤くんもイき、初夏の朝日に空が薄明るくなるまで続いた、と思う。途中から記憶が怪しいのだ。
潤くんの熱量は、あまり感覚を開けず、小まめに消費しないと、この入院の間のように私がもたない。次の日は必ず熱が出るし、呼吸も怪しくなるから酸素が欲しい。
今回の事故の前から、腰痛と股関節痛で歩くのも必死だ。
「お疲れさま。いやー、俺、久しぶりにすっきりした。」
「すっきりしたのね?それはよかったね。私はもうダメ。腰がいたい!足がいたい!」
「わかってる。いつもの処置をしてあげるからね。」
潤くんがきちんと身なりを整えてくれたけれど、身体中の痛みと疲労感で身体が全く動かせない。
身体の中がまだ熱く、股間には、まだ中に潤くんがいるような、何かが挟まっているような違和感、圧迫感が続いている。
潤くんが腰と足に注射を数本打って、坐薬も入れて、おむつも当ててくれた。
「まだ結構濡れてるから、パッドも厚めに当てておくね。」
「そんなになってるの?」
「なんの抵抗もなく、俺のが入るくらいには濡れてる。」
「私、大丈夫なの?」
耳元で潤くんが囁いて、耳たぶを甘噛みした。
「家まで楽しめるように、おもちゃを入れておいたから。おむつで押さえてるから、抜けないし。」
「え?」
「大丈夫。俺のより少し小さいけど、動かないやつだから、バレないよ。」
「いやいやいや、だからこの感じなの?抜いてよ。」
「ダーメ。あ、動くのがよかった?でもおむつしちゃったし、今さら抜いたら、ソレ、どうするの?」
「潤くんが持ってってよ!」
「ポケットに入らないもん。アレの顔、ポケットから出したまま、病院の中、歩けないでしょ。」
「潤くんのバカっ!」
「そうだね。俺、沙織のことになると、バカになるっぽいね。家に帰るまで、おむつは外さないし、入れてても音もしないからバレないよ。沙織が気持ちいいだけ。」
「潤くんの大バカっ!」
私に覆い被さるように潤くんが抱いてくれた。
「大バカでごめんね。息が苦しくなるから、大きな声は出さないで。身体が熱いね。熱が上がったかな?頑張って退院しようね。沙織が大好きだよ。」
肚子上结了膀胱蜡。手术本身似乎很简单,虽然很快就结束了,但是外表看起来有点真实。毕竟从肚子里长了管子。
根部被调味汁座席覆盖着,不过,第一次看的时候稍微吃惊。软管的前端连接着存尿的包,从这里冲到洗手间就行了。如果不好好地记做法,膀胱蜡也成为尿路感染症。
如果对膀胱和肾脏造成负担的话,由于膀胱本身的损伤变得不能使用,也有成为肾功能衰竭的可能性,吃饭和水分补给,感染症对策非常重要。
由于这次受伤,经过多次检查,我确定了我的遗漏和便秘起因于小时候坠落事故。
从画面上看,仙骨的一部分变形了,跌落的时候不是折断了吗?(XXXXX)的损伤比较紧急,会阴部的感觉变得迟钝,被诊断为手术后的影响,脊髓的损伤被忽略的可能性也很大。
变成膀胱蜡,大体上也没有遗漏的担心,隔了好久能安上普通的内衣!虽然这么想,但是很遗憾,因为担心屁股,所以使用尿布没有改变。
出院的前一天,润君晚上来病房爬行。如果被谁看见,这种充满紧张感的行为,在家里是很少见的,这种奇怪的理由,让全身都尝遍了,到处被咬,被揉,焦躁不安之后,连装备也没有的我的下半身,可以忍受的极限直到李为止。
被躺在床上的润君,用一只坚硬得像凶恶般僵硬的雄性刺穿,润君最大的欲望无数次的刺穿了我的内心。
我想被一次左右不能取回柔软的精神的润好多次墨斗鱼做,当然湿也行,到初夏的朝日天空变得薄明亮为止持续了。半路上的记忆很奇怪。
如果润君的热量不大张开,不细心消费的话,我就不会像这个住院期间那样受不了。第二天一定会发烧,呼吸也会变得奇怪,所以想要氧气。
在这次事故之前,因为腰痛和股关节痛走路都很拼命。
“辛苦了。哎呀,我好久没这么爽快了。”
“很舒畅吧?那太好了。我已经不行了。腰疼!腿好痛!”
“我知道。我会给你老办法。
虽然润君好好整理了打扮,但是因为身上的疼痛和疲劳感身体完全无法动弹。
身体里还很热,胯股之间好像还有湿润一样,好像有什么东西夹在里面的不协调感和压迫感持续着。
润君在腰和脚上打了几针,还给我打了坐药尿布。
“因为还很湿,垫子也用厚一点吧。”
“变成那样了吗?”
“没有任何抵抗,甚至连我的东西都淋湿了。”
“我没事吧?”
润在耳边低声私语,细嚼耳垂。
“为了能享受到家的乐趣,我把玩具放进去了。用尿布捂着,不能脱掉。
“诶?”
“没关系。虽然比我小一点,但是是个不动的家伙,不会暴露的。”
“不不,不,所以是这种感觉吗?拔掉!
“不行。啊,活动得好吗?但是尿布湿了,现在去掉了,那个,怎么办?”
“润君拿着吧!”
“不放进口袋里嘛。那张脸,从口袋里拿出来,在医院里走不动吧。
“润君的笨蛋!”
“是啊。我啊,一提到沙织,就觉得自己像个傻瓜。到家为止,尿布不取下,放入也没有声音不败露哟。沙织只是心情舒畅。”
“润君的大笨蛋!”
润君像被我掩盖着一样抱着我。
“真是个大傻瓜,对不起。因为呼吸困难,所以请不要大声喧哗。身体好热啊。发烧了吗?加油出院吧。我最喜欢沙织了。
「…熱があるけど、退院できる?」
「できるよ。俺がさせる。しばらく休んでて?」
「潤くん、大好き」
酸素の鼻カニューラを私につけて、手際よく点滴に薬を足して、頭を撫でた。
「動くと気持ちいいからって、動きすぎないでね?熱がさがらないよ?」
「もう!おバカっ!」
ご機嫌に浮かれた笑顔の潤くんが部屋を出ていった。
潤くんに言われたからじゃないけど、腰の痛みを逃がそうと、身体を動かす度に、下腹が妙に切なく疼いた。
「あぁ、これ、動いたらホントにダメなやつじゃない…」
頭も痛いし、身動きも控えて目を閉じた。
うつらうつらしているうちに、看護師さんが入ってきた。
「おはようございます。検温です。」
「おはようございます。お願いします。」
熱を計りながら指先で酸素飽和度を計り、点滴と尿バッグのチェックをしている。
「今日は少し高めですね。先生が薬を入れくださってるので、直に楽になってきますからね。」
「ありがとうございます。」
食事の時間までまたうとうととして、最後の病院食を食べていたら、お父さんとお母さんが来てくれた。
お父さんが少ない荷物をまとめてくれて、お母さんが退院の手続きをしてきてくれた。
戻ってきたお母さんにも手伝ってもらい、久しぶりに普通のお洋服に着替えた。
持ってきてくれたのは、ゆったりした綺麗な水色のワンピース。左足は白のサンダル。
着替える為に座ったら、強い刺激が奥まで突き抜けて、必死で声を抑えた。それからは身体を動かす度に、おむつに押さえられているおもちゃが微妙に出入りして、身体の真ん中をズンズンと刺激するから、おむつがかなり濡れているのを感じる。
刺激的な着替えが終わって、こっそり息を整えている時、私服に着替えた潤くんが、黒とブルーの車椅子を押して部屋に入ってきた。
「あ、お父さんお母さん。おはようございます。」
「おはようございます。退院の手続きは済んでます。」
「なら、早速帰りましょう。沙織、この車椅子で帰るよ。」
「初めてみたよ、これ。」
「退院祝い。病院に来る時はこれね。」
リクライニングシート、ティルト機能付きで、点滴スタンド、酸素ボンベホルダー等々フル装備らしい。
潤くんが抱っこして車椅子に乗せてくれた。入れられているおもちゃが急にズンッと奥に入って、存在感を主張してきて、思わず声が出た。
「あぁっ」
「どうした?どこか痛かった?」
「ちょっと腰が。だ、大丈夫。ありがとうね。」
装具をつけた右足を乗せると、潤くんがレバーを操作して上がっていく。
右腕は装具のままアームスリングで吊られた。
点滴も車椅子のスタンドに移して、尿バッグもカバーで隠してもらって病室を出た。
“…发烧了,可以出院吗?”
“我会的。我来做。休息一会儿吧?”
“最喜欢小润了”
把氧气的鼻涕擦给我,灵巧地给点滴加药,抚摸着脑袋。
“虽说活动起来很舒服,但是不要太动了吧?不退烧哦?”
“已经!笨蛋!”
高兴的笑脸的润君走出了房间。
虽然不是因为润君说的,但是放跑了腰痛,每次动身体,小腹莫名地疼痛起来。
“啊,这个,要是动了就真的不是坏家伙……”
头也痛,身体也控制闭上了眼睛。
昏昏沉沉地看着护士走了进来。
“早上好。是检温。
“早上好。拜托了。”
一边测量热量,一边用手指测量氧气饱和度,一边检查输液和尿包。
“今天有点贵。因为老师给我们放了药,所以很快就会好起来。
“谢谢。”
直到吃饭时间还迷迷糊糊地吃着最后的医院饭,结果爸爸妈妈来了。
爸爸帮我收拾了较少的行李,妈妈帮我办理了出院手续。
回来的母亲也帮忙,换上了久违的普通衣服。
带来了的,宽敞地漂亮的水色的连衣裙。左脚是白色的凉鞋。
为了换衣服而坐下,强烈的刺激穿透到里面,拼命压制住声音。此后每次移动身体,尿布被按的玩具微妙地出入,与sunzu刺激身体的中央,感到尿布相当濡湿着。
刺激性的衣服换完了,悄悄地整理呼吸的时候,换了便服的润,推黑和蓝色的轮椅进入了房间。
「啊,爸爸妈妈。早上好。
“早上好。出院手续已经办好了。
“那么,赶紧回家吧。沙织,坐这个轮椅回去吧。
“这是我第一次看到。”
“庆祝出院。来医院的时候就是这个。
附有可调节座椅、提尔特功能,好像装备了点滴台、氧气瓶座等全套设备。
小润抱着我坐在轮椅上。被放入的玩具突然进入到里面,主张存在感,禁不住声音出来了。
“啊”
“怎么了?哪里疼吗?
“有点腰。没关系。谢谢你。
放上装了装饰品的右脚的话,润操作杆上升。
右手被装备着用臂式拳击手吊起来。
点滴也移到轮椅的台灯,尿包也请用填补遮盖也出了病房。
病院の玄関に横付けされたワンボックスカーの後ろが開いて、車椅子ごと乗り込んだ。一番近くには潤くんが座って、点滴やらカニューラを整えてくれた。
「楽しんでる?」
「…車椅子の振動でも結構響いて、声が出そう。」
潤くんの手が前の両親に気づかれないように、こっそりとスカートの中に手を入れて、おむつを軽く押さえて擦る。中のディルドが動いて、身体が疼く。
「気持ちいい?」
「あ、うん。だめ…あぅ」
潤くんの手に力が入って、おむつの上からディルドを押し込んだと思ったら、手の力を抜いて、無意識にディルドを出そうとしている私に逆らわずに、ギリギリで押さえている。それを何度も繰り返し、時々器用に揺すったりもする。刺激の連続に、タオルを口に当てて、必死で声を堪える。
「はぁ、じゅんく…も、ダメ…」
「イッていいよ。」
いきなりディルドのスイッチが入って、私の中でもうねり始めた。潤くんがスイッチを動かす度に、あっという間に数回続けて上り詰めて、足がびくびく痙攣して朦朧としてしまった。
「潤くん、沙織は大丈夫?」
「久しぶりの車で、少し酔ったかな。薬を入れて寝かせますね。」
安定剤を点滴に入れられて、鼻の酸素の量が少し増えた。
「気持ちよかった?」
「…うん」
「少し辛かったかな?ゆっくり眠りな。」
「潤くん…」
段々視界がモヤモヤして、まぶたが重くなっていった。
躺在医院门口的厢式车后面打开,连轮椅一起坐了进去。润君坐在最靠近的地方,为我们整理了点滴和水疗。
“你玩得开心吗?”
“…轮椅的振动也相当响,声音快要出来了。”
为了不让润的手被前面的父母发现,悄悄地把手伸进裙子里,轻轻地按住尿布擦。里面的dildo动,身体疼。
“舒服吗?”
「啊,嗯。不行……啊”
湿的手用力,刚想从尿布上面推了dild,不违背打算放出手的力量,无意识dild的我,用力压着。重复了好几次,有时也会灵巧地摇晃。连续的刺激,把毛巾放在嘴边,拼命忍住声音。
「啊,纯…也不行……”
「可以啊。」
突然dild的开关打开,在我中已经开始翻腾。每当润君开关一动,转眼间就连续上行了好几次,脚抽搐、痉挛,变得朦胧。
“润君,沙织没事吧?”
“好久没开车了,好像有点醉了。把药放进去让他睡觉。
安定剂被放入点滴,鼻子的氧量稍微增加了。
“舒服吗?”
“…嗯”
“有点辣吗?慢慢睡吧。
“润君……”
视线渐渐模糊,眼皮越来越重。
沙織side
「お父さん?あの車は買ったの?」
「いや、レンタカーだよ。でも、注文はしているって聞いてるよ。」
「お家のこととか、聞いてる?」
「土地な。いいところが見つかるといいね。」
「東京でなんて、見つかるかしら。ところで、どうしてホテルなの?」
そうなのよ。気がついたらホテルのベッドの上で、両親と三人でちょっと立派な部屋にいたのよ。点滴もアソコのおもちゃもちゃんと抜いてあったから、両親と一緒でも問題ないんだけど。
「沙織のところ、段差だらけなんだろう?車椅子は無理だから、とりあえず、土地が見つかって家の準備ができるまで、バリアフリー対応になってる賃貸を借りることになったらしいよ。そこへの引っ越しが明日で、潤くんは引っ越し準備に家に帰ってるんだ。私達も明後日まではここに泊まって、新居に移るよ。」
「私、何もお手伝いできない…」
「それは仕方ないよ。代わりにお母さんが行ってるから。もう少ししたらお母さんも戻ってくる。」
「ごめんね。こんなことになっちゃって。プロポーズが嬉しくて、浮かれて転んだだけなのに、こんな大怪我になってしまって…」
「落ちた看板が当たっても生きている人もいれば、溝にはまって亡くなる人もいる。そんなの、本人のせいじゃない。ラッキーかアンラッキーかの違いだ。
沙織だってそうだよ。子どもの時、あの高い鉄棒から頭から落ちて、死んでもおかしくなかった。大怪我はしたけど、運良く命は助かった。今回だって、打ち所が悪かったり、道路のほうに倒れていたら、どうなっていたかわからないよ。この程度で済んで、きっとよかったんだよ。」
「そうかな。」
「きっとそうだよ。お母さんが戻って来たら、ホテルのレストランに食事にいこう。家族三人だけで食事をすることも、この先そう何回もあるものでもないだろう。」
「私、こんな格好だけど、大丈夫かな。」
「大丈夫大丈夫。っていうか、誰でもこれからそんな格好になることもあるだろう。それで文句なんかいう奴は気にすることなんかない。お酒を飲む訳じゃない。食事をするだけだ。誰にも迷惑なんかかけないんだから、文句なんか言わせないよ。」
お父さんがレストランに予約を入れようと、お母さんにメールを入れていた。
昨日の夜、ちょっとやり過ぎたのか、腰と股関節が痛い。やっぱりお父さんに言わないとダメかな?って思って、潤くんにメールをしておこうと、スマホを開けたら、潤くんからのメッセージがあった。
『痛み止めが完全に切れないうちに早めに入れてもらうように。使用間隔は6時間以上。注射は明日の朝まで待ってて。』
『寂しいよ。』
『朝には一度、顔を出すよ。夜はみんなで食事をしようね。痛み止めは自分で入れられそう?右下の横向きで、左足を曲げてごらん。お尻まで、手は届きそう?』
『なんとかなると思うけど。無理かも。』
『しまったなぁ。やっぱり今日も一緒に泊まればよかったね。もうすぐお母さんが着くと思うから、それから入れてもらうか、お父さんに頼んだほうがいいよ。』
『今日のおむつはお父さんじゃ難しいかも。』
『なら、もう少し我慢だね。』
『新しいお家は遠いの?』
『ここから15分くらいかな。3LDKだから広いよ。15階。景色もいいし、ベランダも広め。』
『楽しみだな。潤くん、晩ご飯は?』
『これから、カップ麺。』
『こっちに来て一緒に食べればよかったのに。』
『久しぶりの家族団らんを、邪魔するほど野暮じゃないよ。楽しんでおいで。』
『ありがとう。あ、お母さん着いたみたい。』
『薬、忘れないで。酸素も明日までそのままだよ。自分が思っているより、沙織は身体が強くないんだから。』
『わかった。ありがとう。気をつけるね。』
沙织物
“爸爸?那辆车买了吗?
“不,是租的车。不过,听说你们在点菜。”
“你听说过家里的事情吗?”
「土地啊。如果能找到好地方就好了。
“在东京能找到什么吗?对了,为什么是酒店呢?
原来如此。回过神来,发现在宾馆的床上,我和父母三个人在一个很漂亮的房间里。输液也好好地拔出了那里的玩具,与父母一起也没有问题,不过。
“沙织那里全是台阶吧?因为轮椅不行,总之,在找到土地,准备好房子之前,租了可以无障碍设施的房子。明天要搬到那里,小润要回家准备搬家。我们到后天也住在这里,搬到新居去。
“我什么都不能帮你……”
“那没办法。因为妈妈代替我去了。再过一会儿妈妈也回来了。
“对不起。变成这样。求婚太高兴了,只是因为太高兴摔了一跤,却受了这么大的伤……”
“即使落下的招牌被打中了,也有活着的人,也有掉进沟里死亡的人。那不是本人的错。这是幸运还是不幸运的区别。
沙织也是这样。小时候,从那么高的铁棒上掉下来,死了也不奇怪。虽然受了重伤,但幸运的是得救了。这次也是,如果碰撞的地方坏,道路倒下,变成怎样不明白哟。这种程度就足够了,一定太好了!”
「这样啊。」
“肯定是这样。妈妈回来后,我们去宾馆的餐厅吃饭吧。一家三口一起吃饭,以后不会有那么多次了吧。
“我这样打扮,没问题吧?”
“没关系。话说回来,今后无论是谁都会有过这样的打扮吧。所以,那些抱怨什么的家伙没什么好介意的。不应该喝酒。只是吃饭而已。我不会给任何人添麻烦,所以不会让你抱怨的。
爸爸为了预约餐厅,给妈妈发了邮件。
昨天晚上好像做得有点过头了,腰和臀关节很痛。果然不跟爸爸说的话不行吗?想着,给润发了邮件,打开手机,收到了润君的留言。
“希望在止痛药还没有完全切断之前尽早放进去。使用间隔超过6小时。注射要等到明天早上。”
“好寂寞啊。”
“早上会露一次脸的。晚上大家一起吃饭吧。止痛药自己能放进去吗?右下角的横向弯曲左脚。连屁股都够得着吗?”
“我想总会有办法的。也许不行……”
“糟糕了。果然今天也住在一起就好了。我想妈妈马上就到了,然后让他进来吧,还是拜托爸爸来比较好。”
“今天的尿布对爸爸来说可能很难。”
“那么,再忍耐一下吧。”
“新的房子远吗?”
“离这里15分钟左右吧。3LDK所以很宽敞。15楼。景色也好,阳台也广阔。”
“好期待啊。润,晚饭呢?”
“接下来是杯面。”
“来这里一起吃就好了。”
“好久没和家人团聚了,别那么土气了。祝你玩得开心。”
“谢谢。啊,妈妈好像到了。”
“不要忘记吃药。氧气也保持到明天哟。沙织的身体比我想象的还要强呢。”
“知道了。谢谢你。我会注意的
いってらっしゃいって可愛いスタンプが送られてきて、いってきますのスタンプを返した。少しだけ荷物を持ったお母さんが入ってきた。
「おかえりなさい。ありがとうね。」
「どういたしまして。食事に行くんでしょ?」
「みたいよ。お母さん、着いて早々に悪いんだけど、レストランに行く前に、痛み止め、入れてくれる?」
「お父さん…には恥ずかしいわよね。」
「お母さんに頼むのも恥ずかしいよ?それよりも、おむつが無理かも。」
「あー、それもあるわね。ちょっと待ってね。」
薬を取りに行ったお母さんは、大量の薬の袋を持ってきた。
「お薬が少し変わってるみたいよ。」
「この薬、新しい。あ、この薬、小さくなった。神経の痛みを取る薬なんだけど、続けて飲むことで痛みが軽くなる薬らしくてね。これでも前よりは少し楽になってる、はずなの。夜に飲むから、朝は少しぼんやりしちゃうのよね。前はめまいもしたりして、起きていられないくらいだったから、減らしてもらったんだけど、お仕事するなら、もう少し減らさないと、眠くて仕事にならないって思っていたから、よかった。」
お母さんがおむつを外して坐薬を入れてくれて、腰に湿布をしてくれた。
「これから暑くなるから、おむつは蒸れて大変ね。」
「夏はなんとか普通の下着にできないかなぁ。」
「お腹の調子が良くなれば、大丈夫なんじゃない?下痢続きだと肌荒れが心配だし、褥瘡が怖いわ。」
「そうだね。」
「酸素は?このまま?」
「潤くんが、酸素は明日の朝まではこのままって。」
「微熱もあるし、喘息出ても困るから、言うこと聞いてなさい。」
「うん。」
お父さんに車椅子を押され、家族でレストランに向かった。点滴は外されているものの、少しリクライニングさせた車椅子で酸素の鼻カニューラつき、装具だらけの身体では目立つ目立つ。
ヒソヒソとした声がする中、席に案内され、テーブルの横に止めてもらった。
「やっぱり目立つね。ごめんね。」
「気にしなくていいのよ。それほど食べられないだろうから、コースにはしてないわよ。」
「いいよ。少しでいい。」
「ダメだよ。もう少し食べて体力つけないと、会社に行けないよ。」
「わかってる。今日はちょっと無理みたいだから、明日から頑張るね。」
結局、温野菜とスープ、リゾットとデザートを食べた。
その間も、通る人にジロジロ見られたし、若いのに可哀想、なんて声も聞こえた。
入院中は潤くんがほとんど食べさせてくれたし、今もテーブルの都合もあって、お母さんが食べさせてくれている。左手使いが器用じゃないし、右手も思うように動かないからなんだけど、お仕事復帰するなら、右手も左手ももう少し頑張らないと。
「お母さん、私、リハビリ、頑張るね。」
「そうね。頑張ってリハビリしないと、お仕事も大変だし、お料理も作れなくなっちゃうわよ?」
「手が動かないと杖が使えないし、杖がないと歩けないもんね。」
「無理をするとまたろくなことにならないから、ほどほどに頑張って。」
「ありがとう、お父さん。」
ご飯を食べてる写真を撮って、証拠として潤くんに送った。
しばらくして戻ってきたメールには、ビールの缶とカップラーメンを前にした潤くんだった。
「早く元気にならないと、潤くんのが病気になっちゃう。」
お母さんとお父さんに写真を見せたら、二人とも苦笑いしていた。
部屋に戻って、お母さんがトイレで尿バッグの処理をしてくれるのを見て、教えてもらったことの復習をした。明日からは自分でやらないと。
薬も飲んだし、潤くんが注射も打っていってくれたから、足の痛みは少し落ち着いてる。お父さんがベッドに移動させてくれてから、お父さんは潤くんのところへ行ってくれた。
潤くんにおやすみなさいってスタンプを送ったら、『いたずらしないで眠るんだよ。』ってメッセージが戻ってきた。
ふん。そんな事しないよ。お母さんも眠ってから、ちょっとだけ…してみようかなーって思っていたなんて…絶対言わないけど。
您走好,我收到了可爱的邮戳,还给了我去的邮戳。只带了一点行李的母亲进来了。
“你回来啦。谢谢你。
“不用谢。要去吃饭吧?
“好像啊。妈妈,我到得太早了,不好意思,去餐馆之前,能帮我把止痛药放进去吗?”
“爸爸……我可耻啊!”
“拜托妈妈也不好意思吧?比起这个,尿布可能更困难。
“啊,这个也有啊。等一下。
去取药的母亲带来了大量的药袋。
“药好像有点儿变了啊。”
“这个药很新鲜。啊,这药变小了。是去除神经痛的药,不过,好象持续服用疼痛变得轻的药。这样也应该比以前轻松一点了。因为晚上喝,所以早上有点发呆。以前还头晕,甚至起不来,所以就减少了。但如果要工作的话,如果不再减少一点的话,就觉得困得没法工作,太好了。”
妈妈帮我取下尿布放了坐药,在腰上敷了湿敷。
“今后会变热,尿布会闷得难受。”
“夏天能不能穿普通的内衣啊。”
“肚子好了的话,应该没问题吧?持续腹泻的话会担心皮肤变粗糙,褥疮也很可怕。
“是啊。”
“氧气呢?就这样?”
“润君,氧气要一直持续到明天早上。”
“发低烧,哮喘发作也不好,你听我的话。”
「恩。」
被爸爸推了轮椅,一家人去了餐厅。虽然输液被取下,但是稍微使之倾斜了的轮椅氧气的鼻子闪闪发光,在净是装饰品的身体显眼。
在窃窃私语声中,我被带到座位上,停在桌子旁边。
“果然很引人注目。对不起。
“不用在意。可能吃不了那么多,所以不配套餐。
“好啊。一点儿也不错。
“不行。再吃一点不增强体力的话,就去不了公司了。
“我知道。今天好像有点勉强,明天开始加油。”
结果吃了热蔬菜、汤、意式烩饭和甜点。
在这期间,路过的人目不转睛地盯着我,还听到年轻人真可怜的声音。
住院时,小润几乎都让我吃了,现在还有空桌,妈妈给我吃了。左手不灵巧,右手也不灵巧,不过,如果工作复归,右手和左手都稍微不努力。
“妈妈,我要努力康复。”
“是啊。不努力做康复的话,工作也很辛苦,连料理都做不出来了哦?”
“手不动就不能使用拐杖,没有拐杖就不能走路。”
“如果勉强的话,就不会再糟糕了,所以要适当地努力。”
“谢谢,爸爸。”
拍了吃饭的照片,作为证据送给润君。
不久后回来的邮件里,润君在啤酒罐和杯面前发了邮件。
“如果不快点好起来,润就会生病。”
给妈妈和爸爸看了照片,两个人都苦笑着。
回到房间,看到妈妈在厕所帮我处理尿包,我复习了妈妈教我的事情。从明天开始必须自己做。
吃了药,润打了针,脚的疼痛稍微平静了一点。爸爸让我搬到床上后,爸爸就去了润那里。
给润发了个戳子说晚安,他说:“别淘气,睡觉吧。”这样的留言回来了。
哼。不要做那种事。妈妈也睡了一会儿之后,就稍微…想着要不要试试看……我绝对不会说。
車の中で沙織にいたずらをして、何回かイカせて、薬で眠らせて予定通りホテルに到着した。お父さんにはレンタカーを返しに行ってもらい、お母さんには預けてあった荷物の手続きをしてもらっている間に、一足先に部屋に入って、沙織をベッドに寝かせて、点滴を抜いた。
「沙織?おむつ替えておこうね。」
まだ薬で眠っている沙織のおむつを開くと、尿とりパッドがおしっことは別のヌルヌルした液体でしっかり濡れて、まだ(XXXXX)から出血しているのか、漏れたおしっこで赤めのオレンジ色に染まっている。(XXXXX)の損傷はカテーテルとブジーで思ったよりひどくなっていたみたいだ。それでも尿漏れはとても少なくなっていて、確実に(XXXXX)は狭窄していて、尿閉も時間の問題のようだ。
蜜壷にはまりこんでいるディルドを掴む。極太の栓をされた泉から溢れた水分で股間全体がヌルヌルとしていて、長さが20cm以上ある張り型をゆっくりと引っ張ると、ぐぽっという音とたくさんの愛液と共に、ずるりと抜けた。グロテスクで極太のリアルな男根は、黒くテラテラと光って、だらしなく下を向いた。
ヌルヌルのディルドを急いでタオルに包んだら、少しタオルに血液がついた。ちょっと急いで突っ込みすぎたかな?ディルドを急いで鞄の奥に放り込む。
沙織の小さなクリトリスは、まだぷっくりと赤く膨らんで顔を出していて、凶悪なディルドに蹂躙され続けていた秘所は、緩く口を開けたまま、沙織の呼吸に合わせるように動き、まだ透明な蜜を溢れさせている。
感染症にならないように、全てをきれいに拭いて、消毒し、新しいおむつを準備した。痛み止めの坐薬を入れて、股関節に注射を2本打った。痛みで沙織の顔が無意識に歪む。
撫でるように軟膏をお尻に塗り、パッドで丁寧に(XXXXX)を軽く圧迫して股間を包み、おむつのテープを止めた。
右肘にも注射を打つと、また沙織の額にシワが寄る。
もう何回か打っている肘の痛み止めの注射は、実は神経を狙って針を刺している。神経に針が刺さることで神経を損傷させ、手に感覚と運動麻痺が起こるように。今まで何回かやってみて、手応えと反応もあった。当初からの予定通り、肘の骨折で尺骨神経麻痺の後遺症があるので、今、沙織の右手の感覚は更に鈍くなっていて、指も思い通りに動かすことはできなくなっている。
もちろん、股関節の注射の時も数回、神経に針を刺しているから、右足の麻痺を助長しているはずだ。
「難しいんだよ、注射は。ちょっと手元が狂うと神経に触ってしまうからね。痛かったね、ごめんね。」
眠っている沙織の頬を、額を、しばらく撫でていた。
お父さんが入ってきた所で家に帰る。引っ越し準備をしないといけない。
もう新居用の土地は見つけた。世田谷区に祖母が所有して住んでいる家がある。今も年数回は行くし、子どもの頃も、遊びに行った記憶もある。
祖母も高齢になってきたので、そろそろ実家で暮らすようにしたら、という話が出ているそうで、祖母に結婚して住む土地を探していると話したら、生前贈与ということで、二つ返事で譲ってくれることになった。両親や兄も許してくれた。
両親や家族にはもう沙織のことは話してあるし、今回の入院で病室にも来て沙織とも会っている。沙織の飾らない朗らかな性格も気に入ってくれて、全面的なバックアップも取り付けた。商社を退社したら、病院の事務局で働いて貰おうと、勝手な算段までしているようだ。
沙織の見舞いに来ていた沙織の両親に土地の話をしたら、目をまん丸にして驚き、こっちはごく一般的な家庭で、障害まであるのに、結婚するのは本当に沙織で大丈夫なのかと心配された。
まだ詳しく決めていないけれど、今ある建物を調べた上で、リフォームするか立て替えるか方向を決めることになる。
新居が整うまで住む仮住まいのバリアフリーのマンションを沙織の両親と決めて、退院日が決まってから引っ越し日を決めた。
在车里对沙织恶作剧,让墨斗鱼做几次,用药使之睡预定那样到达了宾馆。爸爸把租来的车还给我,在妈妈帮我办理托运的行李手续的时候,我先走进屋里,让沙织躺在床上,拔掉了点滴。
“沙织?换个尿布吧。
打开还在药中睡着的沙织的尿布,尿液被尿液和尿液完全浸湿,还是(XXXXX)出血,尿液被渗漏的尿液染成红色的橙色。(XXXXX)的损伤好像在导管和布吉比想象的严重。尽管如此尿漏非常变得少,确实(XXXXX)狭窄着,尿闭也好象时间的问题。
抓住沉溺在蜜罐中的迪尔德。用被做了极太的栓的泉水溢出的水分胯股间全体作为粘糊,慢慢地拉长度20cm以上的贴模的话,与咕嘟咕嘟的声音很多的爱液一起,一溜烟地脱落了。奇形怪状的极太真实的男根,黑色的闪闪发光,懒散的向下看。
赶紧用毛巾包住裸露的毛巾,毛巾上沾了点血。是不是有点太急了?急忙把Dild扔进包里面。
沙织的小Chritris,还充分地红地膨胀露出脸,被凶恶的dild持续蹂躏的秘所,缓慢地张开口,象合起沙织的呼吸一样地运动,还使之溢出透明的蜜。
为了防止感染,把所有的东西都擦干净,消毒,准备了新的尿布。放入止痛的坐药,在股关节打了两针。因为疼痛沙织的脸无意识地扭曲了。
象抚摸一样地在屁股上涂软膏,用垫子谨慎认真地轻地压迫(XXXXX)包围胯股之间,停止了尿布的磁带。
右手肘也打针的话,再沙织的额头皱纹靠近。
已经打了几次防止手肘疼痛的注射,实际上是瞄准神经用针刺着。神经被针扎伤神经,手会感觉和运动麻痹。到现在试了几次,也有反应和反应。正如当初的预定那样,因为手肘骨折导致尺骨神经麻痹的后遗症,现在,沙织的右手的感觉更加迟钝,手指也不能随心所欲地活动了。
当然,股关节的注射的时候也数次,在神经里(上)扎着针,助长着右脚的麻痹。
“很难打针啊。稍微弄乱一下手就会触摸到神经。很疼啊,对不起。”
抚摸着睡着的沙织的脸颊,额头,抚摸了一会儿。
在爸爸进来的地方回家。我必须准备搬家。
新居用地已经找到了。世田谷区有祖母所有的住房。现在也年数次去,孩子的时候,也有去游玩的记忆。
听说祖母也上了年纪,差不多该在老家生活了,于是就说在找祖母结婚居住的土地,说是生前赠送,所以就二话不说了。父母和哥哥都原谅了我。
对父母和家人已经说了关于沙织的事,这次住院的时候也来病房和沙织见了面。对沙织不加修饰的爽朗的性格也中意,全面的备份也安装了。从商社下班后,为了让她在医院的事务局工作,他甚至作了随意的算计。
对来沙织探望的沙织的父母说了当地的事,眼睛圆溜溜地吃惊,这边是极普通的家庭,有障碍,结婚真的用沙织不要紧吗?
虽然还没有具体决定,但现在在调查了某个建筑物之后,决定是重建还是重建。
决定了沙织的父母为新居整好之前住的临时居住的无障碍公寓,出院日决定了之后搬家日。
急な決定だったから、朝から引っ越し業者が動き回っている。朝一でホテルに行こうと思っていたけれど、二人で寝坊して諦めた。俺と沙織のお父さんもバタバタと動き回って、どうにか昼頃にマンションが空になった。
引っ越しに関わった人数分用意した弁当をみんなで食べて、新しいマンションに移動した。
業者が帰ったのは夕方近くで、汗を流してさっぱりした後で、お父さんと二人でホテルに向かった。
ホテルの部屋では、沙織が車椅子に座って待っていた。
「お疲れ様でした。引っ越しは無事に済んだ?」
「特に問題はなかったよ。沙織は?調子はどう?」
「今日は腕がずっと痛くて…。痛み止めの薬を飲んだりしたんだけど。足は薬でなんとかなってるよ。」
沙織の手は前より麻痺やこわばりが強くなっていた。
痛み止めを打つと、沙織はううっと声をだして、すごく痛そうに顔をしかめていた。今回もうまく当たったみたいだ。
「指の麻痺もこわばりも強くなってるし、やっぱり肘は手術しないとダメだね。仕事復帰に間に合うように手術する?それとも、(XXXXX)の再形成手術の前後でする?」
「お仕事復帰前にしたい。この手じゃお仕事にならないよ。」
「わかった。夏の暑い中、通院するのは大変だし、入院している間に病院でリハビリを頑張ろうね。」
「うん。お部屋はどんな感じなの?」
「3LDKのマンションだよ。手すりはつけられないけど、バリアフリー対応だから車椅子はもちろん問題ないよ。あとね、土地も見つけたよ。」
「え?どんなとこ?」
「世田谷区。おばあちゃんが住んでいた所を譲ってもらった。」
「お祖母様は?」
「元気だよ。でも、いい歳だから、同居を勧められていて、いい機会だからって。生前贈与してもらった。」
「どんなお家なの?」
「西洋風の洋館だよ。でも、古い家だから、地盤から建物も検査して、リフォームか建て替えかを決めないと。」
「写真はある?」
「あるよ。」
スマホの写真を見せたら、沙織も沙織の両親も驚いていた。
「建て替えるにしても、この雰囲気や外観は残したいなぁ。とっても素敵。」
「そうだね。俺も気に入ってるんだ、ばあちゃんちは。ここの丸い所がリビングなんだ。冬はここで昼寝するとぽかぽかして気持ちいいんだ。裏庭に温室もあるんだよ。」
「へぇ、それも素敵ね。」
四人でレストランで食事をして、ひとりで新居に帰った。
ひとり戻ったマンションは段ボールだらけで、着替えて、かろうじて片付いている寝室のベッドに寝転がった。
「ふふっ、またしばらく入院生活だ。さて、どうしようか。後遺症だけはうまく残さないとな。逃げられないように、入籍だけ先にするかな。そうだ。そろそろ足の麻痺の状態を確認しないと。もう内もも位まで麻痺したかなぁ。さっさと両足とも麻痺させたいな。こっそり背中にメスいれちゃおうかな。いや、それを今やるのは早計かな。やっぱりちゃんと新居に移ってからか。新居は脊損用に作ろう。」
頭の中は沙織の手術と新居のことでぐるぐるしていた。
因为是突然的决定,从早上开始搬家业者就到处活动。本来想早上一块儿去酒店,但是两个人睡过头就放弃了。我和沙织的爸爸也吧嗒吧嗒地来回转,中午的时候公寓也空了。
大家一起吃了准备了与搬家相关的人数份的便当,搬到了新的公寓。
业者在傍晚回家的路上,流着汗,清爽之后,和父亲两个人去了酒店。
在宾馆的房间里,沙织坐在轮椅上等着。
“您辛苦了。搬家顺利结束了吗?”
“没有特别的问题。沙织呢?你怎么样?
“今天手臂一直疼……。我吃了止痛药。我的脚可以吃药。
沙织的手比以前麻痹和僵硬变得强。
打了止痛药后,沙织发出了沉默的声音,看起来非常痛地皱着脸。这次好像也中奖了。
“手指麻痹和僵硬都变强了,果然胳膊肘不动手术是不行的。为了赶上回归工作而做手术吗?还是说(XXXXX)再形成手术前后做呢?
“想在工作回来之前做。用这招儿干不了活儿。
“知道了。炎热的夏天,去医院很辛苦,住院期间去医院努力做康复训练吧。
“嗯。房间是什么样的感觉呢?
“3LDK的公寓。虽然不能安上扶手,但因为是无障碍设施,轮椅当然没问题。后来,我发现了一块土地。
「诶?什么地方?
“世田谷区。把奶奶住的地方让给我了。
“祖母呢?”
“我很好。但是,因为是好的年龄,被劝同居,因为是好的机会。我生前得到了礼物。
“什么样的家?”
“是西洋风格的洋馆。但是,因为是古老的房子,必须从地基开始检查建筑物,决定是改造还是重建。”
“有照片吗?”
「有啊。」
看了智能手机的照片,沙织和沙织的父母都吃惊。
“即使要重建,也想保留这种氛围和外观。非常好。
“是啊。我也很中意,奶奶们。这个圆的地方就是客厅。冬天在这里睡个午觉暖洋洋的,很舒服。后院也有温室。
「啊,那也太美了。」
四个人在餐馆吃饭,一个人回到了新居。
一个人回来的公寓里到处都是瓦楞纸,换好衣服,好不容易躺在整理好的卧室的床上。
“呵呵,又是住院生活一段时间。那么,怎么办呢?只有后遗症不能很好地残留。为了不逃避,先办理入籍手续吧。对了。差不多该确认一下腿麻痹的状态了。已经内和位麻痹了啊。真想快点让两腿都麻痹啊。悄悄地在背上动手术刀吧。不,现在做那个太快了吧。还是好好地搬到新居之后吗?新居将造成脊椎损伤。
脑海里盘旋着沙织的手术和新居的事情。
沙織side
「私、本当にいいのかな。」
「私達もね、潤くんに確認したんだよ。障害のある沙織で、本当にいいのかと。」
「沙織じゃなかったら、今の沙織じゃなかったら、結婚なんてしないって。潤くんのご両親も、前にお見舞いに来てくださった時、あんな変わり者の息子の嫁になってくれるなんて、ありがたくて仕方ない。今さら返品は受け付けないから、是非とももらってくださいって。」
「返品って…」
「あなたはこれから何回かある手術もリハビリも頑張って、少しでも元気になって、潤くんを支えてあげなさい。」
「うん。頑張る。」
「慌てなくていいよ。ゆっくり、沙織なりに頑張ればいいんだ。」
「うん。」
翌日、レンタカーで新しい家に向かった。
病院からそれほど遠くないマンションに車が止まった。
マンションの入口から寝癖のついた髪をそのままの潤くんが出てきた。
「おかえり。沙織」
「ただいま、潤くん。」
「メールで起きたよ。」
「頭、大変なことになってるよ。」
「さ、いくよ。」
駐車場に車を止めたお父さんとお母さんが来てから、エレベーターに乗り込んだ。
「5階だから、それほど景色は良くないけどね。」
「そんなのいいよ。仮住まいなんだから。」
角部屋で、ちょっとした門がついている。
ドアを大きく開けて中に車椅子を入れて、潤くんが車椅子のタイヤを拭いてくれた。
「玄関にも段差はないんだ。まず、右のここはお父さん達に泊まってもらう部屋。こっちはまだ物置になってる。電動車椅子とか、置いてあるんだ。」
廊下を少し進むとドアがついている。
「ここはトイレ。引き戸で大きく開くから、車椅子も楽だね。」
「本当だ。手すりもある。」
「で、こっちがお風呂。さすがにリフトはついてないけど、広めだから入りやすいと思うよ。すぐ右が寝室。ベッドが大きいから狭く感じるけど、部屋は一般的な大きさだよ。で、こっちがキッチン。車椅子だと足が当たって無理かなぁ。」
「でも、なかなか広いのね。」
「使い勝手は悪くないと思うよ。で、こっちがダイニングとリビングね。向こうはベランダ。ベランダとの境は段があるから、車椅子では出られないけど、杖が使えるようになれば問題なし。どう?」
「すごくいいよ。ありがとう、潤くん。」
「これ以上は段ボールだらけで、沙織が喘息出ちゃうといけないから、寝室にいて。」
「わかった。ちょっと喉がむずむずする。」
「あっちで吸入しよう。」
「あとね、足を診てくれる?段々、麻痺がひどくなってる気がするの。」
「わかった。」
寝室に連れていかれて、少し起こしたベッドに寝かされた。鞄から取り出した吸入を吸っている間に、指先に酸素の測定器をつけられた。
「ちょっと低いな。もう一度吸って。酸素つけるよ。」
鼻カニューラを手早く着けてくれた。
「これで少し様子みようね。で、足だったね。」
布団とスカートを捲り、長下肢装具を外していく。装具を外した細くなった足は、フラフラと力無く揺れていた。
「膝の腫れはずいぶん落ち着いたね。筋肉がすっかり落ちちゃったね。リハビリが大変だ。この辺は?」
潤くんが足首を回したり向こうずねを触ったり、つねってる。
「わからない。もう膝から下は触られてるかもわからないよ。」
「膝は?」
「触られてるのはなんとなくわかるけど、動かせない。痺れてる感じ。」
「痛みは?これはどう?」
潤くんの手が、膝下をゆっくり捻るように動かす。
「痛いけど、捻挫みたいな痛さは少しだけ。動くと神経に触れるみたいな痛さはある。」
「これはどう?」
「このあたりまで痺れてる。足首がわからなくなった分、痛みがこのあたりまで上がってきてる気がするの。」
左手で付け根を触る。
「動かすことはできる?」
「うん。痺れてるから、見ている足の動きと感覚が合ってないの。どのくらい動いているのかがよくわからない感じだけど、動かすことはできる。」
「ちょっと動かすつもりだと動いてない、とか?」
「そう。気持ちは振りあげてるのに、ちょっと上がっているだけ、とか。」
「ずいぶん麻痺してるなぁ。」
沙织物
“我真的好吗?”
“我们也和润确认过了。有障碍的沙织,真的好吗?”
“如果不是沙织的话,不是现在的沙织的话,是不会结婚的。润君的父母以前来探望我的时候,居然嫁给了那样奇怪的儿子,真是太感谢了。事到如今不接受退货,请务必收下。”
“退货的话……”
“你今后要努力做几次手术和复健,哪怕只是一点点也好,请支持润君。”
“嗯。我会加油的。
“不用慌张。慢慢地,沙织那样努力就行了。
「恩。」
第二天,我租车去了新家。
车停在离医院不太远的公寓里。
从高级公寓的入口就那样的湿润出来了附有了睡癖的头发。
“你回来了。沙织”
「我回来了,润。」
“发短信起来了。”
“脑袋,会变得很糟糕。”
「好了,走吧。」
把车停在停车场的爸爸妈妈来了之后,坐上了电梯。
“因为是5楼,景色不是很好。”
“那太好了。因为是临时住所。
拐角房间里有一扇小门。
把门打开,把轮椅放进去,润君帮我擦了轮椅上的轮胎。
“玄关也没有台阶。首先,右边的这个房间是父亲们住的房间。这里还是个储物柜。电动轮椅什么的,放着呢。
往走廊走一点儿就有门。
“这里是厕所。用拉门很大地打开,轮椅也轻松。”
“真的。也有扶手。
“那么,这边是浴室。虽然没有电梯,但是很宽敞,所以很容易进去。右边就是卧室。床很大所以感觉很小,但是房间一般大。那么,这里是厨房。坐轮椅的话脚碰到不行吗?”
“但是,很宽敞啊。”
“我觉得使用方便并不坏。那么,这里是餐厅和客厅。对面是阳台。跟阳台的边界有台阶,轮椅不能出,不过,如果手杖能使用没有问题。怎么样?
“非常好。谢谢你,润。”
“不能再让沙织出气喘了,就呆在卧室里吧。”
“知道了。嗓子有点儿痒。
“在那边吸吧。”
“还有,能帮我诊断一下脚吗?我觉得麻痹越来越严重了。
「我知道了。」
被带到卧室,被稍微叫醒了的床睡了。在吸取从包中取出的吸入时,手指被安上了氧气的测量器。
“有点矮啊。再吸一次。我给你氧气。
很早就给我戴上了鼻涕膏。
“这样的话稍微观察下情况吧。然后,是脚吧。
卷起被子和裙子,取下长下肢装备。脱下配件的纤细的腿,晃来晃去,无力地摇晃着。
“膝盖的肿胀好平静啊。肌肉都掉了。康复很难。这附近呢?
润君一边转动脚腕,一边摸对方的老鼠,一边拧着。
“不知道。我不知道我的膝盖下面是不是被摸到了。
“膝盖呢?”
“虽然知道被摸了,但还是动不了。麻木的感觉。
“疼痛呢?这个怎么样?
润的手在膝盖下慢慢地扭动着。
“虽然很痛,但像扭伤一样的疼痛只有少许。有动一动就碰到神经的疼痛。
“这个怎么样?”
“这附近都麻木了。脚踝变得不明白的份儿,感到疼痛到这里为止上升着的心情。”
用左手摸根。
“能动吗?”
“嗯。因为麻痹了,看的脚的动作和感觉不一致。我不知道它在移动多久,但我可以移动。
“是不是想稍微动一下就动不了?”
「这样啊。虽然心情在回升,但是只是稍微上升了一点,之类的”
“相当麻痹啊。”
「どこまで麻痺する?」
「最悪、神経の付け根が仙骨だから、腰とお尻の間位までかな。そこまでいくかはわからないけど。」
「それでも歩ける?」
「左足は無事だし、装具も杖もあるから、不可能じゃないよ。」
「わかった。ならいいよ。」
「そんなには広がらないとは思うんだ。切れてしまった神経は治らないけれど、それ以上悪くなったりしないはずなんだけど。…ちょっとごめんね。左足、触るよ。」
潤くんが左足を触っている。なんだろう。嫌な予感がする。
「触ってるの、わかる?」
「わかるよ。」
「ここは?」
「わか…る。触ってるよね?」
「ここは?」
「…触ってるでしょ?触ってるよね?」
「左足は肘の手術の前にちゃんと調べよう。な?」
「…触ってなかった?左足、ダメになってるの?」
「大丈夫。ちゃんと触ってたよ。」
「うそ!潤くん、嘘ついてる!」
「ホントだよ。ちゃんと触ってた。ほら、見て?」
布団で隠れていた左足を見せて、触って見せた。
「嘘じゃない。ほら、見て。触ってる。わかるか?」
「わかる…わかるよ…でも…」
「そう、感覚が鈍ってるみたいだね。だから、調べようって言ったんだ。」
「私、どうなってるの?どうしてっ!どうして私の足がこんなにダメになってくの?」
パニックになってるのはわかってるけど、止められない。左手のげんこつで足を叩く。
潤くんが私の手を掴んで押さえつけて、私をギュッと抱きしめた。
「それも、きちんと調べよう。な?大きく息をして。大丈夫。ちゃんと調べるから。」
「潤くん、怖いよ。あちこち動かなくなっちゃうよ?」
「大丈夫。腕は少し不自由になるかもしれないけど、ちゃんと動くようになるから。
万が一、沙織の身体が動かなくなったとしてね。目とか、口の端がちょっとだけとかしか動かないような状態になってもね。俺はこれが先、ずっと沙織と一緒にいるよ。プロポーズした時に言っただろ?なにがあろうと、沙織と生きていくって。」
「…うんっ」
「大丈夫。どんな姿だろうと、どんな姿になろうと、沙織を愛するよ。」
「じゅんく…ん、大好きぃ」
「わかってるよ。ほら、泣くから喘鳴出てきたよ。マスクにしてネブライザーしような。」
「潤くん、今日は一緒にいて?ひとりになったら、このまま動けなくなりそうで怖い。」
「いいよ。ベッドがいい?車椅子にする?」
「腰が痛いから、痛み止めの薬を入れてから湿布して?少し痛みを忘れて眠りたい。」
「わかった。まずは着替えようか。お母さん、呼ぶ?」
「うん。お願いします。」
寝室を出た潤くんと入れ替わるようにお母さんが入ってきた。
「お母さん、着替えを手伝ってくれる?」
「もちろんよ。」
ワンピースのボタンを右手を添えて左手で外していく。使わないと動かなくなるから、これもリハビリ。
ネグリジェを着せてもらって、またボタンを留める。
ボタンを留めている間に尿バッグの処置をしてもらった。
「ごめんね。あなたのケガに気づいていなくて。」
「どうしてお母さんが謝るの?」
「最初のケガに気づいてきちんと治療していたら、今回、脊髄の傷がひどくなって足に麻痺が出ることもなかったかもしれないのに。」
「お母さん達が悪いんじゃないわ。私が転んだのも偶然だし、ケガも運が悪かったのよ。脊髄損傷は今回だって、はっきりわからなかったじゃない。ほんの小さな損傷が少し大きくなっただけよ。」
「あなたにしなくていい苦労をさせることになったわ。」
「私だけじゃない。潤くんも助けてくれる。皆で乗り越えればいいじゃない。助けてくれる?自分のこともままならないけど、私、結婚したら、子どもも欲しいの。」
「当たり前よ。できるだけのことをするわ。皆で育てればいいわ。」
「ありがとう。歩くことはまだ諦めていないわ。頑張るね。手伝ってくれてありがとう。」
お母さんと入れ替わって潤くんが入ってきた。
“麻痹到什么程度?”
“最糟糕的,因为神经根部是仙骨,到腰和屁股之间为止吧。虽然不知道能否走到那里。
“这样也能走路吗?”
“左脚安然无恙,有装备和拐杖,也不是不可能的。”
“知道了。那就好了。
“我觉得没有那么宽广。断了的神经不能医治,不过,应该不会再变得坏,不过…对不起。我碰你的左脚。
润摸着左脚。什么呀。有不好的预感。
“摸着吗,知道吗?”
“我知道。”
“这里呢?”
「わか…做某事。摸着吧?”
“这里呢?”
“…摸着吧?摸着吧?”
“左脚在肘部手术前要好好检查。是吗?”
“…没碰过吗?左脚,不行吗?”
“没关系。好好地摸了摸哦。
“骗人!润,你在撒谎!”
“真的。好好地摸了一下。看,看?”
看到用被子掩盖的左脚,摸了摸。
“不是说谎。看,看。摸着呢。知道吗?
“我知道……”我知道…但是……”
“是的,感觉好像有点迟钝呢。所以,我说调查一下吧。
“我到底是怎么了?为什么!为什么我的脚会变得这么糟糕?”
虽然知道会变成恐慌,但是停不下来。用左手的拳头敲脚。
润抓住我的手按住,紧紧地抱住了我。
“这个也好好调查一下吧。什?大喘气。没关系。我会好好调查的。
“润君,好可怕啊。不能到处动了?”
“没关系。手臂可能会变得有些不自由,但是会好好的移动的。
万一,作为沙织的身体不动了。眼睛啦,嘴巴的边缘稍微变得象只动一样的状态也。我以后会一直和沙织在一起。是求婚的时候说的吧?不管发生什么,都要和沙织一起活下去。
“…嗯”
“没关系。无论身姿怎样,无论身姿怎样,我都会爱着沙织的。”
“按顺序……”嗯,非常喜欢”
“我知道。你看,我哭鼻涕出来了。戴上口罩,戴上内衣吧。
“润君,今天在一起吗?我害怕一个人变得不能动了。”
“好啊。床可以吗?坐轮椅吗?
“因为腰疼,放了止痛药再敷点药吧?我想稍微忘记疼痛入睡。
“知道了。先换衣服吧。妈妈,叫我吗?
“嗯。拜托了。”
妈妈和离开卧室的小润换了过来。
“妈妈,可以帮我换衣服吗?”
「当然了。」
右手搭上连衣裙的按钮,用左手取下。不使用的话就不能动了,这也是复健。
让我穿上内衣,再扣上纽扣。
扣子扣住的时候请做了尿包的处理。
“对不起。我没有注意到你的伤。
“为什么妈妈要道歉?”
“如果注意到最初的受伤并好好治疗的话,这次脊髓上的伤很严重,脚可能不会出现麻痹。”
“不是妈妈们不好。我摔倒也是偶然,受伤也是运气不好的。这次的脊髓损伤我也不清楚。只是小小的损伤大了一点而已。
“我让你受了不少苦。”
“不止是我。润也帮助了我。大家一起跨越不就好了嘛。能帮帮我吗?虽然连自己都不能随心所欲,但我结婚后还想要个孩子。
“当然了。我会尽力而为。大家一起培育就可以了。
“谢谢。我还没有放弃走路。我会加油的。谢谢你的帮助。
和妈妈替换,润进来了。 3.少しの進歩と確実な退歩
沙織の左足にも麻痺が出始めている。仙椎損傷のせいかもしれない。麻痺の状態からすると、腰椎と仙椎の境目あたりが損傷していそうだ。どちらにしても、俺にはうれしい傾向だ。沙織には不運だけど。
右腕は麻痺よりもこわばりが強すぎるから、多少軽減するように手術の予定だ。
足の麻痺に不安がる沙織が着替えている間、部屋を出た。心配そうな顔のお父さんがいる。
「沙織は大丈夫か?」
「左足に麻痺が出ています。仙椎と腰椎の境目あたりで損傷してますね。入院中に転んだりしたのかな。なにか聞いてます?」
「いや、私は聞いてないよ。多分、妻も聞いてないと思うけどね。」
「そうですか。再入院の時に詳しく調べます。」
「よろしく頼むよ。」
「はい。病院に空きを確認しますね。」
スマホで病院に連絡して、病室の空き状況を確認した。先日までいた病室がまだ空いているそうで、すぐに押さえてもらう。
「お父さん、空いている病室ありました。いつからにしましょうか。」
「早いほうがいいだろう。まだ荷物も開けずにそのままあるし。」
「そうですね。」
明日、病院に戻ってもう一度入院することにした。
「正直なところ、潤くんはこの先、沙織はどんな感じになるとみているのかな。」
「最悪の場合、腰から下の下半身麻痺ですね。時間をかけてゆっくりか、ある日突然か。最終的には下半身は全廃になるような気がします。
今、沙織の右足は神経の損傷で麻痺しているのに、絶えず痺れや痛みがある状態です。いっそのこと下半身が麻痺した方が苦痛からは解放されるんじゃないかなんて思ってしまいます。」
「そうなった場合、子どもは?」
「妊娠出産はできます。」
「子どもが欲しいって、言ってたらしいから。」
「そうですね。」
寝間着に着替え終わった沙織の腰と股関節に注射を打つ。もちろん、神経を狙って。腰はうまく神経に当たったようだし、右足の股関節もうまく腱に当たったらしい。沙織はとても痛がって声をあげた。
「どうする?おもちゃ、入れる?」
「ダメッ!お母さんにバレちゃう!」
「そう?」
「そうだよ。絶対ダメ。」
「残念だなぁ。あ、明日、病院に戻るからね。病院戻ったら、浣腸しようね。お腹張ってるよ。」
話している間も沙織のつぼみを転がして、溢れる水分を指に絡めて蜜壺を掻き回す。
少し息を荒くする沙織を見ながら坐薬も入れて、口を開き始めた秘所とプクッと赤く顔を出したクリちゃんを隠そうとするヒダを開いて、擦れるようにおむつを当てた。
「潤くん、なんか、おむつが動くとむずむずするけど。」
「すぐになんともなくなるよ。敏感になってる今だけ。ちょっと気持ちいいでしょ?」
おむつの上から沙織の股を擦ると、沙織の酸素マスクが早い間隔で曇った。
「痛み止め、効いてきた?」
「うん。右足は楽になってきた。腰も楽になってきたよ。」
「ねえ、入院中に転んでしりもちついたりりした?」
「…なんで?」
「左足の麻痺の原因がはっきりしなくてさ。リハビリの時とか、トイレの時にしりもちつかなかったかなって思ってね。」
「一度、歩行器を使ってトイレに行くリハビリをして戻った時、ベッドの端に座ったつもりだったんだけど、端っこすぎたみたいで、すとんと床に落ちちゃって。全く痛くなかったと言えば嘘になるけど、でも、しりもちって言うほど強くは打たなかったよ?」
「夜に転んだ時も、こんなにあちこち骨折するほど強くは転ばなかっただろ?」
「そうだね。」
「もしかしたら、その時に古傷がひどくなって、左足に影響が出たのかもしれない。明日入院したら、調べようね。」
「うん。言わなくてごめんね。大したことないと思ってたの。」
「看護師からの報告もなかったんだから、沙織は悪くないよ。でも、次からはなにかあったら、小さなこともちゃんと教えて?大切な沙織のことは、なんでも知っておきたいんだ。」
おでこにキスをひとつ落として抱きしめた。
「眠れる?」
「潤くんが一緒にいてくれるなら、眠れる。」
「もちろんだよ。」
「起きた時もそばにいて?」
「いいよ。ゆっくりお休み。」
もう一度おでこにキスして、沙織が寝入るのを見守った。
このまま下半身麻痺になると、アッチも感じなくなってしまうのかと思うと、残念で仕方ない。今のところまだ少しだけ感覚もあるからいたずらできるけれど、完全に麻痺したらセックス以外で沙織を満足させる方法を見つけなければ。沙織の身体を調えて、いいタイミングで子宮を子種で充たせば、かなりの高確率で妊娠させることも可能だろう。そこは医師としての腕の見せ所だ。
昼寝から目覚めても、自分の身体とその未来に不安を感じて情緒不安定な沙織と、ずっと寝室にこもり、理想の新居に向けて話し合った。
今の家の外観を残す、または再現すること。家の中はどこもバリアフリーであること。手すりがあること。エレベーターをつけること。玄関はもちろん、庭に出るスロープを作ること。温室もゆくゆくは直すこと。等々、二人の要望はたくさん出て、これを請け負う設計士さんは大変そうだ。
翌日、介護タクシーを呼んで、沙織は病院に再入院した。
すぐにいくつかの検査をして、翌日には右肘の手術が行われた。
手術の前に沙織の背骨を細部まで徹底的に調べたところ、仙椎と腰椎だけでなく、胸椎のズレと軽度の損傷を見つけた。
たくさんの画像を沙織の両親と観た。
「ここです。この骨が少しずれて変形して、ここの神経を圧迫しています。これが脱臼骨折していたら、胸から下が麻痺します。この程度なら、今は、それほど問題ありません。沙織は運が良かったんですね。子どもの頃に折れていたら、小学校の頃から車椅子ですね。今までも疲れが溜まると背中を痛がっていたけど、これだったんですね。接骨院とか整体に行ってたけど、下手な所に行っていたら、その場でアウトだな。」
「確かに、よく背中や腰は痛がっていたわね。」
「そう。問題なのは腰です。子どもの頃に損傷していた所がこことここ。今回やったと思われるのが少し上です。」
「あ、割れてる?」
「そう、二ヶ所。こっちは潰れて、こっちは割れてます。」
「それに、こっち、神経なんでしょ?すごく細くなってない?」
「そうなんです。これが脊髄損傷。沙織の場合、子どもの頃に損傷していたのがS1とL5、最近損傷したのがL2とL3です。」
「沙織、そんなに骨が弱かったかしら。」
「今まで、喘息以外で薬、飲んでました?」
「あとは…間質性膀胱炎かな。」
「あー、それでかな。少量でも長期間のステロイド摂取で骨が弱くなっているようですね。これからも気をつけないと。骨を強くする内服薬を追加します。」
「この後は?」
「背中の方は、まだ手術するほどではないし、今回の麻痺にはまだ影響がなさそうなので、コルセットで安静にして様子をみます。割れた骨片とずれた骨で脊髄が圧迫されて、少しずつ麻痺の範囲が広がっていますから、緊急で手術します。それで左足の麻痺が止まってくれるといいんですが。」
「やれやれ、今年の沙織はどうかしてるな。厄年にはまだだろう?」
たくさんの画像を見ながら、思わず三人揃ってため息をついていた。
沙織side
絶えずビリビリと痛みがある右足や重怠い腰に痛み止めの注射を打ってもらう。
思わず声が出るほど、つま先まで電気が走るように痛い。その分、その後、足全体の痛みが楽になるから、我慢できる。
腰に注射をすると、下半身が暖かいような感じがして、痛みが遠退く。坐薬を入れて貰えば完璧だ。
両足が痺れているとわかったのは、リハビリが始まってから。右足は股関節近くまで麻痺しているみたい。
左足は特に痛くはない。ただ、感覚が鈍い。正座していて足が痺れたような、足に分厚いゴムの靴下を履かせたような。つねってみても痛くない。
リハビリを兼ねて、歩行器でトイレに行くことになって、本当にゆっくり歩いてトイレに行った。戻ってきて、ベッドに座る時、やっと着いたーと思ってベッドの端に腰を落とした瞬間、スッと身体が落ちて、ドスンと音がして、右足を投げ出したように伸ばして、床にしりもちをついていた。
駆け寄ってきたリハビリの先生と看護師さんの驚いた顔にびっくりした。
衝撃は多少あったけれど、おむつもあったし、座布団の上に座ったような感覚だったから、気にしていなかった。
助けてもらって、ベッドに横になって、どこか痛くないかとか、気分は悪くないかとか聞かれたけれど、なんともなかった。
この時は…
時間がたって、段々と腰に鈍い痛みが広がっていた。もちろん、右足も痛かったから、リハビリをしたせいだと思っていた。診察に来てくれた潤くんに痛み止めを打ってもらって、薬も坐薬もフルで使っても腰の痛みはそれほど良くならなかった。
そのうちに、左足が動かなくなっているような気がした。辛うじて動いてはいる。でも、ほんの少しだけ。どんどん動かなくなってきている。
退院した日に潤くんに診てもらった時には、膝まで感覚がおかしかったし、動かなくなっていた。
おそらく、しりもちをついたことで、昔のケガが悪化していると潤くんが判断して、退院した2日後に再入院するまぬけっぷり。恥ずかしいけど、仕方ない。
頭からつま先まで、いくつも検査をして、翌日には右肘の手術をした。
傷の痛みはあるけれど、指先まで神経に触れるような痛みは激減していた。
検査の結果、私の背骨は何ヵ所かズレたり折れていて、何ヵ所かの神経を圧迫しているらしい。疲れると痛くなっていた背中は、胸椎の2番と3番で神経を圧迫しているらしい。これはおそらく子どもの頃の事故が原因だけど、手術するまでにはなっていないから、当分はコルセットで安静にするらしい。
問題は、腰だ。腰椎と仙椎で骨折が見つかった。それも、2ヵ所。脱臼骨折と圧迫骨折。骨が割れて、神経を圧迫、損傷しているらしい。
両足の麻痺はこれが原因らしく、神経の圧迫を緩和する為に緊急手術をすることになった。
手術が終わって、部屋に戻った辺りでやっと頭がはっきりしてくると、麻酔が切れてきたのか、痛みが強くなってきているなか、不意に気がついた。
右足が全く痛くない。
ずっとビリビリしてた右足が痛くない。そっと左手を動かす。胸の下から腰周りまで、ギプスをされている。ギプスから出ている太ももを触った。少し爪をたててみた。掛布団を蹴ってみた。
ピクリともしない。そういうことなんだ。
あんなに痛かった右足が全く痛くないっていうのが証拠だ。
両足とも麻痺してしまったんだ。
「気がついた?」
声のした方を見ると、お父さんが立っていた。
「おと…さ…」
喉が少し痛くて、声がガサガサ。酸素マスクもあって聞こえたかどうか。
「気分は悪くない?」
うなずいてみた。
「沙織のことだから、もうわかってるかな?」
「マヒ、しちゃったね。」
「麻痺してる?」
「左足はしてる。右足は触れないけど、痛くなくなってるから、そうかなって。」
「詳しくは潤くんから聞くといいけど、概ねそんな感じだね。神経の状態が思ったほど良くなかったみたいだ。」
「そう…」
「もうすぐ潤くんがくるから、詳しく聞くといいよ。」
「お母さんは?」
「家に戻ってるよ。部屋を片づけに行ってる。」
ノックする音がして、潤くんが入ってきた。
「目が覚めたみたいだね。気分はどう?」
「少し頭が痛いかな。」
「まだ少し麻酔が残ってるみたいだね。」
「潤くん、手術、どうなったか、教えて?」
「わかった。」
ベッドのそばのイスに座った。
「結果から言おうか。腰椎の2番3番の脱臼骨折、腰椎の5番と仙椎の1番の圧迫骨折による脊髄損傷。脊髄損傷による両下肢の麻痺だね。」
「太ももも麻痺しちゃったよ。」
「そうだね。でも、股関節はまだ大丈夫なはずだよ。いい?」
潤くんが布団の中に手を入れて、股関節を触ってる。
「どう?これはわかる?」
「わかる。」
「でも、こっちはどう?」
「わからない。え?途中で変わるの?」
「そうなんだ。沙織が痛めた腰椎の2番までは、太ももでも麻痺しているところとしていないところがあるんだ。股関節も動かせるから、装具を着けたら歩けるようにもなる。1番の損傷だと股関節もダメになってしまうから歩けなくなるんだけどね。」
「良かった。まだ歩けるんだ。」
「右腕がよくなれば、杖も使える。屋外を自由にいくらでも、って訳にはいかないから、基本は車椅子で生活することになるけれど、リハビリ次第で部屋の中なら歩けるようになるよ。」
「頑張る。」
「胸までギプスをしているのはなぜかって言うと、胸椎の2番3番にも少しズレがあって、少し神経を圧迫してるんだ。まだ手術するほどじゃないから、安静の為にね。
ギプスを外してからは経過次第だけれど約3ヶ月はコルセットを着けて生活する。」
「そのあとは?腰椎は手術したけれど、胸椎の脱臼は治っていないんでしょう?」
「今のところ、胸椎損傷の症状が出ていないから、今回は手術を見送った。これで股関節や体幹に症状が出るようなら、手術だけどね。不安?」
「もし、何かあったら…私、おっちょこちょいだし、今回みたいにまた転んだりしたら、今度は身体が…。もし、もっとひどくなったら?今でもこんなに身体が動かないのに、寝たきりになるかもしれないのでしょう?」
「そうだね。でも、手術したとしても、同じ所を痛めない保証なんてないよ。その周りを痛めることだってあるだろうし。それは誰だって同じさ。俺が事故にあって、大怪我する可能性もあるし、寝たきりにならない保証なんてどこにもない。それを言い出したら、何もできないよ。」
「なら、どうしたらいいの?外に出るのが怖いよ。」
「なら、ずっとベッドにいる?それこそ寝たきりで。トイレにもお風呂にもはいらずに?うん、それならそれでいいよ。俺が全部してあげる。食事も着替えもおむつも、毎日身体を拭いて、髪を洗って、身体をマッサージするんだ。褥瘡にならないように、身体も動かして。買い物もネットでできるし、これから何十年も、どこにも行かずに二人でそうして暮らすのもいいね。」
「…」
「結婚式には沙織に綺麗なウェディングドレスを着せて、車椅子も可愛く飾ってバージンロードを歩こうとか、浮かれて馬車なんか乗ってみようかとか。新婚旅行はどこに行こうか、車椅子でも飛行機には乗れるし、ヨーロッパでのんびり観光するかとか、国内でのんびり温泉に浸かったり、観光して美味しいものを食べるとか、いろいろ考えていたけど、いいよ?安全な家のベッドの中で、過ごすのも悪くないね。」
「潤くん…意地悪だよ…。私、どうしたらいいの?」
「慎重になるのは大切だ。だけど、必要以上に不安になることはないんだ。何かあったら、その時その時対応すればいいんだ。それは沙織だけじゃない。俺も、家族も、もちろん他の人もみんな同じだよ。内臓に疾患のある人だって、注意しながら、治療しながら、みんな生活しているだろ?それと同じだ。装具で補助したり保護したり、方法はあるよ。」
「助けてくれる?」
「当たり前じゃないか。沙織は俺のパートナーだろ?何があっても、沙織を助けるよ。」
潤くんのぽってりとした赤い唇がおでこに引っ付いた。
沙織の背骨は思いの外脆く、割れて神経を圧迫していた背骨は、神経の中で細かく崩れて、神経を傷つけていた。
胸椎もこのくらいの状態だとすると、もし次に転倒や事故で背中を強く打ったら、確実に脱臼骨折してしまうだろう。
両足が麻痺してしまった今、自分の胸椎の状態を知った沙織は、まだ手術をしないという状況に不安を感じたようだ。
この1ヶ月弱で何回も手術をした状況からも、まだ症状もない予防的な手術は必要ないことを理解してもらうのは、なかなか厄介だった。
「かなり痛そうですね。痛み止め、入れましょうね。」
回診で沙織の表情をみた看護師が声をかけてくれた。
「沙織?今から少しちょっとした検査をしてから薬を入れるから、触った感じがしたら教えて。」
「わかった。」
看護師から薬を受け取って、薬を入れる前に、肛門に指を入れた。グローブをはめた指はなんの抵抗もなく肛門に入った。入れた指で、腸壁を何回か押してみても、指を2本入れても、肛門にはなんの抵抗感もない。
「潤くん?まだ?どのくらいで始めるの?」
「ごめんごめん。もう終わったから大丈夫だよ。薬を入れるね。」
肛門から坐薬が出ないように、指先まで中に入れて出て来ないことを確認してからパッドを当て直した。
「潤くん。なんの検査なの?」
「沙織の脊髄損傷の程度をね、調べる検査なんだ。」
「どうだった?」
「前はもう少し感覚がある不全麻痺だったんだけど、今は完全麻痺だね。」
「どう違うの?」
「完全麻痺だと、今現在の症状で身体の状態が確定ということなんだよ。」
「そう…残念だね。」
「歩きたいなら、足の装具を改造しないといけないね。」
「改造?」
「そう。前は大丈夫だけど、背中側は腰から足まで麻痺してるの、気づいてるかな。両足とも麻痺してるから、腰椎帯っていうコルセットみたいなベルトと長下肢装具を繋ぐと、真っ直ぐ立ちやすくなって、股関節が動かせるから歩くことはできるよ。実用性はあまりないし、歩行器や杖を使って立つこと、歩行器で部屋の中を歩くことのリハビリの一環って感じに近くなるけど、どうする?」
「お家の中なら歩けるようになる?」
「ひとりの時は危ないからやめて欲しいけど、誰かいるときならリハビリ次第で可能だよ。歩行器にサドルをつけたら、今回みたいに転ぶことも少なくなるだろうし、疲れたら座れるし。」
「リハビリ、頑張る。歩くことを諦めたくない。」
「そう言うと思っていたよ。そうだ、退院したら、車の適性検査、受けに行こうね。」
「車?」
「そうだよ。普通免許は持ってるんだから、大丈夫だよ。車椅子を積んで、通勤にも使える。足は不自由になったけれど、沙織はどこにでも行けるんだよ?」
「うん。」
「胸椎の状態もね、ぎっくり腰になったことのある人がぎっくり腰を警戒して生活するのと同じだよ。充分注意することは大事だけど、寝たきりで閉じ籠っていることはないんだ。」
「うん。ねえ、潤くん。退院したらね、お買い物に付き合って?」
「いいよ。何買うの?」
「洋服。リハビリで着るスポーツウェア。シューズ。コルセットをつけて着られるパンツスーツと、おむつをしていてもわからないスーツも。」
「普段着はいいの?」
「可愛いのが見つかったらね。あとは靴。装具したままでも履けるのってあるかな。」
「スニーカーになるだろうな。知り合いにオーダーメイドの靴屋がいるよ。少し時間はかかるけど、注文する?」
「スーツ用とデート用に欲しいなー。」
「話しておくよ。結婚指輪も見に行こうね。」
「うん。行こうね。」
沙織の右肘の手術はかなりうまくいき、手首の多少の痺れや握力低下があるものの、強い痛みはなくなった。
尺骨神経麻痺が回復したと思ったら、ある朝、突然、橈骨神経麻痺の症状が現れ、右手首が上がらなくなった。沙織はしばらくはへこんでいたものの、熱心にリハビリをして、装具をつければある程度の太さと、弾力のあるものなら握れるようになった。
補助具のついたペンやスプーンなら、覚えたての子どものような字ではあるが書けるようになり、大量にこぼすこともしばしばあるが、食事も右手でできるようになった。
字がかなりきれいに書けるようになった2週間後、型どりして作った装具に切り替わった。胸椎の保護も兼ねた装具で、金属のフレームが鳥籠のように、曲線を描きながら沙織の身体を包んでいた。鎖骨のすぐ下辺りから豊かなふたつの膨らみを潰さないように通り、細く括れたウエストと緩やかに張った骨盤までを綺麗に形作っていた。
胸椎の保護の為、背骨に沿って通常は入らない薄いクッション材が入っている。
「コルセットになったけど、基本まだ安静だからね。動く時は気をつけてね。」
「わかった。やっぱり身体が軽いね。それだけで食欲がわくよ。」
「それは良かった。で、今日は出た?」
「…出ない。」
「もう4日になるね。元々あまりお腹が丈夫じゃないから、どちらかと言えば、前から便秘知らずで、浣腸要らずの失便傾向だったよね。」
「確かにね。だからおむつしてるんだし。」
「ちょっと身体を触るよ。」
コルセットを緩めて、沙織のみぞおちあたりを触っていく。
「これ、わかる?」
「わかる。」
少しずつ下げて確認していく。
「うん、大丈夫そうだね。良かったよ。手術を見送ったのに、もう麻痺したかと思ってドキドキしたわ。」
「私もドキドキしたって。」
もう一度動かさないようにしっかりとコルセットをつけていく。
「きついよ。絞めすぎじゃない?」
「何言ってんだ。まだ骨はついてないんだ。これからの季節、ギプスよりはいいだろうと思ってコルセットにしただけ。手術からまだ2週間。しっかりと骨がつくまで、最低でも半月。沙織の骨の状態からしたら、それ以上かかるかもしれないからね。」
「じゃあ、頑張ってカルシウム摂る。」
「じゃ、差し入れはニボシにしようかな。」
「プリンとフルーツもお願いします。」
「ほら、お腹ぽんぽん。これじゃ食欲出ないよ。」
「やっぱり?」
「もしかすると、便秘は胸椎の影響かもしれないから、しばらく要注意だな。今日は摘便してから坐薬入れて様子みよう。」
「じゅ、潤くんがするの?」
「摘便、初めてだっけ?嫌なら看護師に頼むけど。うちでは俺がするよ。摘便は医療行為だからね。」
「わかった。今日は初めてでちょっと恥ずかしいから、看護師さんにお願いする。」
「わかった。指示してくるね。」
沙織の初めての摘便ができないのは残念だけど、これから何回もするのは俺だ、と自分に言い聞かせてスタッフステーションに向かった。
処置カートを押す看護師の後ろからついていって病室に入った。
ベッドの沙織は少し緊張した顔をしている。
「身体を横向きにしますよ。」
看護師が沙織の身体を横向きにして、下半身にタオルを掛けた。
「力を抜いててくださいね。」
グローブをつけて潤滑剤を塗った看護師の指が深々と沙織の肛門に入っていった。
向きを変えたりしながら、出し入れしていると、小石のような便がコロコロと出始めた。一握りほど出たところで止めて、坐薬を2つ挿入しておむつを当てた。
仰向けに戻った沙織は、微妙な顔をしていた。
「どうした?痛くはなかっただろ?」
「痛くはなかったけど、潤くんが見てたし、恥ずかしい…」
「俺、医者だし。諦めて?」
「そういう問題じゃないですよねぇ。今、残りが出るように坐薬を入れましたから、お腹のマッサージをしましょうね。」
沙織が気にしていたから、少しだけ開く部屋の窓を開けて、換気扇を回しておいた。
沙織side
看護師さんが緩めたコルセットの隙間から手を入れて、お腹をマッサージしてくれている。お腹が張った感じが強くなって、ぐるぐるゴロゴロと音がしてきた。
「そろそろ便器を入れましょうね。」
おむつが外されて、ころりと転がされて差し込み便器を入れてもらえた、はずだ。お尻は全く感じなくなって、お尻の下におむつがあるのかないのかすらわからなくなってしまった。
「いいですよ。りきんでみてください。」
長い間、それほど力まなくても出てしまう生活だったから、はい、力んで!と言われてもなかなか出来ず、看護師さんがマッサージしながらお腹を押してくれて、やっと出始めたみたい。
今まで便秘とは無縁だったから、もしかすると胸椎が影響しているかもしれないらしく、しばらく注意しないといけないらしい。
身体の装具はギプス代わりなので、当分着けて生活する。この装具が外せる軽くはなったし、お風呂にも入れるようになったけど、窮屈なのは同じ。
足の装具は骨盤帯っていう追加の加工中。足首が伸びたまま拘縮しないように、仮の装具をつけてリハビリをしている。
毎日、午前と午後にリハビリがあって、ベッドから起き上がる練習をしたり、背筋が麻痺してしまったので、ひとりで座っている練習もしている。関節や筋肉が硬くならないように、グイグイ曲げられたり、ストレッチしてもらったり、動きの良くない右腕をマッサージしてもらう。
右足に今まで絶えずあった痛みは、なくなったけれど、股関節付近は感覚が残っているから、おむつを当ててもらう時や清拭してもらう時に触られると、くすぐったくてちょっと困る。
きっと潤くんはそれもわかってて、夜、こっそりと部屋に来ては、私にいたずらをする。
キスをして、柔らかい舌が口の中を歯茎を縦横に動き周る。
おっぱいをやわやわと揉んで、乳首を指先で摘まんで、舌で転がして、キュッと吸われたり、軽く噛まれたり。残った感覚だからなのか、少し過敏になっている内ももをスーッと指先でなぞり、さわさわっと撫でたりする。
その度に身体の中がゾクゾクするような感覚に襲われて、呼吸が早くなる。
潤くんが私の耳たぶを軽く噛みながら耳元で囁いた。
「沙織、結構濡れてるよ。」
「やだ、恥ずかしい。そんな事言わないで。」
「沙織には大事な事だよ。脊髄損傷すると麻痺してしまうから、大抵は(XXXXX)になんらかの支障が出る。直接入れても感じないから、気持ちいいのは男だけになってしまう。そうなると、セックスが嫌になる場合も多いんだ。でも、今の沙織は、挿入以外の気持ちよさを感じることができてる。沙織と一緒に気持ちよくなれて、俺はすごくうれしいよ。」
「潤くん…ありがとう。」
「なにが?」
「普通なら、こんな身体になっちゃって、婚約解消されたって文句言えないのに…」
「何言ってんだ。俺だって、病院勤務だから夜勤だってあるし、急患あったら休みなんてあってないようなもんだから、沙織を助けるなんて偉そうに言ってるけど、沙織にも沙織の両親にもすごく迷惑かけると思うよ。」
「そんなの、迷惑じゃないよ。」
「なら、沙織のことだって迷惑じゃない。お互い様だ。早く結婚したいな。沙織が産む赤ちゃんを見たいよ。だから、俺も頑張るから、沙織も頑張ってリハビリしてね。自分たちのこともできないのに子どもを産むなんて!って言われたくないだろ?」
「潤くんの子ども…男の子でも女の子でも、きっと可愛いね。」
「沙織に似た子どもも絶対可愛いよ。」
そんな事を話ながらも、潤くんの手は私の身体を触っている。心臓はずっとドキドキして、ついつい呼吸は速くなる。
「沙織の身体はステキだね。」
「そう?」
「そうだよ。吸い付くようにしっとりもっちりした白い肌。ぷるんとした唇。俺の手にちょうど収まる形のいいこの膨らみ。括れたウエストと適度に張った腰周り。白くて華奢な指も、長く細い足も。どこもかしこも俺好み。神様からのステキな贈り物だ。」
「はぁ…潤くん…」
「意識的にゆっくり、大きく息をするんだよ。過呼吸になるからね。」
潤くんの黒目がちな大きな目が私をのぞき込む。
「じゅ…んくん、なんか、っう…」
「もう我慢できない?イキたい?」
「んぅ…おねがぁい…」
「じゃあ、もっと気持ちよくなろうか。」
潤くんの手が、舌が、私の身体のあちこちをさ迷って、私の感じるところをもれなく刺激した。1ヶ月前、普通に愛し合っていた時とは違うけれど、それとはまた違った気持ちよさを身体で感じた。
摘便をして通りがよくなったからなのか、まだ薬が効いているのか、仲良くしている間もお腹が鈍く痛いのに出る気配がない。
潤くんが看護師さんを呼んで、潤くんが直腸診をするという。
「機械を入れるからね。」
お尻はもう何も感じないけれど、潤くんの心遣いがうれしかった。
カチャカチャ音がして、何回か、股関節辺りに潤くんの手が当たった。
「あー、まだ残ってるね。洗腸して全部出しちゃおうか。」
「洗腸?」
「そう。薬でする浣腸ではなくて、何回かに分けて多めのお湯を入れて、お腹の中を洗う感じだね。初めてだと量の多さに驚くだろうけど、すぐに出すから浣腸ほど苦しくはないと思うよ。」
ベッドに防水シートが敷かれ、点滴スタンドに長いチューブの付いた結構な大きさのイルリガートルがセットされた。
「どのくらい入れるの?」
「一度に入れるのは200mlくらいかな。出てくるのがある程度きれいになるまで、何回かやるよ。お腹が苦しい感じがしたら、言ってね。」
始めるよ、の声がして、お腹の中が温かくなってきた。
「お腹、ちょっと苦しい。」
「わかった。止めるよ。マッサージして出すからね。」
お腹を何ヵ所か軽く押されて、ブチュブチュ、ジョボジョボと音がした。
「だいぶ出たよ。次入れるよ。」
同じようにお腹が少し苦しくなるまで入れて、マッサージをして、を結局5回繰り返した。
「これでお腹の中が空っぽになったから、これから毎日の薬に整腸剤を追加するから、お腹の中を調えようね。」
摘便と下剤の処置をした後、まだ午前中だというのに、個室をいいことに潤くんと仲良くしたあげく、更に洗腸してぐったりと疲れている様子が、リハビリの先生に体調不良と判断された。
午後のリハビリはリンパマッサージが中心になった。
足が麻痺すると、どうしても浮腫むらしく、出来れば日に数度、マッサージするか、着圧のソックスを履いたほうがいいらしい。
指先が開いている真っ白なニーハイソックスを履かされた。
「アリスの白タイツみたいで可愛いよ。沙織はアリスみたいな可愛い服も似合うね。」
髪は黒だけど、くるくるの巻き毛だしね。と言って、私の髪に指を巻き付けて口づけした。
摘便と下剤でお腹が渋っている沙織に、洗腸することにした。愛液で少し濡れたおむつを外し、差し込み便器を入れた。感覚はないとはいえ、そのまま入れるのはどうかと思って、表面麻酔のゼリーを塗った直腸鏡を差し込んだ。中にはまだ近くで便が塞いでいたので、指で掻き崩し、洗腸のチューブをゆっくりと深めに差し込んでいった。「今から入れるよ。お腹が苦しくなったら言ってよ。」クリップを外すと勢いよく沙織の身体に向かって入っていく。お腹をマッサージしながら、本人がキツくなって止めた量は、一般的な量より多く入った。ジャーっと水が出た後、ブチュブチュブチュと音を立てて小さな固形の便が出始めた。「ちゃんと出てるからね。気分は悪くない?」
「大丈夫。もう終わり?」
「まだ。お腹が空っぽになるまで何回かするよ。たくさん出たから便器を替えよう。」沙織の排泄物が入った便器と空の便器を交換し、部屋を出ていった。
「恥ずかしい…音もするし…」
「今の洗腸は仕方ないね。動けるようになれば、トイレでできるよ。おむつは片手が不自由だから、パンツ型に変えたら大丈夫だろ。」我慢させずに排泄させて、出てきた水が透明になるまで何回か繰り返した。「すっかりお腹が空になったよ。お腹はまだ痛い?」
「もう痛くないよ。」
「これで少しは食欲も出るといいんだけどね。」看護師がお尻にまんべんなく軟膏を塗り、おむつを当てた。
「もう少し動けるようになるとお腹も空くと思うの。寝てばかりだとお腹も減らないのよね。」
「今度のはちょっとごつい感じになるけど、新しい装具も出来上がるから、リハビリも楽しみにしてて。沙織用の歩行器も一緒にくるよ。」
「歩行器?私の?」
「そうだよ。家の中でも沙織が立つ練習ができるようにね。」
「ありがとう。出費続きで申し訳ないね。」
「今の出費は臨時だから大丈夫。補助も出るから心配ないよ。沙織は頑張って薬も飲んでご飯も食べて、骨を丈夫にしよう。」
「うん。あと、もう少しうまく左手を動かせるようになりたいな、って。手術をして痛みは減ったけど、右手は指先も麻痺があるし、まだ握力もないまま。肘も肩も動かせるようになったけど、右腕全体が元通りには動かないからね。」
「そうだね。左手の練習をしていろいろできるようになると、自己導尿もできるようになるかもしれないし、便利になるね。沙織?朝から処置続きだったからかな?ちょっと顔色よくないね。少し休んだほうがいい。点滴追加して、午前のリハビリはお休みにしようね。」
「んぅ…。怪我をしてから、調子が悪い日が多くて、嫌だな。熱も喘息もよく出るようになったし。」
「お父さんやお母さんからは、子どもの頃は病気がちで、大きくなってもそんなに丈夫ではなかったと聞いてるけど?怪我をして大きな手術も何回もしたし、気管挿管して人工呼吸器も使った。体力も落ちているからかもしれないね。症状が出なくなって身体の調子が戻るまで、気長にしっかり治そう。」
「うん。」
「とりあえず、今出始めている喘息発作は早くどうにかしないと。」サイドテーブルのネブライザーにつけてあるマスクを沙織に着けて、スイッチを入れた。薬の白い蒸気がマスクの中を充たしていく。薬を追加した点滴が規則的に落ちていく。「今日の午後のリハビリはマッサージだなぁ。眠れるように薬も入ってる。眠るまでここにいるからゆっくりおやすみ。お昼頃また来るよ。」
「ありがとう。」
話している途中から、沙織の目は閉じそうになっている。おでこにキスをしたらスッと目を閉じて、そのまま眠ったようだ。沙織の右手首から先の麻痺は、リハビリをしても細かい作業ができるまで回復することは難しい。肘にもまだ痛みが残っているらしいから装具が必要ってことにしてあるし、腱や筋肉の拘縮から脱するには長期間かかるだろう。左手で食事をしたり、字を書いたりすることは訓練次第でできるだろうから、そっちを積極的にさせて、右腕を廃用にもっていくか。
因为摘便和泻药肚子不舒服的沙织,决定洗肠。取下用爱液稍微湿了的尿布,放入了插进去的尿壶。虽然没有感觉,但是想着就这样放进去怎么样,就插入了涂有表面麻醉果冻的直肠镜。因为还附近屎堵塞着,用手指弄碎,慢慢地深地插入了洗肠的管。“现在可以进去了。肚子疼了就告诉我。取下曲别针的话气势很好地面向沙织的身体进入。一边按摩肚子,本人变得kitsu一边止住了的量,比一般的量进入了多。哗啦一声水出来后,噗哧噗哧地发出声音,开始出现小型固体粪便。“有好好地出来呢。你不觉得不舒服吗?
“没关系。已经结束了?”
“还没有。肚子饿了要吃几次。出来很多了,换个便器吧。我把装有沙织的排泄物的便器和空的便器换了,走出了房间。
“不好意思……也会发出声音……”
“现在洗肠没办法了。如果能动的话,在厕所就可以了。尿布是一只手不方便,换成裤子的话应该没问题吧。不容忍地使之排泄,到出来的水变得透明反复了几次。“肚子都饿了。肚子还疼吗?”
“已经不疼了。”
“这样的话稍微有点食欲就好了。”护士在屁股上涂了软膏,敷了尿布。
“我想如果能再稍微动一下,肚子也会饿的。老是睡觉肚子也不会饿的吧。
“这次的感觉有点难受,但新的装备也做好了,还期待着康复训练。沙织用的步行器也一起给我吧。
“步行器?我的?”
“是啊。为了在家里也能练习沙织。”
“谢谢。很抱歉持续支出。
“现在的支出是临时的,所以没关系。有补助所以不用担心。沙织要努力吃药,吃米饭,强壮骨头。
“嗯。还有,想让左手再好好的移动一下。手术后疼痛减轻了,但右手指尖麻痹,还没有握力。虽然手肘和肩膀都能动了,但是右手整体不能像原来那样动了。”
“是啊。练习左手之后变得能进行各种各样的练习的话,说不定也能够进行自我导尿,变得方便了。沙织?因为从早上开始是处理继续吗?你脸色有点不好。稍微休息一下比较好。追加点滴,上午的康复休息吧。
「恩…。受伤后身体不舒服的日子很多,真讨厌。发烧和哮喘都经常发烧。
“我听爸爸妈妈说,小时候常常生病,长大了也没那么结实。受了伤做了多次大手术,还插管了气管使用了人工呼吸器。也许是因为体力下降的缘故吧。直到症状不出现身体状况好转为止,耐心治疗吧。
「恩。」
“总之,现在开始出现的哮喘发作必须尽快想办法。”把侧桌的内衣上的口罩戴在沙织上,打开了开关。药的白色蒸汽充斥着口罩。追加了药的点滴规则性地掉下。“今天下午的复健是按摩啊。为了能睡着吃了药。直到睡着为止,我都会在这里好好休息。中午再来。
“谢谢。”
从说话的途中,沙织的眼快要闭上了。在额头上吻了一下眼睛,就那样睡着了。从右手腕到沙织麻痹,即使进行康复,也很难恢复到细致的工作。因为手肘也好像还残留着疼痛需要装备,要脱离腱和肌肉的拘缩需要很长时间吧。用左手吃饭,写字,根据训练如何能吧,使之积极那边,废用右手臂也去吗?
少し体調が戻ったら外出許可をとって、沙織をあの車椅子に乗せて新居の状況を見に行くのもいいな。庇護欲をそそる弱々しい沙織の姿を、世間の目に晒して、介護されて沙織を恥ずかしがる姿が見たい。その前に設計士に会わせて沙織の状態を見せて内装の確認をしないと。眠っている沙織の姿を見ていると、やりたいことが次々浮かぶ。楽しくて仕方ない。
沙織の病室を出て、理学療法と作業療法の今後の相談をして、関係各所に連絡してから病棟に戻った。
沙織の新しい装具が出来上がったという連絡をもらってリハビリ室に向かうと、マットの上に寝転んで装具をつけられている沙織がいた。新しい長下肢装具は両足が繋がっていて、支柱のロックを外せば座ることもできる。腰椎帯の上部と今つけているコルセットに支柱を通すとそのまま使える。不安定な胸椎の保護と安静の為という理由で、コルセットはずっと着けて生活させる予定だ。
実際、転んだり、車椅子やベッドから落ちたり、何かしらの衝撃でいつ脱臼してもおかしくない状況ではあるから、仕方ないと納得するだろう。上体を起き上がらせてもらった沙織は、すごく不機嫌そうな顔をしていた。
「やっとここまで戻ってきたね。」
「こんな装具でロボットみたい…」
「ロボットよりカッコいいよ。」
「そういう問題じゃないの!」
「そんなに怒らないで。立ちたいと言ったのは沙織だよ。下半身が麻痺してしまった今、沙織が立つにはこの装具が必要なんだ。立たなくてもいいなら、こんな装具、外してしまえばいい。」
ぽろりと落ちた涙を沙織の左手が擦りとった。
「そうだね。ちょっと衝撃的なゴツさに忘れてたわ。よし、やろう。」
理学療法師に抱えられるようにして立ち上がらせてもらい、歩行器につかまった沙織は、緊張した顔をしている。
「どう?立った感じは。」
「怖い。どうやってバランスを取ったらいいのかわからない。」
途中から来た設計士と、理学療法師に助けられながら、必死でリハビリをしている沙織の姿を見ながら内装の確認をした。
車椅子に座らせてもらい、水を飲んでいる沙織に近づいて、酸素飽和度を測ると数値が低めで、車椅子をリクライニングさせて数値が回復するまで鼻カニューラで酸素吸入をさせた。
設計士が憐れみを含んだ視線を沙織に向けていた。
「酸素吸入も必要な状態なんですか?」
「元々虚弱な体質でよく熱も出すし、喘息持ちでね。事故で入院してから呼吸器があまり調子良くないんだ。このままだと、日常的に酸素吸入が必要になるかもしれない。」
「それはご本人も?」
「いや、まだ話してない。まだ先の話だから。今の状況で、不確定な不安を与えるのもね。」
「そうですね。」
「いつまで自分で動けるか、まだわからないけれど、全介助になるのはそう遠くない。それまでは少しでも沙織の希望を叶えてあげたい。」
「そこまで症状が…」
「背中の爆弾はほんの少し刺激しただけで爆発する。まだ軽いけれど、症状が出始めているんだよ。だからこその洗面所だし、浴室だよ。複数人が沙織のお世話をしてくれるからね。」
再びリハビリを始めた沙織を見ながら、打ち合わせを進めていった。
等身体稍微恢复了以后,再取得外出许可,把沙织放在轮椅上看新居的状况也不错。引起庇护欲的软弱的沙织的身姿,在世间显露,被看护对沙织害羞的身姿。在那之前必须和设计师见面,让他们看看沙织的状态,确认一下内部装修。看着沙织沉睡的样子,想做的事情一个接一个的浮现出来。开心得不得了。
离开沙织的病房,进行理疗和工作疗法的今后的咨询,联系有关各处之后返回了病房。
接到沙织新装备做好的联络,走向康复室,沙织躺在垫子上被安上了装饰品。新的长下肢装备双脚相连,如果取下支柱的锁也能坐。在腰椎带上部和现在穿的紧腰带上通过支柱的话就那样能使用。为了保护不稳定的胸椎和安静,我打算一直戴着紧身衣生活。实际上,摔倒,从轮椅和床上掉下来,由于某种冲击什么时候脱臼都不可笑的状况,理解没有办法吧。
沙织爬起上身,一副很不高兴的样子。
“终于回到这里了。”
“像机器人一样的装备……”
“比机器人更帅。”
“不是这个问题吗!”
“别那么生气。说想站起来的是沙织。现在下半身瘫痪了,沙织站起来需要这个装饰品。如果你不站起来也可以的话,把这些装饰品拆掉就行了。
沙织的左手擦掉了一滴眼泪。“是啊。稍微有点冲击性的垃圾就忘了。好,干吧!为了让理疗师抱着她站起来,沙织抓住了步行器,一脸紧张。
“怎么样?站起来的感觉。
“好可怕。我不知道怎么保持平衡。
途中来了的设计师和,一边被理疗师帮助,一边拼命做康复的沙织的身姿一边做了内部装饰的确认。让轮椅坐下,靠近喝水的沙织,测量氧气饱和度的话数值降低,使之调整轮椅到数值复苏用鼻子kabora使之吸氧。设计师带着怜悯的目光看着沙织。
“氧气吸入也是必要的状态吗?”
“本来就是虚弱的体质,经常发烧,还有哮喘。因为事故住院之后,呼吸器不太好。照这样下去,也许需要日常的氧气吸入。”
“这是你本人吗?”
“不,还没说呢。因为还是刚才的事。以现在的状况,给予不确定的不安也是。”
“是啊。”
“还不知道自己什么时候能行动,但是要全身心地去做护理并不远。在那之前,我希望能实现沙织的愿望。
“症状会到那种程度……”
“背上的炸弹只要稍微刺激一下就会爆炸。虽然还很轻,但是开始出现症状了。所以才有了洗手间,又是浴室。有几个人照顾沙织呢。
再次开始康复的沙织,一边看着,一边推进了会议。
沙織side
「装具ができましたよ。早速着けて立ってみましょうか。」
リハビリ室に入るなり、先生がニコニコして看護師さんから車椅子を奪って、私は奥に連れていかれた。
見せられた装具は右足だけの装具に左足のも繋がっていて、腰にもベルトがついていた。一段高いマットの上に寝かされて、先生が問答無用でつけていく。只でさえ重りのように重たい下半身が沈みこむように感じる。腰のベルトとコルセットが繋がったら、もう自分では全く動けない。
先生に起こしてもらっても、動ける気がしなくて凹んでいたら、潤くんから容赦ない突っ込みが入った。確かに、私は立ちたかった。歩きたかったんだ。
立たせてもらって歩行器にしがみついた。足は付け根近くまで麻痺してしまって、お尻も背中も感覚がない状態で、装具をつけていてもどこに重心を置いていいのかわからない。右手は歩行器を掴んでいても、身体を支える程の力はなくて、身体が前傾して体重がかかって肘が曲がる度に痛みが走る。先生に訴えたら前に使っていた肘の装具で角度を固定された。
息が上がってきて、車椅子に座らせてもらったら、潤くんが近づいてきた。
「苦戦中だね。」
「この身体…なかなか…手強い…」
一通りチェックされて、指先の機械を見て、車椅子のポケットから吸入を出して、鼻カニューラをつけられた。車椅子の背もたれが倒されて、足も伸ばしてくれた。
「吸入するよ。呼吸が整って数字が上がるまで、しばらく酸素して休憩ね。」
「あの人、誰?」
「設計士さんだよ。沙織の状態に合わせて内装を考えないといけないから、打ち合わせ。今度きちんと紹介するからね。」
「うん。」
潤くんはまた設計士さんと打ち合わせをしている。しばらく休んで、今度は酸素付きでリハビリを再開。
なんとか姿勢よく立てるようになったところで終わって、腰から下をマッサージされて終わった。
何回かリハビリを繰り返してかなり安定して立てるようになって、そろそろ足を動かしてみようかという頃、ご機嫌な潤くんが荷物を持って病室に入ってきた。
「おはよう。今日は調子が良いんだってね。」
「うん。今日は熱もないよ。なんで?」
「調子が良さそうなら、ちょっと外出しようと思ってさ。」
「どこにいくの?」
「新しい家。まだまだ途中だけど、行ったことないだろ?一緒に見に行こうかと思ってさ。」
「行きたい!」
「そういうと思って、服持ってきた。暑くなる前に行こう。」
潤くんが出してきた服はシャツワンピースとストレッチのきいたスリムなパンツ。
看護師さんにおむつを替えてもらって、パンツに着替えたら、おむつでお尻が丸く大きく見える。
「このパンツだと、腰回りが目立つね。」
「昨日の夜にお腹の薬を飲んで、今日の朝、処置してますから、外出中にってことはないと思いますけど、万が一の為に大きめのパッドを当ててますから、少し目立つのかもしれませんね。」
ウロバッグのチェックをしていた看護師さんが手を止めずにさらっと答えた。
「バッグは出していくの?」
「今日は暑いから水分補給が多くなるし、移動時間が長くなるから、いつものバッグがいい。カバーをすればわからないから大丈夫だよ。」
潤くんがこれまたさらっと言い放った。
肌着を替えてコルセットをつけ直し、パンツの上から足の装具もつけて起こしてもらった。シャツワンピースを着せてもらって、右腕は装具をつけてアームスリングで吊られた。
「右手、吊らないとダメ?足の装具も要るの?」
「リハビリやり過ぎて、あちこちの関節に炎症があって、しばらく安静って聞いてるよ。中で沙織の動きやすい高さとかを測るかもしれないから、着けたの。」
「バレたか。立てるようになったら欲が出ちゃって。」
「気をつけろよ。転んでない?首とか背中は大丈夫?足は?」
「転んでないよ。うーん、今は大丈夫かな。昨日は腰の辺りが痛い感じがして、夜に薬を入れてもらったの。少し股関節が痛くて痺れていたけど、今はなんともない。」
「痛かったのって、本当に腰?痺れは怖いな。今日の外出止めようか?」
「やだやだ!行きたい!今日がいいよ。ね?今は痛くないし、大丈夫だよ。」
「なら、明日、きちんと検査しようね。じゃ、行こうか。」
「待って!お化粧しないと。」
「日焼け止めくらいでいいんじゃない?」
「無理!人に会うのにすっぴんなんてありえない!」
「お手伝いしますよ。」
「ありがとうございます。まだ眉はうまくかけなくて。」
看護師さんに手伝ってもらって薄くお化粧をした。その間も「まだぁ?」「早く早く~」と子どものように潤くんが駄々をこねていた。
車椅子の後ろには酸素も積んであって、潤くんは大きなバッグを持っていた。
「それ、乗せていいよ。何が入ってるの?」
「ドクターバッグだから、緊急用にいろいろ入れてあるんだよ。」
潤くんに車椅子を押してもらって病室を出た。スタッフステーションの看護師さんに手を振って、エレベーターに乗り込んだ。
動き出してすぐに白いマスクをつけられた。
「暑いけど、病院を出るまでマスクしよう。外来通っていろいろ拾いたくないから。」
エレベーターで一階に降りると、外来患者で混みあっていた。
上体は少しリクライニングさせたハイバックの大きな車椅子に幅広のベルトで固定されて、装具で固定された両足はゆるく伸ばして、右腕は吊ってマスクもした私はとても目立つらしく、外来にいる人にすごく見られている気がする。
「若いのに可哀想に。」
「どうしたのかしら。交通事故かな。」
「治るのかな、あれって。」
興味津々でじろじろ観察する声がコソコソ聞こえて、少し気分が落ちる。
「気にすんな。無視だ、無視。」
「私って、やっぱり可哀想に見えるのね。」
「そりゃ何も知らない他人から見たらそうだろう。まだ若くて綺麗なのに、車椅子に乗ってるだけで可哀想って見るからな。」
なんにもできない可哀想に見える沙織が僕は大好きだから、気にしなくていいんだよ、って潤くんが耳元で囁いて、こめかみにチュッとキスをした。
「恥ずかしいよ…嬉しいけど…」
ふふっと潤くんが笑って、少しゆっくり車椅子を押されて病院の出入口に向かった。
潤くんは入口横のベンチの端に車椅子を停めてロックをかけた。
「車を回してくる。ここならエアコン効いてるから、少し待ってて。」
「早く来てね。」
「わかった。」
潤くんが駐車場に向かって歩いていくのを見送ってしばらくしたら、シルバーカーを押したお婆さんがベンチに座った。
「はぁ、疲れた。病院は時間がかかって疲れるねぇ。可哀想に大変な怪我をしたんだね。お嬢さんは事故にあったの?」
「ええ、はい。」
「それは大変だったねぇ。私は転んで大腿骨が折れてねぇ、しばらく入院していたのよ。」
「それは大変でしたね。」
「寝てばかりだったからすっかり足が弱ってしまったの。まだ痛むしねぇ。でも、これもリハビリだからって、嫁が車椅子を使わせてくれないのよ。」
「そうなんですか。」
「まあねぇ、嫁のおかげといってはなんだけど、身の回りは一人でなんでも出来るし、まだ畑仕事もぼちぼち出来るから、野菜には困らないし、歩けるようになったから、シモの世話にもならず済んでるのよ。」
「…それは良かったですね。」
ロータリーに白のミニバンが止まって、潤くんが降りてきた。
「お待たせ。行こうか。」
「うん。お先に失礼します。」
「あなたも頑張ってね。」
「はい、ありがとうございます。」
潤くんに車椅子を押され、 ミニバンの後ろから車椅子ごとスロープで乗り込んだ。車椅子を固定してる潤くんが話しかけてきた。
「どうかした?」
「ううん、なんでもないよ。」
「ならなんでそんな泣きそうな顔してんの?」
横から覗きこむように私をみる潤くんの顔を見たら、涙が溢れてきた。
「あんな…あんなにっヨロヨロ歩いて…るお婆さんが…身の回りをなんでも自分でっできるっていうのに、私は自分でなんにも…できない。」
「怪我の程度がまるで違うじゃないか。沙織はすごく頑張ってるよ。」
「車椅子で…トイレにも一人で行けない…こんな…カテーテルでっ、おむつまでして…」
「カテーテルなのは、手術の準備に必要だからだよ。おむつなのも(XXXXX)の傷から出血があったり、お腹の調子が良くないから薬を使っているからで、それさえ治れば普通の下着に戻せるよ。それに、あのお婆さんだっておむつをしてないとは限らないじゃないか。
お年寄りがシルバーカーを押してるのだって、沙織の車椅子だって同じことだ。動かなくなった沙織の足として、治療の一環として必要だから使っているだけだ。無理して歩いて悪化させたら元も子もない。恥ずかしいことなんか何もないんだ。」
「ごめんね、潤くんに何度も言われてわかってるはずなのに、他人の言葉を聞く度に不安になる…」
「僕は何度でも大丈夫だって、そんな沙織が大好きだって言うよ。」
「ありがとう。」
「これ飲んで少し落ち着こう。着いたら起こしてあげるから。呼吸が安定するまで、酸素もしようね。」
小さな錠剤を差し出されて、水で流し込んだ。しゃくりあげて泣いてしまったから、鼻カニューラをつけられた。
車のドアが閉められて、潤くんが運転席に座ったところまでは覚えている。 好长,看的也稀里糊涂 cnkoala 发表于 2019-9-27 15:00
好长,看的也稀里糊涂
原文都贴出来了,自己用翻译软件看吧 机翻的么 原文和翻译的插在一起… 看不懂啊。。。。 本帖最后由 SFlyer 于 2021-2-21 20:52 编辑
別に欲を引く文章じゃないね
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