念願の宝物 「結婚しよう。」 大学のサークルで知り合った5つ下の沙織。
沙織の卒業と就職を期に同棲を始めてもうすぐ一年。研修先の病院からうちが経営している病院にもすっかり慣れた冬に、総合商社で事務をしている彼女にプロポーズした。 「はい。よろしくお願いします。」 「安物でごめん。」 箱から指輪をつまんで、沙織の細い左手の薬指に通す。 「綺麗。大きすぎるのはつけにくいから、これくらいがいいよ。ありがとう。すごくうれしい。」 「十年後にはもっと大きなのを買おう。」 「ふふっ、期待してます。」 「どんな時も、君を、ずっと大切にするから。」 店が用意してくれたシャンパングラスを軽く当てると、高い澄んだ音が響いた。
少し潤みがちの沙織の瞳がテーブルの灯りを写して光り、街のイルミネーションが窓の結露で少し滲んで、更にキラキラしていた。 「ちょっと寒いけど、気持ちいいねぇ。」 ワインで少し紅くなった頬をして、少し先を軽い足どりで歩いていた沙織が歩道でクルリと振り返った。コートから見える綺麗な花柄のワンピースの裾がヒラヒラ揺れて、足首にはフワフワのファーが付いた細めで華奢なヒールのショートブーツが踊る。 「気をつけないと転ぶよ?」 「だーいじょうぶ。ヒールは毎日履いて慣れてるもん。ほら、見て?すごくキラキラするよ?フフッ」 後ろ向きで歩きながら、左手の指輪を街頭にかざすように上げて、ヒラヒラ揺らす。 「久しぶりに結構酔っぱらってるよね。ちゃんと前見て歩けって。転ぶよ。」 「潤くん、早く早く!」 クルリと正面を向いた時、フラッとよろけて街路樹の根元にドサッと座り込んだ。
駆け寄って背中に手を添えると、うるうるとした瞳で俺を見上げている。 「ほーら、言わんこっちゃない。大丈夫?」 「潤くん…痛い…」 「どこが痛い?」 「右足…動けない」 「ほら、首につかまって。しっかりバッグ、持っててよ。」 沙織の脇に片腕を通して、しがみつかせると、膝の裏に腕を入れて抱き上げた。 「いったー」 「ちょっと歩くよ。揺れて響いたらごめん。」 駅前のロータリーの街灯近くのベンチに沙織を座らせた。 「ちょっと見せて。ブーツ、脱がすよ。」 沙織の右足のスカートを膝上までめくり、赤く擦りむけている膝をそっと触る。ブーツのジッパーを外そうと、右足を持ち上げ
ようとすると、沙織が右足を押さえた。 「痛い痛い!ムリムリ!」 「早く外さないと、腫れて脱げなくなるから。ちょっと頑張って。病院でブーツを切りたくないだろ?出来るだけそっとやるから。な?」 そっとブーツのジッパーを下げてから、ゆっくり足を持ち上げて、ブーツを脱がしていく。 「ううっ…」 「ごめんなぁ。あー、もうスゲー腫れてきてんじゃん。これ、多分折れてるよ?」 「やだ…どうしよう。」 「とりあえず、病院行こう。他に痛いところは?」 「肘かなぁ。動かすのがちょっと辛い。」 「わかった。左手で右手を抱えてて。」 「こう?」 「そうそう。ちょっとここにいて。タクシーの場所取りしてくるから。」 右手を抱える沙織を残し、タクシー乗り場に走って、タクシー待ちの列の人に声を掛けて沙織の所に戻った。 「場所取りしてもらってる。行こう。」 沙織の右手を自分の身体で固定できるように、身体抱え上げた。 「重くない?」 「大丈夫。沙織なんて軽いもんだよ。…もっと食べて、もう少しおっぱい大きくしてよ。」 「もうっ!」 抱き上げて近くなった耳元で囁くと、少し青白かった顔がほんの少し赤くなった。
タクシー乗り場まで歩いていくと、場所取りしてくれた人が場所を譲ってくれた。 「ありがとうございました。ちょっと気分悪そうだね。貧血かな?」 「ん…少し目が回る。」 「目を閉じていて。大丈夫。落とさないから。」 あと二人の所で、様子を見ていた前の人が順番を譲ってくれた。 「すみません。ありがとうございます。」 二人でお礼を言って、車に乗り込んだ。
十数分の待ち時間だったが、沙織の身体は少し温かい。 「親切な人だったね。」 「そうだな。沙織、少し熱が出てるね。寒くない?寝てていいよ。」 「うん。大丈夫。ありがとう。」 沙織を抱いたまま、スマホで病院に連絡して、準備をお願いしておいた。
座席に上げている右足は、タイツの上からでもわかるくらいに、足首と膝の下あたりが腫れて熱感があった。
自分の身体で押さえている右手も熱感があり、よく見れば手首も腫れている。 沙織を抱いて、病院の時間外入口から入り、処置室に入って診察台に長座で座らせた。
ワンピースを切りたくなくて、夜勤のスタッフに手伝ってもらってコートとワンピースだけは脱がせ、病院の検査着を着せて診察台に寝かせた。 「ごめん、タイツは切るよ。レントゲンとCTを撮りに行くからね。」 一通り診察していると、沙織がもじもじしている。ピンときたが、わざと聞いてみた。 「どうした?どこか痛い?」 「あの…なんでもないよ。」 「そう?すぐには動けないから、遠慮しないでいいから、言うんだよ?」 「うん…」 「移動が辛いだろうから、このままストレッチャーで移動しようね。」 沙織はレントゲン室に移動する間も時々もぞもぞしていて、こっそりと看護師におむつの準備を頼んでおいた。
レントゲン室に入る前のエレベーターの中で、もう一度沙織に声を掛けた。 「CT撮るのに時間が20分くらいかかるからね。お酒飲んでるけど、トイレ、大丈夫?」 「う、うん。」 「本当に大丈夫?途中では止められないよ?」 「…我慢できるとは思うけど、もしかしたらちょっと、…出そうかも。」 「それ、早く言ってよ。」 「だって、恥ずかしいよ。」 「近くの処置室に寄るよ。」 エレベーターを降りてすぐに、近くの処置室に入った。もじもじしている沙織にダメ押しをする。 「今、ここで尿器でおしっこするか、我慢できると思うなら、万が一に備えておむつをしておく、のどちらかだね。」 「我慢できる。」 「なら、今からおむつをしておこう。レントゲン室を水浸しにしたくないからね。」 「まさか、潤くんがするの?」 「今日は看護師がやるよ?」 「よかった…」 「ちょっと連絡してくるから、その間に頼みます。」 「わかりました。」 処置室を出て隣の部屋に移動すると、看護師の声が聞こえた。 「今ならこのままできますよ?」 「だ、大丈夫です。」 「わかりました。じゃ、急いでおむつしておきましょうね。ごめんなさいね、下着を切りますね。」 看護師が沙織の検査着の裾を開いて紙おむつをお尻の下に敷き、ハサミでショーツを切って、手早くおむつのテープを止めた。 「これで大丈夫ですからね。もし、出てしまったら、動かないほうがいいですよ。瞬間吸収はしないので、動くと吸収しきれなかったものが漏れますからね。」 「わかりました。」 「じゃ、行きましょう。先生まだかしら。」 隠れていただけだけれど、ドアの開け閉めだけして、処置室に入った。 「終わった?」 「終わりました。」 「よし、急ごうか。なんか寒そうだな。」 処置室にあったブランケットを広げて沙織に掛けた。 「お願いします。」 レントゲン室に入り、担当の技師に声を掛けた。一緒に来た看護師に、病棟の部屋の確認と骨折の処置の準備を頼み、沙織の様子を観察しようと、モニターのある前室に入った。 通常のレントゲンを手足各数枚を撮った後、CT室に移動した。
機械に乗せられ、撮影される直前、沙織が怪しい動きをした。
モニター前のマイクをオンにして、中に声を掛けた。 「沙織、大丈夫か?これから撮影するから、しばらく動かないで。いいね?」 動かなくなった沙織の表情が泣きそうになっていて、技師に声を掛けて中に入った。 「どうした?」 「ごめんなさい…出ちゃった…」 ブランケットに手を入れて、沙織のお尻と股あたりを触った。紙おむつがぷっくり膨らんで、生暖かい。 「大丈夫…だな。全部出た?」 「まだ…」 「我慢はできる?」 「もうほとんど出ちゃったから…」 「ちょっと気持ち悪いだろうけど、撮影が終わるまで、しばらく我慢な。終わったら替えてもらおう。大丈夫。漏れてないから。泣くと写真がぶれるから泣くな。」 沙織の頭を撫でて、外に出た。
半泣きの顔で撮影されている沙織とモニターを見ながら、ほんの少し口角が上がっていたことは誰も見ていなかった。 “我们结婚吧。” 在大学的小组相识了的5个下的沙织。 从沙织的毕业和就职开始同居快一年了。她从研修的医院搬到了我们经营的医院,在医院也习惯了的冬天,向在综合商社做事务的她求婚了。 「是的。请多关照。 “对不起,便宜货。” 从箱子里抓住戒指,穿过沙织纤细的左手无名指。 “真漂亮。太大的不容易戴,就这点好。谢谢你。我太高兴了。 “十年后我要买更大的。” “呵呵,我期待着。” “无论何时,我都会一直珍惜你。” 轻轻地碰一下店里准备的香槟酒杯,响起了高亢的清澈的声音。 稍微湿润的沙织的瞳孔映照桌子的灯光闪亮,街的灯饰由于窗户的结露稍微渗出,更加闪亮着。 “虽然有点冷,但是很舒服呢。” 用葡萄酒稍微变红了的脸颊,以稍微前头轻的脚步走着的沙织在人行道咯吱回头看了一下。从大衣能看见的漂亮的花花样的连衣裙的下摆晃动着,脚踝附有了软绵绵的fafer的细小奢华的鞋跟的短靴跳舞。 “不小心就会摔倒的?” “很结实。我习惯每天穿高跟鞋。看,看?非常闪亮哟?页脚 一边向后走,一边将左手的戒指举到街灯上,晃来晃去。 “好久没喝醉了。好好地看着前边走。摔倒了。 “小润,快点!” 与库瑞利正面相对的时候,突然摇晃地坐在路边的树根上。 跑到背上帮手,用湿润的眼睛看着我。 “你看,我不是说的。没事吧? “润君……好痛……” “哪里疼?” “右脚……”动不了” 「你看,抓住你的脖子。好好地拿着包吧!” 一只手通过沙织的腋下,紧紧抱住她,将手臂伸进膝盖内侧抱了起来。 “我走了” “我走一会儿。如果摇晃着回响的话对不起。 在车站前的路灯附近的长椅上坐着沙织。 “让我看看。把靴子脱了。 将沙织右脚的裙子翻到膝盖上,轻轻地触摸红地擦破的膝盖。为了取下靴子的拉链,举起右脚 沙织打算按住右脚。 “好痛!不行!” “不快点摘掉的话,肿了脱不掉了。稍微努力一下。不想在医院剪靴子吧?我会尽量悄悄地做的。是吗?” 轻轻地拉下长筒靴的拉链,慢慢地抬起脚,脱下长筒靴。 “呜呜……” “对不起。啊,已经超级肿了啊。这个可能折了吧?” “讨厌……”怎么办呢? “先去医院吧。还有其他疼的地方吗? “手肘吧。挪动有点儿辣。 “知道了。用左手抱住右手。 “这样吗?” “是啊。在这儿待一会儿。我去找一辆出租车。 留下右手抱着的沙织,跑到出租车乘车场,打招呼等候出租车的队列的人返回了沙织的地方。 “我在找地方。走吧! 为了能用自己的身体固定沙织的右手,抱起了身体。 “不重吗?” “没关系。沙织什么的好轻啊。…再吃一点,把胸部放大一点。” “哎呀!” 我抱起它在靠近的耳边低声私语,脸上微微发红。 走到出租车乘车处,占位置的人给我让了地方。 “谢谢。好像有点不舒服。贫血吗? “嗯……有些眼花缭乱。 “闭上眼睛。没关系。我不会丢的。 还有两个人,我看着情况的前一个人给我让了顺序。 “对不起。谢谢您。 两个人道谢后,坐上了车。 是十数分的等待时间,不过,沙织的身体稍微暖和。 “你真是个热心人。” “是啊。沙织,稍微发烧。不冷吗?可以睡了。 “嗯。没关系。谢谢你。” 抱着沙织,用手机和医院联络,拜托她做好准备。 坐在座位上的右脚,从紧身衣的上面也能明白的程度,脚踝和膝下附近肿有热感。 用自己的身体按住的右手也有热感,很好地看的话手腕也肿着。 抱着沙织,从医院的时间外入口进入处置室,让她长时间坐在诊察台上。 不想剪连衣裙,让值夜班的工作人员帮忙脱下外套和连衣裙,穿上医院的检查服躺在诊察台上。 “对不起,我把紧身裤给剪了。我会和X光去拍CT的。 大致检查了一下,沙织扭捏捏的。我打听了一下,故意问了一下。 “怎么了?哪里疼吗? “那个……没什么。 “是吗?因为不能马上行动,所以不要客气,我说 “嗯……” “因为移动很辛苦,就这样做伸展运动员移动吧。” 沙织在去X光室的时候也时不时地毛骨悚然,悄悄地拜托护士准备尿布。 在进入X光室之前的电梯里,再一次向沙织打了招呼。 “拍CT要花20分钟左右。我喝酒了,卫生间没事吧?” “嗯,嗯。” “真的没事吗?不能中途停下来?” “…虽然觉得可以忍受,但是可能有点……也许会出来。 「那个,快点说吧。」 「因为,害羞啊。」 “到附近的处理室去。” 我一下电梯就进了附近的处理室。对扭捏捏的沙织加以否定。 “现在,如果想在这里用尿器尿尿,能忍耐,是预备万一预先尿布,哪边呢。” 「可以忍受。」 “那么,现在开始尿布吧。因为我不想把X光室浸水呢。 “难道,润君会做吗?” “今天护士要做哦?” “太好了……” “我去联系一下,那段时间拜托你了。” “我知道了。” 出了处置室走到隔壁房间时,听到了护士的声音。 “现在的话可以这样做吧?” “没关系。” “知道了。那我们赶紧尿布吧。对不起,我把内衣剪了。 护士打开沙织的检查衣服的下摆,在屁股下铺纸尿布,用剪刀剪短裤,很快地停止了尿布的带子。 “这样就没问题了。如果出去了,最好不要动。因为瞬间不吸收,移动的话没吸收完的东西遗漏。” “我知道了。” 「那我们走吧。老师还没来吗? 虽然藏了起来,但只是开关门就进了处理室。 “结束了?” “结束了。” 「好,快点吧。总觉得冷啊。 打开处理室里的毯子,挂在沙织上。 “拜托了。” 走进X光室,向负责的工程师打招呼。请一起来的护士确认病房和骨折的处理的准备,打算观察沙织的情况,进入了有监视器的前室。 拍摄了通常的X光线各数张手足之后,移动到了CT室。 被机器装上,被摄影的紧接之前,沙织做了可疑的运动。 把显示器前的麦克风打开,向里面搭话。 “沙织,你没事吧?现在开始拍摄,暂时不要动。可以吧? 变得不动了的沙织的表情快要哭了,向工程师打招呼进入了。 “怎么了?” “对不起……出来了……” 把手伸进毛毯,摸了摸沙织的臀部和胯部。纸尿布丰满地膨胀,微暖。 “没关系……哎呀。全部都出来了吗? “还……” “能忍耐吗?” “因为几乎都出来了……” “虽然有点恶心,但是在拍摄结束之前,暂时忍耐一下吧。结束后给我换吧。没关系。因为没有泄漏。一哭照片就抖,别哭了。 抚摸着沙织的头出去了。 看着用半哭的脸摄影的沙织和监视器,一点点嘴角提高了的事谁都没看。
沙織side 「この後、おむつを替えてもらうから、残ってるなら全部出しちゃえよ。」 撮影が終わって、ストレッチャーに移された私の耳元で潤くんが囁いた。 「で、でも…」 「この後、処置したら入院だ。右足も右手も使えないから、当分トイレに行けないから、おむつか尿器だし。」 「え?入院?トイレ、行けないの?」 「腫れが落ち着いてギプスを巻けるようになるまで一週間かな。あ、仕事は1ヶ月は無理だぞ。」 「そんな!」 「仕方ないだろう。右足は足首から太ももまで、ギプスだよ。右手は手首から二の腕までギプス固定になるから、松葉杖は使えないし、移動は車椅子ね。それも自分では動かせないんだよ?どうしてもって言うなら、電動の車椅子をレンタルするか買うか。あとは、歩行器にすがってケンケンするしかないね。在宅でできる仕事でも、右手は指のほんの先しか使えないから、パソコンも無理だろ?」 「うわ、どうしよう…」 「ギプスが取れてもリハビリがあるから、片松葉で自力で歩いて出勤できるようになるまで1ヶ月半かなぁ。とりあえず、病棟に上がってから上司に連絡だな。個室にしたから、電話はできるよ。診断書も作るから、大丈夫。」 処置室に戻って診察台に移されたけれど、仕事のことで、頭が一杯だった。 「画像チェックしてきます。すみません。失禁しているので、おむつを替えてもらえますか?あ、尿検査のサンプルも取ってください。」 「わかりました。」 潤くんが何の躊躇いもなく、お漏らししてしまったことを話して、おむつ交換の指示をするから、恥ずかしくて顔が赤くなったのがわかった気がした。 「すみません…」 「先生の指示がないと私達も動けませんから、恥ずかしいでしょうけどごめんなさいね。」 「はぁ、こちらこそすみません。」 「これから処置もありますし、失礼しますね。」 看護師二人でそっと足を開いて、おむつのテープを剥がされた。
処置室の空気に晒されたお股がひんやりした。 「まだおしっこは出そうですか?出来たら尿検査のサンプルが取りたいんですけど。ちょっと尿器を当ててみますから、頑張ってみてもらえますか?ダメなら別の方法で取りますから、大丈夫ですよ。」 横になったまま下腹に力を入れたり抜いたりと試してみたけれど、うまくいかなかった。 「ちょっとダメみたいです。」 「わかりました。導尿で取りましょう。」 「え?ど、導尿?」 「尿器で取れるとよかったんですけどね。洗ってから消毒しますね。ちょっとヒヤッとしますよ。」 お漏らしで濡れた股間をきれいに洗われてから丁寧に消毒しているみたいだ。 「お薬を使いますけれど、ちょっと痛かったらごめんなさいね。」 ひとりがシリンジに入っていた薬を(XXXXX)に入れて、もうひとりがパッケージからピンセットで取り出したカテーテルにチューブの薬を塗って、(XXXXX)に差し込んだ。 「いたっ、ううっ」 「ごめんなさいねぇ。もうすぐですからね。はい、入りました。すぐに終わりますからね。」 チクチクとした痛みはすぐになくなったものの、股間の違和感とトイレに行きたいような感覚を感じていると、カチャカチャと音がして、何かしているみたい。 「まだおしっこがたくさん残っていましたよ。ほら。」 尿器には少し濃いめの黄色のおしっこが入っていた。 「おむつだと余計に我慢してしまうかもしれませんけど、身体に良くないので嫌だとは思いますけれど、ちゃんと言ってくださいね。」 「はい。ありがとうございます。」 おむつしますね、って声がしてから、さっきより少しふんわりした感じのおむつが当てられた。 「あ、排便っていつもどんな感じですか?毎日あります?」 「毎日とか1日おきくらいでしょうか。」 「そうですか。寝ていることが多いと、便秘になりやすいんです。便秘が続くと浣腸とか摘便とか、患者さんには少し辛い処置になるので、早めに言ってくださいね。」 「はい。」 おむつが当て終わったあたりでタイミングよく潤くんが戻ってきた。 「終わった?」 「はい、終わりました。」 「じゃ、今の状況を説明しようか。」 机のPCの画面からレントゲンの画像を出した。 「これが足首。ここ、黒い線、見えるかな?これが骨折ね。ちょうど関節で細かい骨だから、手術した方が早く治りそうだね。」 「手術?」 「そう。それと、こっち。これが、膝。ここすぐ下の太い方の骨のここ。ここも黒い線あるよね。それと、こっちの細いほうの骨のここ。見えるかな?線、あるでしょ。これも骨折。転んだ時、縁石に当たったのかなぁ。こっちはMRIの画像ね。膝がこれ。これが靭帯。切れてるの、わかるかな?」 「うん。」 「これも手術でつなぐから。ね?結構な大怪我でしょ?」 「酔っぱらって転んだだけでこのケガって…。超恥ずかしいんだけど。」 「だから、酔っぱらってはしゃぐと危ないって言ったじゃん(笑)それから、こっちは右腕ね。これ、手首。ここの小さな骨。これが折れてるから、ボルト入れるよ。んで、ここが肘。肘の上のここの関節ね。ここが折れてるんだよ。んで、ここも手術。」 「はぁ。」 「今日はシーネで固定して、明日手術ね。普通なら一週間もあれば退院できるけど、身体の右半分使えない沙織は家で日中ひとりでは生活できないから、ギプスが外せるまで入院ね。ギプス外して、装具になったら退院して、リハビリしながら自宅で安静。出勤は1ヶ月後だね。これも状況次第だけど。」 「潤くん…」 少しずつ痛みが増してきていて、まぶたの奥が熱っぽい。 「大丈夫。時間はかかるけど、ちゃんと治るから。な?」 「うん…」 「痛くなってきた?薬、入れような。」 「うん。寒い…」 看護師さんが当てたばかりのおむつをベリベリと開いた。 「お薬、入れますね。」 返事をする間もなく、問答無用でグローブをつけた看護師さんに坐薬を入れられた。
その間ももうひとりの看護師さんは潤くんを手伝って処置の準備をしていく。 白い綿っぽいものを腕や足に当てて長さを測って、水に浸けて絞ったと思ったら私の足に当てて、包帯でぐるぐる巻いていく。
潤くんは足首と膝に微妙な角度をつけて押さえている。 「少し温かくなるよ。火傷するほどにはならないから大丈夫。」 腕も足もズキズキと脈打つように痛むけど、固定してから台にのせて、少し高くされて、大きな保冷剤みたいなものを乗せられると、少しだけ痛みは引くような感じがした。 足が終わったら次は腕の番。肘を90度で固定して、脇から指先がほんの少し出る位の所まで固定された。
身体の脇に置かれたクッションの上に腕をのせて、足と同じように冷やされた。 「病棟の準備も出来たみたいだから、行こうか。」 ストレッチャーのまま、看護師さん二人と潤くんでエレベーターに乗り、4階の病棟でドアが開いた。
時間外で薄暗い病棟の廊下を進んで、奥の個室に入った。 それほど大きくないけれど、個室の中にトイレも洗面所もあって、ソファーベッドも柔らかそうだった。 「ベッドに移るよ。」 掛け声でストレッチャーからベッドにスライドして、右足はベッドに置いてあった台に乗せられ、右腕は硬めのクッションに乗せられてベルトで固定された。
左手に点滴されて、ベッドに張りつけになった。 「この点滴は明日の手術の為の水分補給と感染症対策の薬が入ってるからね。手術が終わったら、腫れが落ち着くまでこれで手足を吊るから、当分寝たきりだよ。不便だし、いろいろ嫌だろうけど、早く治して退院したいだろうから、我慢な。」 「うん。」 潤くんがベッドの周りにある支柱から垂れていたワイヤーや幅の広い帯状のものを触って、ゆらゆらと揺らした。 「これから着替えとか必要なものを取って来るから、痛かったり、おしっこの時は遠慮せずに看護師さんに頼むんだよ。」 「わかった。お願いします。」 『点滴があるから、おしっこは早めに言わないとダメだよ。俺、沙織がおしっこの我慢しにくいの、知ってるんだよ?ちょいちょいお漏らしもしてるでしょ?まだ看護師には言ってないけど。』 潤くんは、私のおでこにキスを落としてから、小さな声で囁いて出ていった。 いつから?いつから知ってるの?尿もれパッドを使ってるのも知ってるのかしら。
思わず心臓がドキドキと早くなって、左手が股間のおむつを触っていた。 沙織side 私のおもらし、やっぱり潤くんにバレてるの?
私の年齢でお漏らしするなんて、ましてや、同棲している彼女がお漏らしなんて…
幻滅してるかしら。それならもう同棲なんかしていないと思うけど…。 知られないほうがいいけれど、これは私の身体のことで仕方ないことだから、特に隠さないといけない訳じゃない。おむつをするのは恥ずかしいけれど、それほど抵抗はなくなっている。 子どもの頃から、トイレは近かったけれど、小学校の低学年の時に鉄棒から落ちて腰を打ってから、しばらくはパンツ型の紙おむつをはいて学校に通っていたくらい、お漏らしをしてしまうようになった。
おもらしというよりも、チビるという感じまで治ってきたが、パンツのクロッチがしっとりと濡れてしまう事はよくあった。 高校生、大学生になってもおしっこの我慢がしにくくて、尿もれパッドは欠かせなくなって、よくトイレに駆けこんでいた。旅行では朝からおむつをスパッツで隠したり、夜にこっそりトイレでおむつをはいて寝たりもした。
膀胱炎にも何回もなって、その度に病院にかかって、おしっこを貯める訓練とおしっこをしっかり出す訓練もしたけれど、それほど劇的な効果は得られなかった。 年頃になってもお漏らしが治らない状況に、心配した両親に連れられて大きな病院で検査を受けたこともある。
鉄棒から落ちて腰を強く打った時に、神経を痛めている可能性があって、漏らしてしまうのはそのせいではないか。何回も繰り返す膀胱炎も、尿をしっかり出しきれていない為に多く残る残尿のせいでしょう、と診断もされている。 学生時代は定期的に病院に通って、診察を受けていたけれど、就職して、今まで行っていた大きな病院にはなかなか行けず、今まで以上によく膀胱炎になった。会社の近くの病院に行くと、「また?」と度々注意を受けた。 そのうちに、冷えたり体調がよくなかったりすると、今までなかった程の量の尿が漏れるようになった。最近は日常的にお漏らしをしてしまい、尿もれパッドも一番大きなサイズになっていて、それも漏れる時が時々あって、そろそろおむつの使用を真剣に考える程になっていたのも事実だ。 同棲していて、この状況がバレてないなんてあり得ないとも思う。
いつも当てているパッドでかぶれることもよくあるから、デリケートゾーンは脱毛処理もして極力毛量を減らすようにしているし、かぶた時の薬もトイレに置いてあって、隠していないから、ドクターの潤くんなら薬を見たらすぐにわかるだろう。
また泌尿器科に行ったほうがいいのかと、真剣に考えていた所だった。 ズキズキと痛む手足が冷やされているせいか、身体もなんだか冷えてきたのかゾクゾクと寒気がしてきた。
それと一緒に股間もムズムズし始めて、おしっこに行きたい衝動が急激に増していた。
左手でナースコールを押すと、看護師さんの声がした。 「どうしました?」 「すみません、お、おしっこが…」 「わかりました。すぐに行きますね。」 すぐに来てくれる、その安心感に、益々出そうになってくる。
足を台に乗せているから、足を閉じて我慢できない。今にも出そうで冷や汗まででてくる。 (まだ?まだなの?早くきて!) 祈るような気持ちでいると、看護師の足音がしてドアが開いた。 「お待たせして、ごめんなさいね。夜は人が少なくて。」 「あ、あのっ!早く、早くしないと…」 「もうちょっと頑張って。」 急いでくれていることはわかるけれど、限界は目前だった。
おむつに手をかけて、開く直前に沙織の堤防は決壊した。 「あ、あ~」 「あー、ごめんね。間に合わなかったね。」 看護師さんは、おむつの隙間から漏れないように、しばらくおむつを軽く押さえてくれていた。 「すぐにきれいにしましょうね。」 「ごめんなさい…」 「いいのよ。私が来るのが遅れちゃったし、熱も高くなってて、辛かったでしょう。こちらこそごめんなさいね。あなたは何も悪くないわ。」 看護師さんは手早くおむつを替えてくれた。 「点滴で量も増えてるから、ちょっと厚目のパッドを当てておきましょうね。」 検査前は薄かったおむつが、検査後に少し厚くなって、その後よりも更にふんわりしたおむつに包まれた。 「熱が高いけれど、寒気はしますか?」 「はい。さっきからゾクゾクして…」 「まだ熱が上がるかもしれませんね。寒気がするなら、これ以上冷やすのは止めましょうね。お腹も冷えていたから、少し温めてみましょう。」 一旦出ていった看護師さんが、ホットパックをお腹に当ててくれた。じんわりとした温かさがお腹から広がっていく気がした。
看護師さんに話しておかないと、と思っても恥ずかしくて、声が小さく途切れがちになった。 「あの…私、昔から、お、おしっこの我慢ができなくて…普段から…ちょっと…。最近、あの…前より悪くなってるような気が…。昔から…ざ…残尿…が、多いみたいで…よく膀胱炎にもなるし…その…これからも、迷惑をかけると…思うんです。すみません。」 「言いにくいことを話してくださって、ありがとうございます。こちらでも気をつけるようにしますね。先生にはご相談されてます?」 「いえ、してはいないんですが、なんとなく察しているようで…さっきも帰り際に、早目に言うようにって…。病院にもなかなか行けてなくて…。早く行かなきゃって思っていたんですけど。」 「わかりました。しばらくは入院ですし、こういうことは恥ずかしいと思われるでしょうけど、この際、ちゃんと先生に相談して、検査したり治療しましょう?私達からもお話しておきますから。」 「はい。お願いします。」 「遠慮しないで呼んでくださいね。呼んでもらっても今回みたいに私達もすぐに来れないこともあるので、そういう時は、気持ち悪いでしょうけれど、そのまま我慢せずにしてしまっていいですよ。我慢するのは身体にもよくないし、辛いでしょう?」 「あ、はい。」 「明日は手術なので、朝、術前の処置で剃毛して浣腸して、カテーテルを入れます。カテーテルは明後日までだったかしら。改めて、朝にご説明しますね。」 「はい。」 「ゆっくり眠れるように、お薬を出しましょうか?」 「お願いします。」 看護師さんがお薬とお水をストローで飲ませてくれた。 「ゆっくり休んでくださいね。」 「ありがとうございます。」 看護師が出ていって病室が静かになると、濡れたおむつの不快感が無くなり、睡眠導入剤が効いてきたのか、ふわふわとした眠気の中、お尻を包まれる久しぶりの感覚を味わっていた。 検査前から絶対におしっこしたいはずなのに素直に言わないから、沙織におむつを当ててやったら、案の定、思ったより早くお漏らしした。 それもすごくいい顔で。 苦しさから解放された安堵感とやっとおしっこが出せた解放感、漏らしてしまった罪悪感、おむつから溢れてしまうかも知れない不安感、おむつに広がるおしっこの温かさと少しずつ冷えてくる不快感など、いろいろな感情が混ざって、大きな瞳が少し潤んでこっちを見ていた。 看護師には少し厚いパッドを当てるように指示しておむつを替えてもらった。 画像を見ると、手足の何ヵ所か骨折していたけれど、手術しなければいけないほどの骨折は2ヶ所で、後はギプスで保存してでもなんとかなりそうだった。手術したほうが予後が良さそうな所もギプスにする予定でいた。
大学生の沙織と知り合い、運良く付き合うことになって、沙織が俺の理想に限りなく近い女性という予感、いや、理想に限りなく近くなり得る女性であることが日々確信に変わっていく喜びは例えようもなかった。
俺は昔からどこかしら不自由のある女性に好意を感じるらしい。
健康な女性のではなく、どこかしら不自由のある弱っている女性の、不自由な弱った様子を恥じらう姿に興奮するのだ。
もしかしたら、子どもの頃から病院の中を歩き回って、探検と称してあちこちにもぐりこんで、そういう患者さんをたくさん見ていたからかもしれない。 ギプスをして松葉杖でおぼつかなく歩く姿、三角巾で吊られた腕と、反対の手で不器用に食事をする姿、車椅子を押されている姿、ベッドでおむつを当てられている姿、病衣の裾から伸びるカテーテル、それにつながる尿バッグを点滴スタンドにぶら下げて、手すりとスタンドにすがってヨロヨロと歩く姿等々、あげ始めたらきりがない。 そんな弱っている彼女の姿に興奮し、そんな彼女を治療しながら日常的に管理したいという少しばかり片寄った医療フェチ。医者になりたいと決心した理由はいくつかあるが、数ある理由のひとつだ。そういう人の近くに自然に居られる環境が欲しかったのだ。 基本的に、沙織は健康なほうだ。同棲してわかったことだが、多少虚弱な傾向もあるようが、その分、本人も健康には気をつけて生活している。
だが、俗に言う「天然ボケ」と言うか、少しおっちょこちょいでうっかりしていることも多いので、細かいケガも多い。どこかしら包帯を巻いていたり、湿布を貼っていたり、大きめの絆創膏が貼られていたりする。
帰宅したらマスクをしている沙織がいて、聞けば、学校で転んでぶつけたら切れたとかで、アゴを数針縫うケガをしたそうで、大きな絆創膏を貼っていた。女子大生だと言うのに、少し恥ずかしそうに、でもおおらかに笑っていて可愛らしかった。 彼女を大切に治療したい。ずっと身近で世話したい。
必死で口説いて彼女にして、彼女が大学を卒業して就職したタイミングでプロポーズもして、同棲までこぎ着けた。
もちろん両親にも挨拶して、了解ももらって、日にちを決める所まできた。 沙織の両親から、子どもの頃の鉄棒からの転落事故から排尿障害があることは聞いている。沙織はすっかり忘れているようだが、鉄棒は鉄棒でも高鉄棒で、転落の時に近くに置いてあった踏み台で股間を強打していたらしく、(XXXXX)にも損傷があったようで、軽い形成手術をしたことも聞いている。排尿障害もそれが原因のようだ。同棲してから見ていると、ご両親が言われていたよりも失禁がひどくなっているように思う。 トイレには大容量の尿もれパッドの在庫がたくさんあり、ゴミ袋が重いので気をつけていれば、もうおむつにしたほうがいいだろうという位の重さになっているパッドが毎回棄てられている。 時々飲んでいる薬は膀胱炎ものらしく、話を聞く限りなく、
尿パッドでかぶれるのか、会社近くの診療所で処方されたかゆみ止めの軟膏がトイレには置いてあって、在庫が切れたことがない。
ベッドを共にしてわかったことは、所謂デリケートゾーンの体毛がほんの少しだけ残して、ほぼツルツルに処置されていることだ。おそらくはかぶれ対策だろう。 そんな時にこのケガは渡りに舟だ。
右腕は手術しない。長期間ギプスで固定ですることで、筋力と握力低下や痺れ、感覚麻痺等の症状が出る可能性があり、リハビリにも時間がかかるだろう。右足の靭帯の部分断裂はそのままにすることで骨折は治っても関節が不安定になり、再び靭帯を損傷しやすくなる可能性がある。普段から装具をつけて生活させて、痛む時は杖をついて出勤させるのもいいだろう。会社まで送迎するかな。 右腕が不自由な間に日常的におむつを使用することと毎日自己導尿することに慣れさせなければ。できれば排便もおむつでさせたいけれど、元気な時は難しいかな。
退院しても手が不自由な間の毎日の導尿は俺がするし。 あれこれ考えながら、自宅に戻って荷物の準備をする。
入院中の病衣は、ギプスもあるし、おむつのこともあるから病院のレンタルでいいだろう。当分寝たきりだから、暇潰しはテレビかDVDか。タブレットなら助ければ使えるかな。
履き物はちょっとダサいけど、リハビリでも使えそうな履きやすい靴を買うか。
退院した後の車椅子、どうしよう。始めはレンタルするかな。いや、沙織を座らせるのに、あんなダサイのはダメだ。 あれしてこれしてと想像しながら、沙織のスーツケースに詰めていく。
必要になったら改めて用意すればいいかと当座に必要そうな物だけを用意した。
「おかえりなさい。お疲れ様です。」 「戻りました。どうだった?失禁はどんな感じ?」 「点滴もあるので量がありますね。厚いのを当ててます。我慢しないようにと伝えています。」 「時間があれば、ちょっと情報の共有をしようか。」 「あと10分待って下さい。次のラウンドが終われば時間が取れます。」 「わかりました。ちょっと病室に行ってきます。」 ゴロゴロと音が響くので、スーツケースを持ち上げて病室まで歩き、病室のドアを静かに開けたら、ベッドの沙織がこっちを見ていた。 「潤くん?」 「起きてたの?眠れない?痛む?」 「手や足じゃなくて…寝返りとかできないから、腰と背中が少し…」 「前から腰痛ってあった?」 「腰は疲れたりすると少しね。背中は初めて。」 「明日からもしばらくは寝たきりだからなぁ。明日からエアマットを入れてもらおうね。」 「うん。あのね?潤くん、あの、私がお漏らししてること、知ってた?」 「前に挨拶に行った時に、お母さんから聞いたよ。それに、あれだけパッドがあればわかるって。」 「ごめんね、言わなくて。」 「言いにくいことだし、気にしなくていいよ。」 「最近、量が多くなってきてて、病院に行かないとって思ってたの。仕事が忙しくてなかなか行けなかったけど。」 「痛みはないの?」 「うん。いきたくなったらすぐに出ちゃうの。」 「だったら、現在の時はもうヤバかったじゃん。おむつしてよかったー。」 「ごめんなさい…」 「しばらく入院だし、いろいろ検査してみよう。ちょっと嫌な検査もあるだろうけど、これからのこともあるし。な?」 「うん。」 「あと、膀胱炎が多いのは残尿が多いからかもしれないよ。1日一回か二回導尿して、膀胱の中を空にするようにしよう。」 「それは、これからずっと?」 「それはいろいろ検査してからね。普段から出せるなら必要ないし、難しかったら自分でできるように練習だね。その辺りもきちんと調べようね。大丈夫。お漏らししてたって、病気だって、俺は沙織が大好きだよ。」 「潤くん…」 「熱がなかなか引かないね。薬を足そうか。あ、おむつは平気?」 「少し前に替えてもらったよ。」 「点滴して薬も入れてるから、たくさん出るけど、膀胱炎がひどくなるから我慢したらダメだよ。」 「うん。」 「じゃ、少し待ってて。」 沙織のおでこにチュッとキスを落として部屋を出た。 この調子なら、おむつ生活をさせるのは問題無さそうだ。
(XXXXX)が少し狭窄してそうだから、導尿と(XXXXX)のブジーを毎日しようかなぁ。 おむつの上で恥ずかしそうに足を開いて、ブジーの刺激にもじもじとするだろう沙織を想像する。下半身に血が集まるような感覚に、必死で耐えてスタッフステーションに向かった。
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